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深夜2時、静まり返った編集室。モニターの光だけが二人を照らしている。

やまとの手が止まったのを合図に、ゆうたが静かに口を開いた。

「……やまと、もういいよ。俺たちの物語、ここで終わりにしよう」

やまと:「……え? ゆうた、何言ってんの。新曲のタイアップの話か?」

「違う。俺の隣にいても、もうお前の『正夢』にはなれないんだわ。俺が見てる景色と、お前が見てる景色、もう重ならない」

「正夢にして 正夢にして」

ゆうたは、まるで歌の続きを口ずさむような淡々としたトーンで続ける。

「2026年まで一緒に走ってきて、楽しかったよ。でも、これ以上はただの『逆夢』だ。俺は今日でコムドットを辞める」

やまと:「待てよ!! 嘘だろ!? ゆうた、俺が悪かったなら言ってよ! 修正するから!!」

やまとは椅子を蹴り飛ばすように立ち上がり、出口へ向かおうとするゆうたの腕を力いっぱい掴んだ。

「……ゆうたがいない未来なんて、俺、一歩も進めねぇよ!! 一人にしないで、お願いだから……っ!!」

「この愛が 逆夢だとしても」

やまとの瞳から溢れた涙が、繋いだ手の甲に落ちる。2026年、日本のトップに立った男が、一人の相棒を失う恐怖で、声を上げて泣きじゃくった。

「……っ、ゆうた!! 頼む、行かないで……!!」

やまとの震える声が響き渡り、やまとの心が完全に折れかけたその瞬間。

ひゅうが・ゆうま・あっちゃん:「テッテレー!! 逆夢絶交ドッキリ、大成功ーー!!」

ゆうたがパッと表情を崩し、堪えきれずに笑い出した。

「やまと、ごめん! 全部嘘! 『逆夢』のパロディドッキリ!!」

やまと:「…………え?…………うそ…………?」

やまとはゆうたの腕を掴んだまま、腰が抜けたように床にへたり込んだ。

ゆうた:「(慌ててしゃがみ込んで、やまとを抱きしめる)ごめんって! お前の隣以外、俺の居場所なんてねーよ。これからもずっと正夢にしていこうぜ」

やまとはしばらく放心状態だったが、ようやくドッキリだと理解すると、ゆうたの胸に顔を埋めて、さらに激しく泣き始めた。

「……っ、ゆうたのバカ!! ほんまに、死ぬかと思ったんだからな!!」

2026年。ドッキリが終わった後の事務所には、冷たい冬の空気とは対照的な、5人の温かい笑い声と、少しだけ鼻をすするやまとの音が響いていた。

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