テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
🧡×💙
※マイナスな表現から始まります。結末はハッピーエンドなのでご安心を
※苦手な人は回れ右で
【🧡side】
“誹謗中傷”
言葉が”ナイフ”という凶器になって俺の心を切りつけてくる。
🧡「、、、今日もかぁ。笑」
ダンスやノリが周りと比べられる。
もちろん、こういう活動をしているから覚悟はしてた。
でも、最近になって俺に対する評価が酷くなってきた。
それを笑って流す自分が嫌になる。
💙「、、ハル、大丈夫か?」
いつも真っ先に声をかけてくれるカイくん。
🧡「、何がですか?」
💙「どこか辛そうな笑いだったから。もしかして、、コメント?」
気づかれてた。もう、流石に隠し通せないか。
🧡「、知ってるんですね」
💙「知ってた訳じゃないけど、そんな気がしたから。ちょっと心配で」
きっと”ちょっと”どころではない。かなり心配してると思う。
🧡「大丈夫っす。まぁ、、いつ日か来ると覚悟してたので」
💙「俺からは何も言えないけど、、、自⚪︎まで追い詰められる前に周りに自分から相談した方がいいよ」
🧡「っ、分かってます。でも皆んなに心配かけたくないので。この事、秘密でお願いします」
カイくんが本当に心配してる顔を見て、絶対心配かけたくないと更に思った。
💙「でも、」
🩶「なーに話してるの!」
ナイスタイミング。この重い空気を明るくしてくれる奴が来た。
🧡「んーん!何でもないよ」
🩶「えぇー?ま、いいけど〜。あ!それよりもさ、聞いてよ!_______」
これを知ってるのはカイくんだけ。
俺とカイくんの秘密となった。
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日に日に悪化していく精神状態。
前まで平気だった言葉ですら、心に重くのしかかる。
🧡「はぁ、、、」
💚「どうした、ハル。ため息なんかついて」
無意識にため息が漏れてたみたい。
🧡「いや、俺の生きてる意味って何だろうって、、」
しまった。本心の一部が溢れた。
💚「、、何か辛い事でもあった?」
タクヤくんにまで心配をかける訳にはいかない。
🧡「、忘れてください!俺が生きてる意味はファンを幸せにすることですもんね!笑」
本当の気持ちに鍵をかける。そうじゃないと、、、。
💚「、、そうだよ。ハルの存在が幸せを呼んでるんだから。、、もし辛くなったら俺に言えよ」
嬉しいことを言うじゃん。でも、本当に幸せを呼んでたら良かったのに。
🧡「、、、ありがとうございます。でも、大丈夫です!」
💚「そうか、、?」
🤍「2人で何話しとるのー?」
タカシくん、ナイスタイミングに来てくれた。
🧡「タクヤくんに、次のライブどんな衣装にするのか聞いてたんです」
🤍「あ、確かに気になるなぁ。俺も聞いてもええ?」
危ない危ない。ギリ勘付かれる前に話題を逸らせた。
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俺の限界はとっくに超えてた。
なのに知らないふりをした。
家に帰って、泣きたくないはずなのに涙が溢れ出て。
朝が憂鬱で布団から出られない日があって。
頭の中で言葉が巡り、寝れない日が続いて。
それが影響して、レッスンに集中できなかったり。
そのせいで踊ってる時に何でもないところで転んだり。
それで日を重ねるごとに怒られることが多くなって。
俺は遂にレッスンを休んだ。
休んだこの日は精神がボロボロで、何も考える気力がなかった。
頭の中は空っぽ。
行動してるのは、本心が身体を動かしてるから。
本心をずっと閉じ込めていたせいで、本心が言葉に出てこない。
でも脳が心のままに体を動かす。
🧡「俺の居場所はどこ、、」
フラフラ歩いてたどり着いたのは、信号がない横断歩道。
🧡「俺が生きててもいい事なんてない、、」
ちょうど車が来た時に俺は無意識に車道へ飛び出した。
過去の俺なら考えなかった事。
そして轢かれ、意識を失った。
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【💙side】
レッスンしてる最中に、マネージャーから呼び出された。
嫌な予感がした。
💙「、、、嘘ですよね。、嘘って言ってくださいよ!」
あれだけ言ったのに。
“相談しなよ”って。
交通事故で救急搬送されたって。
現実として受け止められてない自分がいる。
他のメンバーは更に混乱してる。
🤎「何で、、、」
あんなに明るく振る舞ってたアイツが、ハルが自⚪︎しようだなんて。
でも、一命は取り留めたっていう報告があってホッした自分もいる。
だが、頭を強打したからいつ目覚めるかは分からない状態。
俺にしてやれることは何もない。
ただ、目覚めるのを待つだけしかできない。
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あれから半年が過ぎた。
病室にはいつもと変わらない電子音が鳴り響いてる。
ベッドですやすやと眠ってるハル。
💙「ハル。今日も来たよ」
俺は毎日、レッスン終わりにハルのお見舞いに来ている。
もちろん、仕事がある日は行ける日と行けない日があるけど。
他のメンバーも、ほぼ毎日のようにハルと顔を合わせてる。
そして今日は全員でお見舞いに来た。
💜「今日は______________________」
他愛のない話をしながら、その日にあった出来事を伝える。
聞こえてるかどうか分からないけれど、伝わってると信じてる。
❤️「8号車のみんなも待ってるよ。いつまでも待つから」
これは、病室から出る時に必ずかける言葉。
絶対目覚める。そう信じてる。
その時、俺は見逃さなかった。
💙「、、今、ハルの指動かなかった?」
しばらくして瞼がゆっくりと開いた。
💙「ハル?分かるか?」
🧡「、、、俺、生き、てる?」
💙「生きてるよ、、生きてるよ、!」
メンバーは涙を流しながら喜んだ。
🩵「本当に良かった、、!」
🧡「何で、、何で、、俺は生きては駄目なのに」
ハルは涙を流しながら辛そうにしていた。
💙「勝手に決めつけないでよ。俺たちにとってハルは必要な存在だから」
🧡「、、迷惑かけてるのに?」
いつも以上にネガティブなハル。でも、これは自分の気持ちを素直に言えてるという成長でもあると俺は思う。
💚「いつ迷惑かけた?迷惑かけた事なんてないじゃん」
🤎「そうだよ。というか、皆んなが皆んな日々、少しずつ迷惑掛け合ってるっていうか」
🩶「うんうん。皆んなお互い様で、人生の中で1回も迷惑をかけない人なんていないと思うし」
💜「そう言うところを補いあって支えていくのが”仲間”だろ?」
❤️「だから、ハルが今まで抱えてきた想いを俺たちにぶつけて欲しい」
🤍「大丈夫や。否定せんから。素直に話してみ?」
🩵「どんと来い!ハルがスッキリするまで傍にいるから」
ハル。こんなにハルを思ってくれてるメンバーがいるよ。
🧡「、、、実は_________________________________」
ハルは包み隠さず悩みを打ち明けた。その話を聞いた俺たちは涙目になったり、怒りが湧いたり。
でも俺は、その感情よりも申し訳なさでいっぱいだった。
💙「、、ハルごめんな?俺がすぐ対処しようと行動するべきだった」
💚「カイ、もしかして知ってたのか?」
💙「知ってたというか、、前に1回だけハルの様子の異変に気付いて話しかけた。でも俺はすぐにこの事を周りに言わなかった。、、、俺のこの軽率な判断が間違ってた。ごめん」
💚「そうだな。その時にもし話してたら未来が違ってたかもな」
タクヤの言う通りだ。もし俺が違う判断していたら、こんな未来じゃなかったかもしれない。
🧡「、違うんです!俺が、俺がカイくんに言わないで欲しいってお願いしたんです。だからカイくんは何も悪くないんです、、、」
💜「、、過去は過去だ。もう時は戻せない。だからこそ、”これからのこと”を考えていかないか?」
おっ、リョウガ良いこと言うじゃん。
💚「、、、珍しく良いこと言うじゃん。笑」
俺と同じこと思ってる笑。
💜「珍しくって何だよ!笑」
❤️「流石リーダー!」
💜「何かユーキが言うとなぁ、笑」
❤️「何でよ!笑」
🧡「、、ふふっ。やっぱり俺、この空気感好きです」
ハルが久しぶりに笑った。
🧡「ふぅ、、、気持ちが軽くなりました!完璧には戻ってないですけどね」
🤍「ほな良かったわ、、、また一緒に頑張ろうな!」
🩶「ハルが意識取り戻したということで、、パーティーでもしちゃう!?」
いやいや、、、シューヤワールド全開すぎる。
🤎「いや、ここではやめた方が、」
🩶「パーティーと言ってもちょっとしたものを食べながら雑談するだけ!」
🩵「あー、アリ!」
💙「でも、ここは病室だから静かめにね」
🩵「もちろんです!」
❤️「飲み物とか差し入れの食べ物とか無いよね」
🩶「ということで、、ハル以外のメンバーで買いに行きます!」
🧡「、、、?」
🩶「そして!ハルが、”どの差し入れが良かったか決めてもらおう”という回でございます」
💜「あー、なるほどね?」
💚「これは俺が1番だな」
これがフラグにならないといいけど、、笑
🩶「よし、、出発!」
俺は決めていたことがある。、、それが上手くいきますように。
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【💙🧡side】
『』→カイの心の気持ち
《》→ハルの心の気持ち
なし→ナレーション
メンバーはハルのために食べ物の差し入れを買いに出かけた。そんな中、カイが一番乗りで病室に戻ってきた。ハルはそれに少し驚いた様子だった。
🧡「カイくん早いですね。忘れ物ですか?笑」
《思ったよりカイくんが早めに戻ってきた。何か忘れたのかな?》
💙「、、ううん。ちょっとハルと話がしたくて」
『ハルが目覚めたら伝えようと思ってたことを今ここで伝えるんだ』
🧡「どうしたんですか?」
💙「、、あのさ。俺ハルが事故に遭ったって聞いた時、凄く悔しくて。俺がもっと傍にいれたら守ってあげられたのかなって。ハルがいない空間に居るのが辛くて」
🧡「、、俺のせいですよね。ここまで縛り付けてしまったのは、、、ごめんなさい」
💙「、、、それでね?俺、ハルの事本気で守りたいって思ったんだ。メンバーとして、、、恋人としても」
🧡「それって、、、」
💙「俺、ハルの事好きだよ。もう2度と手放さずにハルの事守るから。俺と付き合ってください」
🧡「、俺で良ければ、、」
💙「ハルがいいんだよ。、、いいって事で受け止めても大丈夫?」
🧡「はいっ、、!」
💙「やったっ、、、断られたらどうしようかと思ってたから、、」
🧡「断るなんて、、真っ先に俺のことを気遣ってくれてるカイくんのことを好きにならない訳無いじゃ無いですか!」
💙「、、キス、してもいい?」
🧡「、はい」
無事結ばれた2人はお互い初キスを初恋の人とするのであった。それも少し深めで長めのキス。空白の時間を埋めるような、ハルの苦しさを分け合うような、そんなキス。
💙「、、、何かちょっと照れるな。笑」
🧡「、、、ですね。笑」
💚「、、良い感じのところ申し訳ないんだけど、俺たち入っても?」
『メンバーに見られてたのか、、可愛いハルが皆んなに知れ渡ってしまう』
💙「あー、うん。大丈夫だよ」
🧡「もしかして、、見てました?」
🤎「、、丁度2人がキスする辺りから」
《はっず!、、それよりもカイくんと付き合えた幸せの方が勝ってる》
🩶「とりあえず、2人ともおめでとー!」
💜「俺の相棒がハルに取られるなんてっ、、」
💙「恋人はハルだけど、相棒はいつまでもリョウガだから。安心して?」
💜「カイ、、!」
💙「リョウガだってそうだろ?」
💜「そりゃあ、もちろん」
🩵「ハル!幸せになれよ!」
🧡「アロハくん、ありがと!」
🤍「ホンマに良かったわぁ。これで4組目やな」
❤️「、、4組目ってどういうこと?」
💚「え、ユーキ気付いてなかったのかよ。笑」
❤️「、、何々!?」
💚「せぶいれ、緑茶、陰陽のペアが元々付き合ってるんだよ。それで、今回カイとハルが付き合って4組目ということ」
❤️「じゃあ俺は!?」
🩶「、、他の人を見つけるしかないね。笑」
❤️「そんなぁ、、、先駆けずるい!」
🤍「先駆けしたつもりは無いんやけど、、、そういえばEBiDANメンバーで誰かがユーキを好きだって言っとったような、、」
❤️「タカシ、教えて。その子は誰なの?」
🩶「ユーキちゃん、目が怖い。笑」
🤍「思い出すから、ちょっと待ってやー、、」
ユーキはメンバーに負けじと彼氏を作ることで頭がいっぱいになったそうだ。
💙「2人で幸せになろうね」
🧡「はい!」
あれから更に1年が過ぎ、ハルは無事芸能活動に復帰することができた。そして、新たなパートナーと共に輝く未来に向かって走り続ける。
約5600字でございました。長編となりましたがいかがだったでしょうか?感想などお待ちしてます♪
コメント
1件
すごい、、感動した、、😭 途中苦しかったけど、ハルくんとカイくん結ばれてよかった🥹💙🧡