注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です
・Not腐
・捏造
・本人様とは関係×
リクエスト作品です。
なんでも許せる方だけお進みください
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ut『録画後で送っといて~』
zm『あーい』
rb『俺落ちるわ。じゃあな』
tn『俺も落ちるわ。またな』
ピロン、ピロンと次々と人が抜けていく。
rp「…あ、俺も落ちます。」
ピロン
rp「はぁ………」
ヘッドフォンを外し、ベッドに倒れ込む。
rp「……」
ネット活動をしていると、どうしても評判が気になってしまう。
そこで前に少しだけエゴサをしてみよう。
そう思って、自分の名を検索した。
だが、目に入ったのはアンチ、いわゆる誹謗中傷の言葉達。
まぁ、アンチ1人も居ないというのは難しい。
エゴサをする前から、必ずそういうものがあるのはわかっていた。
だが、いざ目にしてみると、想像以上に心に刺さるものだった。
もちろん、[好き][応援してる]と言ってくれる人もたくさんいた。
それは本当に嬉しい。
ピコンっ
rp「…またか」
最近、X…旧TwitterにDMが来る。
毎日、一通、一通と。
ブロックは意味が無かった。
ブロックしても、また別の垢から来る。
そのせいで、通知音が段々と恐怖に変わってしまった。
先ほど届いたDMを開く。
rp「っ…」
[おもんない]
[お前なんかwrwrdに要らない]
[イキんな]
胸が、ズキっと痛む。
rp「…、ははっ」
乾いた笑いが漏れた。
何度見ても慣れることはない。
指先がじんと冷えて、スマホを握る力が弱まる。
rp「なんで…なんで俺がこんな……」
呟きは、自分に向けたのか、画面の向こうの誰かに向けたのかは分からない。
DMを閉じようとするが、親指は固まったまま動かない。
胸の奥がぎゅっと痛んで、息が詰まる。
rp「…もう、いいよ」
きっぱりと言ったつもりでも、声は震えている。
スマホを伏せて、枕に顔を埋める。
rp「俺…、いらないかな…」
自分の声が情けなくて、さらに胸が重くなる。
配信だって頑張っているつもりだった。
企画も考えて、毎日声を出して、みんなを楽しませたくて…
なのに
ピコンっ
rp「っ、…!」
条件反射で全身がビクっと跳ねた。
手が震え、画面を見る勇気が出ない。
rp「…もう、いやや……」
でも、見なきゃいけない気がした。
もしかしたら普通の連絡かもしれない。
仕事の話かもしれない。
ほんの少しだけ期待して、画面を開く。
LINE:ci
rp「………え、?」
思わず顔を上げた。
DMじゃない。グループでもない。
個人的な、ciさんからのメッセージ。
ゆっくりと開く。
ci〚今日あんま元気なさそうやったせど、大丈夫か?〛
rp「…ぁ」
視界がじわりと滲む。
ci〚気のせいやったらごめんやけど、なんかあったならいつでも話してな。〛
何度瞬きをしても、涙が止まらなかった。
胸の奥に溜まっていた黒い何かが、一気に崩れ落ちていく。
rp「…なんで今なんすか…」
だけど、その”今”が救いだった。
震える指で、返信を打つ。
rp〚少しだけ、話したいことがあります〛
送信を押すと、ほんの少しだけ呼吸が楽になった。
✱
のれんをくぐると、落ち着いた灯りと、ほんのりと漂う焼き鳥の匂いが迎えてくれた。
ciが指定した居酒屋。
いつもより人も少なく、話しやすい空気ができていた。
奥の席で、先に到着していたciが片手を軽く上げる。
ci「…思ったよりげっそりしてるやんけ…」
rp「まぁ…はい…」
席に座った瞬間、背中から力が抜けた。
ciはメニューを閉じて、こちらをじっと見ている。
促すわけでも、急かすわけでもなく、”待つ” 姿勢をそのまま見せてくる。
こういうところが、本当にずるい。
rp「…ご心配をおかけしてすみません」
ci「謝らなくてええよ。 相当しんどそうやし」
rp「………」
テーブルの木目を見つめる。
視線が上がらない。
rp「最近…少し疲れてたんです。」
ci「”最近”が長い時の言い方なんよな~。それ」
rp「はは…否定はできませんね…」
ciがため息を吐き、店員を呼んでビールを二つ注文した。
俺は強くないのに。
でも、弱いと分かったうえで頼むのがciさんらしい。
ci「で?」
ciはにこにことした顔でこちらを向く。
rp「…なんですか」
ci「言わんの?話したいことあるんやろ。」
rp「…少し前に、評判が気になって調べてみたんです…。」
ci「……」
rp「…それが結構俺には刺さっちゃって…笑 」
rpはそこで一度呼吸を整えた。
rp「その後はもう見るのやめたんですけど…それから…ずっと毎日、色んな人からDMが来て…」
声がほんの少し震えた。
rp「俺…要らないんですかね…?、笑」
ciはすぐには答えなかった。
テーブルにはビールが置かれ、静かに泡のはじける音だけが聞こえる。
ci「はぁ……」
ciは深いため息をついた。
ci「”色んな人”って誰??」
rp「…え、?」
ci「顔も年齢も性格も知らん、誰かもわからん奴らの言葉やろ?」
rp「…まぁ、そうですけど…」
ci「じゃあさ。なんでそんな奴らの言葉を、真に受けてるん?」
rp「ッ……」
ciがグラスを軽く持ち上げ、ゆっくり言葉を続ける。
ci「お前…rpのことを、ちゃんと見てくれてる人もいっぱいおるやろ?楽しみにしてくれる人、笑ってくれる人、支えてくれる人。それは聞こえてへんの?」
rp「…聞こえてます。すごく、嬉しいです」
ci「うん……けど、酷な言葉一個のほうが、心に残ってまうんよな」
rp「…はい」
ci「でも、 俺は一回も思ったことないで。”rpは要らない”なんて」
rp「……っ」
こみ上げるものを飲み込むのに必死だった。
rp「ciさん…そういうこと言うの、ずるいですよ」
ci「知っとる」
rp「…泣いてまうやないですか、」
ci「泣いたらええやん。ここなら誰も見てないで」
rp「…ほんと、そういうとこだけ優しいんですから
手の下で拳を握りしめる。
涙が落ちないように奥歯を噛んだ。
ci「一言余計やわ笑」
ciは黙って俺のグラスにビールを半分だけ注ぎ足す。
そして立ち上がってrpの隣の席へと移動する。
ci「…寄りかかってええよ。無理だけはすんな、rp。」
rp「…はい」
ようやく出た返事はかすかだったが、
ciには確かに伝わっていた。
✱
暫く経って、rpが落ち着いた頃。
ciが口を開く。
ci「……なぁ、rp」
rp「…なんですか…?」
rpが顔を上げる前に、先に言っとくべきだと思った。
ci「… 実は俺も、昔全く同じことになっててんな」
rp「……え?」
驚いた目を向けてくる。
そりゃそうだ。誰にも言ってこなかった。
いや…でも”アイツ”だけにはバレてたな。
ci「rpが来る1年前くらいやな。丁度メンバーの活動が忙しくなりだした頃で…色々勝手に比較されてな」
rp「ciさんが…?」
ci「そう、”俺”が。つまらんとか、いらんとか、まぁいろいろ言われたわ」
思い出すと、腹の底が少し冷たくなる。
ci「通知が鳴るたびに心臓が跳ねてさ。 DM開く時、毎回指が震えとって。ブロックしても湧いてくるんよな、あいつら」
rpが小さく息をのむ。
rp「…ciさんでも…そんなことが……」
ci「”俺やから”なんやろな。当時は何言われてもヘラヘラしとったし、いい的に見えたんやない?多分笑 」
笑いながら言うと、rpは一瞬だけ言葉を失ったような顔をした。
ci「でもな…… 言われ続けると、本当に自分のこと信じられなくなるんよ。 “俺ってそんなにダメなんか”って」
rp「…」
ci「でも 、ある時言われたんよね。 “なんで知らない奴らのために潰れようとしとんねん”、て」
rpは目を見開いた。
ci「そしたらな、すげぇ楽になった。
あぁ、俺のこと知ってるやつはちゃんと見てくれてんだって。 その一言に、めちゃくちゃ救われたんよね~」
rpは黙って俺の言葉を聞いていた。
その瞳の奥で、何かが少しずつ溶けていくのが分かる。
ci「だから、さっき顔見たとき… rpがあんな顔しとんの、嫌やった。俺も同じやったから」
rp「そんな大事なこと…なんで俺なんかに」
ci「”お前なんか”やないよ」
即答した。
これは言い切っておきたかった。
ci「rpだから言ったんだよ。 俺と同じとこでつまづいとるのが嫌やから。」
rp「ciさん…」
ジョッキの影が微かに揺れた。
rpが震えてるのか、俺の手が揺れてるのか、わからなかった。
ci「ひとりで潰れるな。 俺は、それだけ言いたかった」
rpは俯き、声は小さく、でも確かに震えていた。
rp「…ありがとうございますっ…。
本当に、ありがとうございます…」
ci「礼言われるほどのことはしてへんよ笑」
rp「ぅ、あぁ…」
rpはまた泣き出してしまった。
だが先程とはどこか違った。
✱
店を出ると、ひんやりとした風が髪を揺らした。
先程まで焼き鳥の匂いで満ちていた空気が、澄んでいく。
ciさんが隣で伸びをしながら言う。
ci「ほな、駅まで歩こか」
rp「はい」
二人で並んで歩き出す。
夜の静けさが心地よかった。
何も話さなくてもいい、そんな優しい沈黙が流れる。
胸の奥に詰まって苦しかったものが、 少しずつ溶けていくのが自分でも分かる。
rp「さっきは、本当にありがとうございました… ciさんにも同じようなことがあったなんて。ちょっと、驚きました」
ci「お前だけちゃうっちゅー話や」
rp「…そうですね、笑」
思わず笑ってしまう。
この人は、重い話をしてくれても、空気を重たくさせない。
rp「でも…なんか、楽になりました」
ci「ならよかったわ」
軽い口調だけど、言葉は深く響く。
しばらく歩いると、ciがぽつりと話し出した。
ci「なぁ、rp」
rp「はい」
ci「さっき、”いらん”とか言われんのしんどい言うてたやろ」
rp「…はい」
喉の奥がまた少しだけ痛んだ。
でも、さっきよりずっと軽い。
ci「それは当たり前やねんな。 誰かに勝手に決めつけられんのが一番キツいから」
歩きながら言われるその言葉は、 どれも真っすぐだった。
rp「ciさんは 俺の”全部”を、わかってくれてるんですか?」
無意識に出た言葉だった。
口に出した瞬間、自分でも少し驚いた。
ci「わかるわけないやろ」
rp「…ですよね、笑」
答えは分かっていた。
けれど、その後に続いた言葉は完全に予想外だった。
ci「せや。けどな、”俺が知りたいと思うお前”はちゃんと見とるで。努力して、真面目で、 ちょっと不器用で、そんで優しい。」
胸の奥がじわじわと熱くなる。
rp「…ciさん…」
声が震えそうで、堪えるのに必死だった。
ci「どっか知らん奴の言葉で自分決めんなや。 決めてええんは、お前を知ってるやつ…てか自分で決め。」
歩く足がゆっくりになった。
視界がにじむ。
rp「おれっ…ciさんに会えてよかったです…」
心の底から思っている言葉だった。
気づいたら口から零れていた。
ci「急に何やねん笑」
rp「ほんまにっ… ciさんがいてくれてよかったですッ…」
ciさんの横顔が少しだけ驚いたように揺れた。
ci「…言うとくけどな」
rp「ぅっ…はい、?」
ci「俺が救われてんのは、お前がおるからやで」
rp「…え、?」
ci「一年前、まだ少しボロボロやったとき… お前が来てくれて、また頑張ろ思えたんや」
言葉が出なかった。
胸の奥がぎゅっと絞られる。
やっと言えた色々な言葉が、胸から溢れそうになった。
rp「 本当に…ありがとうございました、!」
ci「礼はいらんよっていくら言えばええねん笑。 しんどなったらまた来いや。 何回でも付き合ったる」
涙こそ落ちなかったけれど、 胸の中は、ようやく呼吸ができるように軽くなっていた。
rp「はい…!! 」
夜道を、二人で歩く。
街灯の光が影を伸ばし、ゆっくり前へと進む。
ciさんがいてくれたから、俺は今日救われた。
そして、いつか自分も、 誰かに同じ言葉を返せる人になれたらいいな。
そんなことを思いながら、 俺たちは並んで歩き続けた。
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リクエストあざました。
コメント
1件
あ一旦結婚する!?!?!?!? ありがとねあんな語彙力皆無の文章からこんな神作作ってくれて😭😭 ほんとに大仏の横にぽてちの像作ろっかな🤔 これ読んだら更に思うんだけどciサンとrpサンって似てるよね!!!!!! 実際入国当初はめちゃめちゃに叩かれてたしPSが低めだしお酒が弱いとかねぇ だからこその儚さがあるとかなんとか まぁありがとう!!!!!!!!! 最高だったよ😘😘