連載の詳細にもあった通り💙右固定です!
ゴリゴリ名前出てきます!
※💛出演❌
※喧嘩してます
「もう゛ッ、そういう事じゃないのッ、分かんないかな。」
そんな元貴の怒声ともとれる声が二人暮らしの家に響く。
この喧嘩の始まりは些細な事、ゴミ捨て当番云々。
俺も元貴も積もりに積もったモノが爆発した感じ。
『ッ、だから゛ッ、ぅ、ふ、』
もう、言い合うのは疲れた。
泣く事しか出来なくて、言葉では言い表せられない感情が募っていく。
「ずっと泣いてさッ何がしたいの?何が言いたいわけ。」
そんな事を言われた。
まあ正直、俺が相手の立場になっても、同じ事を思うだろう。
『ッ、ごめ、ぅ゛う、頭、冷やし、てく、る。』
責められて、涙が止まらなくて、逃げる。
財布と携帯を持って外に出る、今は深夜の一時、車通りが多くて流石東京って感じ。
元貴とよく来る公園に来た。
ブランコにゆっくり腰を落として、鼻水を啜る。
『ッうぅ゛、ぅあ゛ぁ、ふ、ん゛ーッ』
涙が止まらなくて嗚咽がでてくる。
涙をとめる為に目をごしごし擦っててやっと気づいた。
『指ッ輪、なぃ、ゔぅ、なんれぇ゛、ぅう゛、』
5年記念で元貴とお揃いで買ってもらったのに。
『探゛さないとッぅ、元貴ッ、ごめ゛ッなさぁ゛ぅ、ゔう』
此処に来るまでに一回、茂みを通ってるから多分、そこだと思う。
人通りが少ないのを利用して、四つん這いになって、泣きながら必死に探す。
『ない、ッなんで、う゛ぅ、ふぅ゛、うぅ゛、』
トゲトゲした葉っぱで手首や足首が切れて血が出る。
元貴と喧嘩した所為で涙腺が緩くなってて、涙が止まらない。
でもそれ以上に、焦りが脳を支配してる。
『ない゛ッ、ゔぅ、ないぃ゛ゔう、ん゛ぅ、』
「っいた、若井ッ、さっきはごめんなさい。僕が悪いところもあったと思う。家に帰ってお風呂に入って寝よう?」
探してたらタイミングが良くも悪くも元貴が来た。
『ッも、とき、、、ゔぅ、ふ、うぐ、ゔ、』
もう、喧嘩の事なんてどうでも良い。
「、、、僕が言える事じゃ無いんだけどさ、どうしたの?」
ただ君の名前を呼んで泣いてるだけの俺をみた元貴が言った。
『ゆびわッなくし、ちゃった゛のぉ゛ゔう、ごめ、ねえ゛ふゔ、』
泣きながら、声を詰まらせながら言う。
「指輪、、、。喧嘩しちゃったのに、探してくれたの?嬉しい。でもさ、指輪も大事だけど、俺からしたらね!若井はその何倍も大事なの。ほら、手首とか、切れちゃってる。指輪はまた、お揃いを買いに行こう。今は、お家に帰ろう。」
そう言って、俺の事をおんぶして歩き出した。
何だか暖かくて、心地よくて、泣き疲れて眠くなる。
『もぉき、、ねむ、ぃ、、、』
「寝な、お家で手当してあげる。」
『さっきは、ごめん、、ね、、』
〜Fin〜
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