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続き書きます
今回はスンリがジヨンにプロポーズしたその後の話です
「夜明けのコンビニ」指先よりも深い場所で
スンリがジヨンにプロポーズして、「Yes」の返事をもらった夜。
2人はもう一度だけ、海を見た。
どちらからともなく手をつなぎ、言葉はなかった。
でも、その静けさこそがすべてを物語っていた。
やがて、ふたりは宿へ戻った。
夜の風で少し冷えた手を、スンリが自分のコートの中で包む。
🐼「……手、冷たいね」
🐲「お前が急に海なんか連れてくからだよ」
🐼「だって、あそこ、ヒョンとの思い出の場所だったから」
🐲「……バカ。そういうとこ、ほんと、ズルいんだよ」
部屋に着いたあと、スンリはジヨンにタオルを渡し、ソファに腰を下ろした。
そのまま、ぽんぽんと横を叩く。
🐼「こっち、おいで」
ジヨンは一瞬きょとんとしたあと、すっと隣に座った。
スンリの肩にもたれて、深く息を吐く。
🐲「……俺、夢見てるみたい」
🐼「ん?」
🐲「スンリが、あんなふうに真っすぐ言葉くれるなんて。……ちょっと、怖いくらい」
スンリはジヨンの手をそっととって、自分の胸の上にのせた。
🐼「ちゃんと、ここで生きてる。……全部、ヒョンのことが本気だからだよ」
ジヨンの目が少し潤んだ。
🐲「なに泣いてるのさ。今日、ヒョンの“勝ち”の日でしょ?」
🐼「……そうだけど。お前の口から“人生預ける”って聞けるとは思ってなかったから」
しばらくの沈黙。
そして、ジヨンがそっと言った。
🐲「なあ、指輪のサイズ……ちゃんと測ったの?」
🐼「うん。ヒョンの寝てる間にこっそりやった」
🐲「うわ、最低」
🐼「でも、ぴったりでしょ」
🐲「……ぴったりだった。悔しいけど」
スンリが少し笑って、ジヨンの頬にキスを落とす。
🐲「……ずっと、こうしてたい」
🐼「ずっと、いよう」
2人の手は、指輪の上から重なり合っていた。
目の前にある未来はまだぼんやりとしていて、
何があるかはわからない。
でも——
“一緒にいる”という確かさだけが、そこにはあった。
夜は静かに、更けていった。
今回つまんないかも、、
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じゃあね