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変態な彼氏
🎲
ギャグ要素有り
青桃
nmmn
俺とまろが晴れ晴れと付き合い始めてから、もう一ヶ月。
「同棲なんて甘い生活やろ?」
なんて周りはからかっていたけど、現実は……少し違っていた。
「ないこ、朝ご飯できたでー。今日は、卵焼きふわふわに焼いたんよ。食べてくれん?」
まろはエプロン姿でキッチンに立ったまま、にこにこ笑顔で呼びかける。聞き馴染んだ声で聞いているだけでほっこりとする。
俺は寝起きで目をこすりながらダイニングテーブルに座った。
「ありがとう。まろ、仕事前なのに毎朝手伝ってくれるのめっちゃ助かる」
仕事中は本当に完璧だった。配信の機材チェックも、台本の確認も、まろは率先してやってくれる。
「ないこ、こっちの照明もうちょっと明るくした方がええと思う。俺が調整しとくから別のやっといて」
そんな頼もしい彼氏ぶりに、俺は毎日
(やっぱり俺の彼氏完璧だわ……)
と心の中で思う。 ……問題は、仕事が終わって家に帰ってからだった。夕飯の支度中。
まろが後ろからそっと近づいてきて、俺の腰に腕を回す。
「ないこ、今日もかわいいなあ。ちょっとだけ……この柔らかいとこ、触ってもええ?」
指がTシャツの下に滑り込もうとする。
「まろ! 待て待て待て!!」
素早く体をひねって逃げ、冷蔵庫の陰に隠れ
「俺は今、味噌汁かき混ぜてる最中なの! 危ないだろ!」
まろは残念そうに手を引っ込めるが笑顔は崩さない。
「ごめんな、ないこ。でも俺、毎日我慢してるんよ 仕事中は絶対はやらんようにしてるから、家ではちょっとだけ……な?」
「ちょっとだけじゃ済まないだろ! 俺の危機管理能力が試されてる気がする……」
そんなやり取りが毎日。
風呂場でも同じだった。
「ないこ、背中流したろか? 俺、泡立て上手いやん?」
まろがタオル一枚で入ってこようとする
「いらない! 俺一人でできる!」
慌ててシャワーカーテンを閉め、鍵までかける。
外からまろの声が聞こえてくる。
「えー、ないこ、俺寂しいわー。せめて一緒に浸かっほしいな~」
「絶対に無理! 出てけ!」
危機一髪で逃れ続ける日々。
俺は内心でため息をつきながらも、なんだかんだでまろの優しさに甘えていた。
「変態だけど……仕事はちゃんと手伝ってくれるし、俺の体調も気にかけてくれるし……まあ、いいか」
そしてある日。
いれいすメンバー全員がないこハウスに集まって、久々の飲み会が開かれていた。
テーブルにはビールとつまみが山盛り。みんなグラスを傾けている。りうらはソファに座り、にこにこしながら言った。
「りうら、久々にないこハウスで飲めるなんて嬉しい!ぁ、ほらもっと飲めよいむっ!」
いむは相変わらずりうらといちゃいちゃしてて
「僕も、ってりうちゃん!?やめてこれ以上飲んだら……!」
その隣で初兎が3杯目に突入しようとして
「ないちゃん! このビールうまいわー。みんなで飲むと最高やなあ」
あにきは遠くで俺らを見守っていて
「俺も同感や。ないこ、今日は俺が奢ったる。遠慮なく飲め」
ソファで まろはすでにかなり酔っていた。
(こりゃ、出来上がってんな、)
頰を赤く染め、俺の身体にぴったりくっついたまま、グラスを空けるたびに声が大きくなっていく。
「なあ、ないこ……俺さ、今日もずっと我慢してたんよ」
まろがにやにやしながら、耳元で囁く。
「家に帰ったら、ないこのあの……ピー……を、ぎゅーって……」
全員の視線がその言葉で酔いが冷めたのか一瞬で集中した。
「まろ……っ!?」
まろは止まらない。
「それから風呂で、俺の上でないこにピー……させて、赤面したないこに……ピー……したいわ〜」
「まろ、ちょっと待て!」
慌ててまろの口を押さえようとするが、間に合わない。
「俺、ないこのピー……毎日見てて、触りたくて、たまらんねん! ピー……も、ピー……も、全部俺のモンにしたいんよなあ!」
アウト発言が連発……。
ピー音が頭の中で鳴り響くような勢いだった。 りうらが優しく、でも少し困った顔で言う。
「ちょっとまろ……飲みすぎじゃない、?」
いむがフォローするように笑う。
「僕もそう思うよ。いふくん、落ち着いて……」
初兎笑いながら、
「ふはは、……って、笑ってる場合ちゃうけど……ないちゃん、大丈夫?」
あにきも優しく肩を叩く。
「俺、ちょっとまろを止めといた方がええか?」
俺は顔が真っ赤だった。
恥ずかしさの限界。
「まろ……お前……!」
バチン!
平手打ちがまろの頰に炸裂した。
音が部屋に響く。
「うわっ!」
まろが椅子から転がり落ちそうになる。
「もういい! 部屋行け! 今日はそこで寝ろ!」
まろの襟首を掴んで立ち上がり、寝室の方へ引きずっていく。
メンバーたちが慌てて見送る。
「ないくん、大丈夫……?」
「ないちゃん、僕たちも手伝うよ?」
言葉は無視して恥ずかしさのあまり 無我夢中に向かった
寝室のドアを開け、まろを中へ投げ込もうとした瞬間――
まろが素早く手を伸ばし、俺の手を掴んだ。
「ないこ……一緒に寝よ?」
「えっ!?」
ぐいっ。
バランスを崩し俺は、まろと一緒にベッドに倒れ込んだ。
まろの腕が背中に回り、ぴったりと抱きしめられる。
「まろ、離せ! この酔っ払いが……!」
「ええやん、ないこ。俺、今日ほんまに我慢してたんよ……」
まろの声は酔っているけれど、どこか甘ったるくて優しい。 俺はため息をつき、抵抗をやめた。
「はあ……もう、仕方ないな」
寝室では、暗闇の中で俺とまろが並んで横たわっていた。
まろはもう寝息を立て始めている。 俺は天井を見つめながら、ぼんやりと考えた。
(……こんな変態なのに、仕事中はいつも俺を支えてくれる。 ご飯作ってくれたり、機材直してくれたり……メンタルケアしてくれたり、 隙あらば変なことしようとするけど、結局俺のことを一番考えてくれてるんだよな……)
まろの腕が少しだけ強く抱きしめてくる。
温かくて、安心する。
「まろ……お前は本当に、変態だけど……いいやつだよ」
と小さく呟き、そのまま静かにまろにキスを落とした。
コメント
1件
やっばいっこの話好きすぎます😭💖 怒ってるのも可愛いし変態でも美しい我が推し最高です😇👍 めっちゃ書き方が大人っぽくて好きです💕💕