テラーノベル
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「俺めんどくさい人嫌いでさ〜」
今日はお泊まり会。夜になって寝る前になると彼は突然そう話しだした。
「そ、そうなの?」
「うん、元カノがめちゃくちゃメンヘラで」
(元カノ……???)
彼には彼女がいたの?僕そんなの聞いてない
「ま、まって元カノって」
「え?いたよ?言ってなかったっけ」
「言われてないよそんなの……!!」
「まじ?えーごめんごめん!」
彼は笑う。何笑ってるの?許さないよ
「笑わないでよ」
「へ?あーごめん!なんか反応が面白くて」
「面白いって何?僕は__」
「Spawn それちょっとだるい」
明るかった雰囲気が一気に冷え固まる。
「……え?」
「俺めんどくさい人嫌いって言ったよな」
「でも」
「めんどくさいよお前 もういいから」
Ringはベッドに寝転ぶ。
「床で寝て」
冷たい彼の声。
頭がぐちゃぐちゃになる。
(死にたい)
涙が出る、彼に嫌われた。
最も恐れていたことが今現実になってしまった。
「ごめんなさいRing」
「……」
謝っても彼は何も言わない。
「捨てないで」
「気持ち悪い」
彼はもう僕を友達として見てくれないだろうか。
彼の言葉に心が苦しめられる。
(嫌だ)
「お願いだから嫌いにならないで!!!!」
大声を出すと、彼はビクッと震えてこちらを見る。
「やっと見てくれた……ねえRing、僕のこと好きだよね??嫌いにならないよね??そうだって言ってよ……」
起き上がる彼の肩を掴む。
「……お前おかしいよ」
「おかしくないよおかしくても好きになってよ…!!!!!Ringは優しいもん僕のこと嫌いになれないもん……」
「……ッ」
肩を掴む力を強くすると、彼は少し呻き声を出した。
「Ring」
「Spawn…」
「めんどくさい僕のこと嫌い?好きになれない?捨てるの?裏切るの?そんなことしちゃうの?ねえ?わかんないんだよRingのこと」
詰め寄ると怖がって震える彼を抱きしめる。
「Ringは僕しかいないよ絶対にそうだもん 僕が愛してあげるから 僕が守ってあげるから だからめんどくさいとか言わないで嫌わないで」
おかしいのは自分でもわかってる
「…Spawnごめ」
「いいよ!!仲直りだね!!すきだよRing愛してるよ!!」
「……」
俯く彼にキスをする。彼はやっぱり僕がいないとダメだ。
「愛してるよ」
「……」
答えてはくれなかったけれど、彼もそう思ってくれているはず。
(裏切ったら許さない)
どす黒い感情は彼の為だけに存在していた。
コメント
7件
久しぶりのすぽりんうれしい!!!!!!!!!!!!!!!!ring照れてんのかねぇ…それとも「こういうとこが大嫌いだけど、少し好きでもある」みたいな感情になってんのかな〜…うふふふふふふ…
いや〜最高ですね〜良すぎて何周目かしたいくらいですよspawn攻めは良いですね〜Ringは受けも攻めも両方にあってますけどRingは個人的に受けが好きですかね〜