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貴方は優しい人だった。
いつも近所の子供らと遊んであげるいい人だった。貴方は少し無茶なこともしてしまうから体を壊さないようにと私が沢山作ったご飯を食べては「美味しい」と微笑みながら言ってくれた。
貴方は私の幼なじみでもあった。
家が隣で生まれた頃から一所に遊んでいた。貴方はあの頃から何も変わらない。変わっているとするのならばそれは貴方がより素敵な人になったことだ。
貴方は私の初恋の人だった。
でも、私が貴方を好きになるよりも前に貴方は私を好いてくれていたらしいね。まったく、どうして早く言ってくれないのか…。まぁ、私も貴方を好きになってから1年はなにもしなかったのだから何も言えないけどね。
貴方は私の先生だった。
沢山のこと、例えば今は私の方が上手になってしまったけれど料理や家事は貴方から教わった物だ。私の母親は心配性だったからかそういったことを手伝わせてもくれなかったから、とても嬉しかった。私の母は私を愛していたから危ないことはさせたくなかったのだと思う。が、少しくらい手伝いたかったかな。
貴方は私の居場所だった。
学生服のときには学校で、大人になってからは仕事で嫌なことがあるとすぐに貴方のところへ行った。社会人の時はもう付き合っていて同棲していたが学生のときは嫌なことがあるたびに貴方の家に行っていたな。貴方の両親は学生が下校する時間はまだ仕事をしていて、家には貴方だけだったから。
貴方は私の理解者だった。
貴方は私の好きなことも嫌なことも全て理解してくれる人だった。今思うと私は貴方の理解者であれたのだろうか。私がそう時々不安になり2人で「不満を言う会」を開催したときは結局お互いを褒め合って終わったっけ。懐かしいな。
貴方は私の全てだった。
この身を全て捧げられる程に貴方は私の中で1番の存在だった。貴方を好きになってからずっと1番だったが、貴方と指輪を交換したその時からそれはもっと強い物になった。
貴方はとても温かい人だった。
心も、体温も私より温かい人だった。誰かが落ち込んでいるとその温かい心で冷たい心を溶かすような人だった。それと、寒さに弱い私を抱きしめて暖めてくれたこともあったっけ。
貴方は綺麗な人だ。
こうして寝ているだけでもまるで絵画から飛び出してきた人みたいだ。あんなに温かかった体温は少し冷たくなってしまったけれど、もう私のご飯は食べられなくなってしまったけれど、私は貴方と人生を共に出来て良かった。私は最後に貴方の手を握った。
「おやすみ。私の愛する人。それと、ありがとう。私の妻になってくれて。」
そう言って私は貴方と、私の愛する妻と少しの間離ればなれになってしまう覚悟を決めた。