前回同様
mtp注意⚠️
『…』
太陽くんが寒い冬の夜に窓を開けて外を見ている。雪が降ってるから寒いなぁ。
「…珍しくさ、外なんて見て。どうしたの。」
『…元貴も見なよ。外、綺麗だよ。』
さっきあんなことがあったのに、何でこんな普通の態度なんだろう。
何故か、太陽に嫌気がさした。
そして、太陽がすごいと褒めた未完成曲をぐしゃぐしゃにして投げた。
コツンッ
『!…どうしたの?もと』
「なんで、」
「そんな風にしていられるんだよ。」
「…そもそも、お前がずっと何か考えてた。」
ずっと何かが引っ掛かってた。
別に僕が落ち込む時なんていっぱいあった。
だからこそ、何でこのタイミングで現れたのかが疑問だった。
「お前は、」
『…微笑』
何で、お前がそんなに悲しい笑顔をするんだよ。
泣きたいのはこっちだろ。
「っ…」
「お前っ、怒」
僕は思いっきりコイツの肩を掴んだ、
はずだった。
見事に太陽の身体は避けて、僕が太陽に触れる事は出来なくなっていた。
「はっ…?!」
『!?』
太陽が“にっ”と微笑んだ。
『…よかったね、元貴。』
『もう、終わるよ。』
「は…?」
『この揺らいだ火が消えるのはもう、すぐ其
処。』
『俺には時間がないんだ。』
「それって…つまり、」
『元貴の心の雨が上がるのもすぐ其処。』
『この世には勿体無いことだね笑』
『結局俺は、元貴が悲しんでる理由を知る事は出来なかったね。』
『…力不足だった、』
「っ…」
「…だよ、」
『え、?』
「お前の、せいだよ。」
「お前が、若井が…僕を置いていったからだよ!」
「僕を見殺しにすればよかったのに!」
「そしたら若井が死ぬ事はなかったのに、」
「お前のせいだよ…全部全部、」
「勝手に、助けて死んだ!」
「…だから僕がこんなに苦しんでるんでしょ、」
ずっと溜めてきた、僕の悲痛な叫びはとめどなく溢れ出して止まらなかった。
『…もとき、』
「若井なんでしょ、太陽は」
「ねぇ、答えてよ。」
『、そうだよ。俺は若井だよ。』
「…ずっと、15年間も一緒にいたんだから。分からない訳ない。」
「最初から、ずっと違和感だった。」
「何で黙ってたの。」
『…正体がバレちゃダメなんだ。バレると、強制的に俺は、消える。』
「は…」
「ちょっ…と待って。消えるの?若井。」
「なん、で。勝手に居なくなったのに、また、僕は…失うの?」
『…ごめん。黙ってて。』
『ごめんね。先に死んで。』
「いい、謝罪はいいから。消えないでよ。」
「ずっと僕のそばにいてよ…」
「その光で、暖めてよ…」
『っ…俺だって消えたくないよ。』
『ずっと、ミセスを続けて、笑い合っていたかったよ。』
『皆で、生きててよかったねって、言いたかったよ。』
『…元貴と、いきたかったよ。』
「…わかぃ、」
『でも、現実はこうらしいから。』
『悔いなんてないよ。』
『元貴を守れてよかった!』
「…よくないよ、全然。ダメだよ、若井が居ないと。」
『元貴は、大丈夫だよ。』
『俺がずっと、見守ってるからね。』
「っ…、」
『俺だけじゃない、涼ちゃんだってスタッフの皆だっている。』
『…だから、生きてね。』
『元貴は、俺が死んでも生かしたい人だから。』
「…しょうがないなぁ、暫くは、生きててあげるよ。若井のぶんもね。」
『、ありがとう笑』
『大好き、愛してるよ。元貴、』
「僕も、一生愛してる。滉斗、」
そうして、灯りが消える。
(『その時に、元貴が泣いたんだ。』)
「っ…泣」
『…!』
『っ、笑』
「っ…泣、、笑」
(『俺が笑った、ように元貴も泣いて笑ったようだった。』)
(『嗚呼、よかった。これで安らかに消えれるや。』)
火の灯りが若井の命なんだ。
『さよなら、元気でね、泣』
『“またな!”』
「…っうん、“またな”」
灯火は静かに息を絶えた。
だけど、
「…っ、笑」
君に灯ったようだった。
終了…!今回長かったですね。
感動やん…わかいぃ…
あっ、後日談あります。
是非お楽しみに〜!
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コメント
2件
鳥肌 やべぇぇぇぇ !!!! 最高すぎる!!!!