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最後にすべて持っていかれました… タイムマシンっていう非現実的すぎるとこから始まったのに、こんなに物語に引き込まれるなんて…レベルが高すぎます!!! 💚くんの「知ってるよ」からがもう本当に…!! 参加ありがとうございました💕☺️
久しぶりのコメ失礼しますッッ! え、びっくりするぐらい読み込めてもう私そこに行った気分です! また繰り返すとか……時間系とかめっちゃえもい…() 何契約したのかも気になります……
こんにちはたぬです!今回はすずめめ。さんのコンテストに参加させて頂きました!!
少し暗めのお話となっていますので苦手な方はここでブラウザバックしてください🙇♀️
🍵👑(目線👑)
⚠️注意⚠️
・結構暗め
・過呼吸表現あり
・恋愛要素無
それでも見てくださる方はどうぞ!!
「やったッ!!できたッ……!!!」
電気が消えかかっている研究室に俺の声が響く
そして階段をおりる足音が聞こえた
「ふぁぁ…….深夜なんだから大きい声出すなよ〜」
「ご、ごめんッ……」
「…….まだ変な機械作ってんの?」
「ッ…..変な機械じゃない!!!これは過去に戻ることが出来る……やつ!!!」
「へー」
「らんらん興味ないやろ!?!?」
「だって現実味ないもん、ちゃんと金になる研究したいし」
「それは…..そうやけど…..」
この人はらんらん….普段はめっちゃ優しくて面白い!!…..けど….研究のことになると人一倍現実を見てしまう……
俺は研究って夢を叶えるものだと思うんやけど…..
らんらんは夢ってないんかな…..?
「お前もそんなこといつまでもやってないで”まともな”研究しろよなー👋」
「あぁ….!!ちょっと!!」
スタスタと歩いていってしまう…..(らんらんも夜な夜な研究してたんか…..隈出来とったし……)
「って!こんなこと考えてる暇ないッ!!!」
(俺は俺の夢を叶えたんや….!!やっと…..やっとッ….!君に会える……..)
生まれつき体が弱い俺が叶えたい夢……
「……..すちくん…..待っててな….ッ!!」
俺の頭の中は彼でいっぱいになりなりふり構わず機械に乗り込んだ….
ピコピコピコピコピコ…..
「んぅッ…….?」
目が覚めるとそこは色んな色に光る謎の空間だった
「うぇ!?!?ここどこッ!!!」
「…….」
「あ…..誰もいない感じ……ですか….(?)」
俺が喋っても帰ってくるのは俺の反響した声だけだった….
少し怖くなった俺は辺りを見渡した
(なんも無いんかな…..?多分ここは過去に戻るための道やと思うんやけど….)
じーっと先の方を見てみると光っている何かが見えた
「うわぁ!!!光ってるッ!!!」
「…..とりあえず行ってみるしかない….よな….」
レバーを引き先に進む
進んでみると周り空間が色とりどりで綺麗……と思ったけど…..早すぎて逆に酔いそう……
さっき見えた謎の光の元へやって来て中を覗いてみると…..
そこには1年前潰れたはずのデパートが見えた….
「ってことは…….これは1年前の世界…..?」
「うわぁ!!ちゃんとタイムリープしとるッ!!!!✨️」
すちくんが消えたのは4年前……
「じゃあ4つめの光に行けばよいのでは!!!✨️」
自信ありげにレバーをまた引く
1個目…..
2個目…..
3個目…..を通り過ぎついに4個目….
もう一度中を覗いてみると何かを抱えて泣いている俺の姿があった
「ッ…….」
簡単に考えれば分かったはず….4年前に消えた彼を探すなら4年前に戻るのは遅すぎる……
既に彼はいなくなっていたんだ
「……..嫌なとこ見ちゃったな…..」
もう思い出したくない記憶、もうすちくんが帰ってこないと言う事実に圧力をかけられる苦しさ…..
「ッ……..“う”ぅッ….“」
ここにいると…全て思い出してしまう…..
「早く…..‘“行こう…..」
吐き気がする口を押えゆっくりと運転する
そんな風にしていると、5つ目の光のモヤが見えていき、ゆっくり覗いてみた
そこには俺の隣で笑いながらアイスを食べる彼の姿があった
そんな彼の笑顔を見ていると嫌な記憶が吹っ飛ぶ….
「すちくんッ….ポロポロ」
彼は俺の1番の親友であり、幼なじみ
そんな人がいきなり消えたら……
いや、そうさせない為に来たんや…..
俺は助走をつけ、光へ飛び込んだ
ミーンミンミンミンミン
「__ちゃん!!!」
「み_ちゃん!!!」
「みこちゃんッ!!!!」
「んッ…..うわぁッ!!!!」
「急に倒れるからビックリしたよ…..」
懐かしいこのゆったりとした声…..夏の日差しに透けて見える緑色の髪….
一緒に開けたピアス…..
生きてるッ…..生きてるッ”…..
ほんとに….タイムスリップ出来たんだッ…..
「うぅッ”…….ポロポロ」
嬉しいのにッ”……胸が苦しいッ”….
「大丈夫!?まだ体調悪い?」
「いやッ…….元気ッ”……」
「じゃあなんで泣いて……」
未来から来た….なんて言ったら….驚くんかな….w
……..変だと…..思うかな…..
胸が苦しいことは隠しとかないと…..
「みこちゃん?(首を傾げる」
「ッ….!」
俺が伝えなかったら…..すちくんは…..
「す、すちくんッ!!!!!」
「な、何!!?!?」
「…..し、信じれないと思うんやけど…..」
「う、うん…..?」
「俺……未来から来たんよ!!」
「…..え?」
「あ、あれ?こさめちゃんが考えたドッキリ…..とか?」
「違うッ!!!こさめちゃんやりそうやけど!!!」
「wwwそうねw」
「…..ほんとに…..未来から来たの….?」
「ほんとに……未来から来た!」
「タイムマシンも作ったんよ!!」
「タイムマシンッ!?それって作れるの!?!?」
「いやぁ……テストで最下位を争うみこちゃんがこんなに立派になるとは……」
「うぐッ”……それは….忘れて….」
高校時代の俺は赤点常習犯….
皆勤賞とんなかったら退学も有り得てたな…….
「でもなんで……過去に来る必要が……」
「赤点の教科全部治しに来たとか?」
「違うッ!!!もう!!すちくんからかわないでッ!!」
「ごめんごめんw」
「ッ…….」
「すちくん…….1年後に……」
「その……」
「ッ”……..」
「よく分からないけど…..」
「ゆっくりで大丈夫だよ」
「ッ!!!」
すちくんのこの優しさに俺は何度も助けられた……でもこの優しさが戻ってこないと分かっている今は少し胸が痛くなる…..
「すちくん…..1年後に……」
「死んじゃうんよ……」
「ッ…….」
「うん…..知ってるよ」
へ…….?」
「な、なんで!!!」
意味がわからなかった….あの時すちくんは傷1つもなく、少し嬉しそうな顔で死んでいた…..
傷がないから自殺も有りえん….
ならどうして…..死ぬってわかるん…
「俺…..約束してることがあるんだ」
「約束してる…..こと?」
「そう、その約束には俺の命が必要なんだ」
「で、でもッ!!!命がなかったらすちくんは死んじゃうよ!?」
「死んじゃっても叶えたい約束なん!?」
よくわかんないことが続き俺の気持ちはぐちゃぐちゃ……
柄でもないのに感情的になってしまう…..
「それでも…….叶えたい約束」
そう言い切る彼の目は覚悟が決まってる目だった….
「ッ”…….」
「どんな約束か分からんけど…..俺は…..絶対すちくんを死なせない!」
「みこちゃん….」
「……..それは不可能だよ」
「やってみないと分からんよ!!」
「すちくんのお願いが叶って、すちくんの約束ですちくんがいなくならないで済む方法がッ!!!」
「俺はその約束が叶えば幸せなんだよ….(ニコッ」
「俺が死んだって叶えたい約束」
「……約束したからには」
「俺の死自体を止められない」
「だってその人…..人間じゃないからさ」
「に、人間じゃ…..な、い….?」
どういう事なのか頭の処理が追いつかへん…..
人間じゃないものがこの世にいて…..見える……そんな話聞いたことない…..
俺がタイムスリップしてるし有り得…..る….?
「俺にはすちくんを助けられないんやろ….?」
「じゃあ俺はそれをやってみせるッ!!絶対すちくんを死なせないッ!!!」
「……いいよ、絶対無理だと思うけど」
「だって……パチンッ(指を鳴らす」
指を鳴らすとすちくんの影から黒い布を纏うものが現れた
「呼ぶの早ぇじゃん?どうしたん?」
「もう…..約束を果たして」
「ッ!?!?!?」
すちくんの口から思いがけない言葉がこぼれた
「ちょ、す、すちくん…..なに言っとるん….!!!」
「いるまちゃん…..早く」
俺の話を無視して話す
その時のすちくんの顔は少し怖かったッ……
「ッ…….」
「それがお前が望んだ未来なんだな?」
「……そうだよ」
「ッ……わかった」
「約束は果たすからなッ….」
そう言うと黒い布を纏った人は大きな鎌を振りかざした
“ザシュッ”
鈍い音がセミの声と共に鳴り響く
「ッうわぁぁ”あぁッ”!!!!!」
「すちくッ…..カヒュウカヒュッ…..カヒュウ…..」
俺が取り乱してると少しずつ冷たくなっていく手が俺に触れる
…
「みこッ…..ちゃん…..大丈夫だよ…,“」
「すちッ”カヒュ…..くんッ…..ポロポロ」
鎌で切られたのに体は傷一つない……すちくんが死んじゃったのはやっぱり…..この約束のせい…..
「これで…..君は’…..生きられるッ…」
「みこ…ちゃんッ”と友達にッ….なれて….よかったよ…..(ニコッ」
彼は最後の力を振り絞り息絶えた……
「すちくんッ…..!!!ポロポロポロポロ」
「カヒュッ……カヒュウカヒュウ…..」
(やばいかもッ…..意識がッ….)
「おいッ!!大丈夫かッ!?」
聞きなれない少し低い声
「ッ……意識が朦朧としてる…..」
「俺に呼吸を合わせろッ」
「スゥーーーー」
「カュッ….カヒュウッ」
「ハァーーーー」
「カヒュッ…..」
「もう1回行くぞ」
「スゥーーーー」
「カヒュ……スゥーーーー」
「ハァーーーー」
「ッハァーーーー」
「よし……」
「…….なんで助けてくれたん….」
「すちくんの命は奪っておいて……」
「その言い方だとあいつからなんも聞かされてないんだな」
「聞かされてないって….ッなにが!!」
「………」
「すちは……」
「お前の心臓病を治すために俺と契約した」
「えッ…..?」
「俺の心臓病を治すために……?」
「………..」
「….もし…..俺が心臓病になっとらんかったらすちくんは生きてた…?」
「もし、俺が生まれて来んかったらすちくんは生きてたってこと……?ポロポロ」
「ッ…..!!」
「ッおい!!!」
「すちはお前に生きて欲しくて俺と契約したんだッ!」
「そんなこと言ったらすちがなんのために契約したかわかんねぇだろッ…..“ポロポロ」
「ッ…..!」
(この人….すちくんのために泣いてる……本当は優しい人……なんだ…..)
「…….いるまくん?って優しいんね…..」
気づいたら言葉をこぼしていた
「はぁ….?w俺は死神だぞ?….ポロ……ポロ(苦笑」
「知ってるよッ…..w」
「だけど優しんよ….w」
「なんだそりゃ….w」
少しひきつっている笑顔を見せる
「ッ!!!」
そして俺は1つの提案を思いついた
「いるまくん….」
「…..なんだよ….そんな神妙そうな顔して….」
「俺と契約してくれへん?」