#せらのコンテスト
一次創作部門
⚠注意⚠
・虐め表現あり
・中盤文章が長い部分があります。
・化け字有
「 もぅ … 、死にたいなぁ」
自分から不意に零れた言葉は、自分自身を困惑させ夜の闇に包まれていった。
孤独、嫉妬、色んな感情 が絡まり合う。
【学校に行きたくない】
という気持ちは以前は少なかった。
しかし未来とは不思議なもので周りの環境が変わると、自分自身も変わってしまう。
現在は色んなモノを拗らせ、最終的にここに辿り着いた。
「行きたくない」と、思い始めたのは親友が居なくなってからだろうか。
何時も笑顔な彼女。
弱音ひとつ吐かずに只々笑顔。
それが不気味だと思った事もある。
その度に
「 これは自分に向けた笑顔 」
と心に言い聞かせていた。
自分が〇にたくて〇たくて堪らない時必ず彼女の元に行く。
これが決まりの様な物だった。
自分の腕の傷を見ると彼女は決まってこう言う。
「 自分は大切にしなよ 」
自分では大切にしているつもりだ。
怪我をしたら毎回包帯を巻いている。
人を助けた時にできた傷もだ。
それでも彼女は
「 そーいう ことじゃないんだよなぁ 笑」
と、決まって笑う。
自分はその笑顔に何処か安心を持っていた。
彼女の闇は深く、決して他人に弱音を見せない。
シン友である自分にもだ。
「 ■■って自分のこと信用してくれてんの?」
彼女は一瞬驚きの表情を見せたが直ぐ笑顔に戻った。
「 勿論してるよ 」
裏があるのか分からない言葉で彼女はそういった。
「 あれーっ?可笑しいなぁ
此処に置いたはずなのに」
「 ■■、どーしたの? 」
彼女は自分の存在に気づき、後ろを向く。
「 あー、 何かモノが無くなんだよねーっ 笑
私って忘れっぽいのかな 笑」
彼女は笑っているが、目の中に暗い暗い底が見えない闇が眠っている様な感じを前から感じていた。
「 それ、笑えないからね? 」
驚き 、と言うのだろうか。目を見開き 一言 「え?」と発言をする。
「 でも君には 、 笑ってて欲しいな 」
柔らかい笑顔でそういう彼女は、今にも何処か遠くに行ってしまうのでは無いかと不安になってしまった。
‘ 笑ってて欲しい ’ か、最後に笑ったのは何時だったけな。
SOSの言葉を発する寸前で飲み殺した。
随分前から持ち物が無くなることが多いみたい。
嫌がらせだろうか。自分のシン友は運動神経、頭の良さ、人望全て掛け合わせたエリートな存在なのだ。
その割に自分は、運動神経も中の中、頭も大して良くないし、人間関係も普通。
なんの面白みもないただの一般人なのに、どうして仲良くしてくれるのだろうと何時も謎に思う。
本当は何故持ち物が無くなっているのかを知っている。
嫉妬、妬みでは無く、自分のせいということを。
昔大勢で自分のことを囲み殴られてたのを偶然通りかかった■■に助けてもらった。
お人好しが過ぎるからなのか、その場で彼女は
「 この子を虐めるなら私にして ! 」
そう言ったせいなのか次日からは標的が彼女になった。
初めは軽いパシリ等だったけど日に日にレベルアップし、この前はノートがぐしゃぐしゃにされ、ゴミ箱に捨てられて居た。
見つけた彼女は ‘ まぁしょうが無いよね ’ と寂しげな笑顔を浮かべたのを見る度に胸が締め付けられる。
もうすぐ夏休みに入る。
少しでも彼女の気持ちが軽くなると良いなと自分は一日一日を過ごしていった。
夏休みの後半から毎日夢に彼女が出てくるようになった。夢の内容はあの時の標的が彼女になった日のこと。
彼女が自分のことを恨んでいるのでは無いかと何時も怖くて夜寝れない日々が続いた。
九月一日、一番学生が亡くなる日。
新学期のが始まり、学校が始まることに絶望を得て〇殺を選んでしまう人が多いみたい。
明日は九月一日。嫌な緊張感を得ながら、またシンユウが笑ってくれる事を楽しみながら登校をする。
「 ■■ ー!おはよっ 」
「 朝から元気だね 、 おはよ 」
他愛の無い挨拶を交わし教室へ行く。
放課後、屋上に呼び出された。彼女に 今日は一緒に帰れない 事を伝え向かう。
そこに待っていたのはかつて虐めてきた本人が立っていた。
自分が来るなり ‘ 遅い 、!もう少し早く来れないの ? ’ と怒鳴ってきた。
でも機嫌がいいのか直ぐに静かになった。
「 ちょっと、溜まってんだよねぇ
殴らせてくんない ? 笑 」
最悪、来なければよかった。後悔してもどちらにしろ無理だ。
NOと言ったら何をされるか分からない。自分はYESしか言うことが出来ない。まさに袋のネズミ状態だ。
どれくらい経ったのだろうか。傷がジンジン痛む
スマホに不在着信が沢山来ている。
「 もぅ …、 良いかな 」
屋上から地面を見下ろしてみる。
落ちたらどのくらい痛いかな。むしろ〇ねるのかな
色んなことが頭の中を、ぐるぐる回っている。
鉄格子に足を掛けてみる。
冷たい風が傷を撫でるように吹く。
身寄りも無い自分が〇んでも誰も困らない。
唯一の心残りはシ#&ユ¥$& の事だ。
彼女のことだから直ぐに仲の良い友達が出来るだろう。
「 … いいなぁ 」
もう、この世からいなくなる身だ。
やり残したことは沢山ある。色んなとこに行ってみたかった。
もう限界だ。
鉄格子から身を乗り出そうとした時声が聞こえた。
「 りこ っ!! 」
#$¥&〒ヾ々ゝ の声がする。
何故居るのか分からない。
「 何してるの っ!
早くこっち来てよ ! 」
呼吸が荒い。ここまで走って来たのか。
「 なんで 、
なんでそっちに行かないといけないの ? 」
「 なんで … ?
だってまだ、りこと一緒にいたいよ っ !」
ウザイなぁ、そうやっていい子ぶって。あー、心底ウラヤマイ
「 そっか 、でももう遅いよ
ありがとね 、あい
そしてばいばい。」
足が震える。こんなに〇ぬのは怖いのか。
音ともに自分は屋上に叩きつけられた。
周りにはあいの姿は無い。
恐る恐る地面を見てみる。
未だにあの日の光景が忘れられない。
目の前で $#¥&*々ゝヾ が亡くなった日。
彼女は自分の事を恨んでいるのだろうか。
今日もまた、長い夜が続く。
𝑒𝑛𝑑
コメント
3件
言いたいことはですね、自分を大切にしなよということです。 悲しむ人は1人くらい必ずいますからね。 生きてればなんでも出来るで頑張って生きてください。 ところで今回の作品工夫?されてるところが2箇所ですかね、あるんですよ。探してみてください。答えは返信のところです。