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恋愛に歳も権力も弱者も強者も関係あるのだろうか。

俺はそうは思はない。そんな事を考えている人間はあまり居ないかもしれないが。いや、俺が見ないフリをしているだけかもしれないが。

俺の人生は色が無かった。灰色。”つまらない”の一言に限る人生。退屈していた俺に色をつけた人物は二人。

一人は稀咲 鉄太。もう一人は花垣 武道。

まず一人目、稀咲は俺が初めて「面白い」と言う感情を抱いた人物だった。人を駒としか見ていない、使えない人間は捨てるだけ。こんな生き方をするやつ他にいないと思った。

こいつだけは俺を楽しませられると思った。

いつだか、初めて稀咲の本音を聞いた。自分は道化だと。主人公ではなくても欲しいモノは必ず手に入れると。

俺はそれを聞いたときよくわからない感情になった。言葉で言い表せないような、そんな感情。

そして、全てが上手く行ったと思った。やっぱりコイツの思惑通りに事が進むんだと。だが、違った。

死んだ。稀咲が。

「派手に逝ったなぁ。」

俺は泣きながらそれしか言えなかった。

俺は稀咲を追い詰めた花垣に興味を持った。一体どんな手を使って追い詰めたのか。稀咲は何故死んだのか。

俺が見ていないところで何が起こったのかも全て知りたかった。

だが、コイツとつるんで行くウチに稀咲とは違うように人生に色がついた。

俺は初めて”恋愛感情”なるモノを知った。

好きだとか付き合うだとかそんなダルいもの、一生無関係だと思っていたのに。コイツといると調子が狂う。泣いたり笑ったり急に真面目な顔になったり。

俺はコイツが好きだ。でも、コイツには彼女がいる。

こんな理不尽な事があるだろうか。同性で相手には恋人が居る。誰かが昔言っていた【初恋は叶わない】は本当かも知れない。

だが、俺は死神だ。欲しいモノは何をしてでも手に入れる。


たとえ、大人になってコイツの恋人を殺し、闇に落としたとしても。

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