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「命に別条はありません」
病室で、お医者さんはカルテを見ながらあたしに言った。
「よ……良かったあ……あんなに血がいっぱい出たから、どうなることかと」
「頭はたくさん血が出ますからね。見た目ほど酷くないですよ」
あたしはほっと息をついた。
ベッドでは頭に包帯を巻いたミカが呑気な顔で眠っている。
「まあ、あとは右足の骨と肋骨にヒビ入ってるくらいかな……トラックにぶつかったんだよね? 頑丈だね~、彼」
お医者さんは感心したように首を振った。
「応急処置は君がしたの?」
「あ、いえ……連れが」
「へえ、お友達はお医者さんか消防士かな。満点の処置だよ」
東雲会若頭補佐ともなると、そんなこともうまくなるんだろうか。
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