『ちょっとした距離』
so視点
放課後の教室。
俺は机の上で書類を整理していた。
tg しおたんー
ちぐちんの声が耳に入った瞬間、思わず手が止まる。
so ん……なに?
tg ねぇねぇ、ここ座っていい?
ぴょんと隣の席に座るちぐちん。小さく体を傾けて、目をキラキラさせている。
……反則だ。心臓がぎゅっとなる。
so ちょっと近い!
tg え?そうかなー?
あざとく首をかしげるちぐちん。
耳まで赤くなって、笑顔を向けられると、俺は心の中で完全に照れていた。
so …なんで俺の隣なの…
tg だって、ここが一番しおたんに近いと思ったからー
あざとすぎるだろ……。
俺は思わず視線を逸らす。
でもちぐちん、気にせずに小さく跳ねるように笑う。
tg しおたん、なんだか硬い顔してるー?ふふっ
――ああ、くそ。なんでこの子は、何もしてないのに俺をこんなに照れさせるんだ。
窓の外を見て、心を落ち着けようとするが、隣のちぐちんの笑顔がちらちら視界に入る。
……くそ、明日もこの子に振り回されるのかもしれない。
でも、どこか……楽しみだったりして。
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コメント
6件
主様の作品表現力エグいです!もしかして国語得意だったりしますか?
見るのおそくなっちゃった… どっちも可愛すぎる