ありがとう
「「「「「かんぱーい!!」」」」」
「あー、うまー!」
「久しぶりだー!!」
今日は私、まちこりーたの卒業祝いで飲み会。
女研はこういう機会でもいつもと変わんないから私的には楽だ。
「いや、一気に飲み過ぎだって、笑」
「あー、ほんとやだ、、」
寂しそうにするじゅうはちをみて、こんなこと言っちゃダメだって気づいた。
「、、やっぱ今日はいっぱい呑も、笑」
「酔い潰れてもまちこん家があるからな」
サラッと言うせんせー。私そんなこと言ってないんだけど、!?
こんな機会だからいっか、そこまで酔い潰れないと思うし。大の大人だし。流石にね。
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「ほんとにさぁ、、!!」
「ほらニキ、寝るな」
先程の言葉がフラグになってしまった。
ニキニキ、りいちょ、まさかのキャメさん。
この3人がベロベロに酔った。
「いーよ、家いこ」
「ほんと!?まちこん家だぁ〜っ!」
「ここで置いてくわけないからね〜、笑」
「ふぁー、適当に座ってー!」
「ぐぁー、、??//」
「大分ニキも回復してきた」
「ありがと、じゅうはちは、、キャメさん大丈夫?」
せんせーがニキニキ、じゅうはちがキャメさん、私がりいちょを介護しながら家へと帰ってきた。
「大丈夫ー!酔いも覚めてきたよ」
「ありがとね、りいちょも、そろそろかな」
「ん、ここどこ、、?」
やっと目が覚めたニキニキ。
「私ん家だよ」
「、、泣」
私の顔を見て泣き出すニキニキ。
私なんかやったかな!?
「え、ぇ?なに、どうしたの、」
「もう、まちこりと撮影できないんだなって、泣」
「悲しくなってきたわ、、泣笑」
見たことのないニキニキに圧倒される。
「皆んな回復してきた、、ってなん?これ」
「まちこの卒業が悲しいんだって、」
「、、なんか、私も悲しくなってきちゃった 」
ダメ、泣いちゃ。皆んなとは笑顔で終わるんだから。
「じゃあさ、今からまちこに感謝の気持ち1人ずつ伝えない?」
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「俺からね」
さっきまでベロベロに酔っていたキャメさん。
もういつも通りに戻ってるんだけど。
「まちこさんとはメンバーと違って遠い距離感だった」
「喋りずらい人とも言われたしね、笑」
そういえばそう言ったな。
「けど、声真似とかすごい褒めてくれて、」
「最初より段々楽に話せて、」
「仕事の相談とか誰よりも聞いてくれてありがとう」
「1年半、本当にありがとう。個人活動も頑張ってね」
ニコっ、と微笑む彼。
いつも通りの緑色の瞳が少し光ってみえた。
「次、俺行こうか」
そう言って私の前に座るりいちょ。
「俺達案外仲良かったんだよね」
「最年長と最年少で。いっぱい遊びにも行ったし、」
確かに。リアルで1番遊んでたのはりいちょだな。
「りちょまちって言われてたの嬉しかったでしょー?笑」
「うれしくないわ!笑」
「ここから離れていくのは寂しいけど」
「頑張って、応援してるから」
「ほんとにありがとう。楽しかった」
ふさっ、と揺れる桃色のメッシュが入った髪はとっても綺麗だった。
「、、私行く?」
私の前に座るじゅうはちからは花の様な綺麗な匂いがした。
「女の子2人って不安だったけど、まちこがいたからその気持ちはどっか行って、」
「配信とか電話とかいっぱいして、色んな思い出ができたよね」
「っ、…うん、」
じゅうはちの震える声に便乗して声が出なくなってしまう。
「まちこの個人活動は私が誰よりも応援してるから」
「ずっと楽しかったよ。ありがとう」
「頑張ってね。私達もがんばるから」
ニコっと笑う彼女の笑顔は始めからずっと変わらない綺麗な笑顔だ。
「俺行こうか、」
いつもとはなにか違う、緊張してるんだ。
「せんせー、緊張しなくていいから」
「普段通りでいいんだよ」
言葉を掛けると、緊張が解けた様に喋りだす。
「俺、まちこに尊敬してる」
「皆んなの為に自分が不憫枠に行くまちこが好き」
「しろまちって騒がれててそのノリにも乗ってくれるまちこがほんと凄いと思うよ」
「ごめん、無理させて」
無理なんてしてない、そう言いたいのに喉が詰まった様に声が出ない。
「ありがとう、まじ楽しかった」
「頑張ってな」
「最後、俺行くか」
前に座るニキニキは泣くのを我慢している様で、そのまま喋りだす。
「最初は、面白い人だって思って女研に誘った」
「案の定めっちゃおもろくて、撮影が楽しくなった」
「けど、まちこりを不憫枠にしてごめん」
「ボビーが言った通り、無理させちゃった」
無理なんかしてない、自分から不憫枠に行ったんだから。
「全部話すと長くなりそうだからやめとくけど」
「沢山の思い出ができて楽しかった」
「いつでも帰ってきていいからね」
笑う彼の笑顔は皆んなを安心させると思う。
「1年半、ありがとう。」
「っ、ありがと、ぅ」
「私からも、かな、?」
泣いてる人もいれば、真剣に話を聞こうとしてくれる人もいる。
「まず、女研に誘ってくれてありがとう」
「1年半、とっても楽しかった」
「皆んなでシルエット撮影とか、ゲームショウも行ったよね」
「全部楽しくて、」
「けどシルエット声優としての仕事も増えて、忙しくなって女研を卒業するってことになっちゃって」
「最後の最後までずっと楽しかった」
朝日が昇ってくるの見ずともわかる。
「ありがとう、ほんと楽しかった」
「私は私で頑張るから。皆んなも皆んなで頑張ってね」
「っ、まちこ、」
「もう朝だ、笑 皆んなと居ると時間の流れが早いわ、、笑」
「卒業してもずっと友達だから」
「裏では仲良くしろよー?笑」
「あったりまえっ、!」
涙ぐみながらも答えてくれるニキニキは流石リーダー的存在だな、と思った。
「また、一緒に撮影しようね」
「うん、待っといて、笑」
コメント
2件
感動しました。素敵な作品をありがとうございます!
リクエスト、ありがとうございました。本当に、良かったです。 みんなが好意とかではなく、純粋に尊敬だったり、大好きって気持ちで溢れてるのが伝わりました。 これから小説をどうするかは主様次第です。今までありがとうございました!お話大好きです!これからも活動頑張ってください!