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#渡辺翔太
クリオネ?
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鐘(カネ)低浮上(?)
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第14話:自覚の瞬間
姿を現したのは、大勢の側近を従えた目黒だった。
「誰が誰に興味ないって?」
迫力ある足取りで踏み込んできた目黒は、敵対企業の社長を鋭い眼光で見下ろした。
「宮舘財閥への攻撃は、目黒財閥への宣戦布告とみなす。全面的に潰すから、そのつもりで」
圧巻の決断力とスピード感で、目黒はあっという間に敵の買収工作を骨抜きにしてみせた。
会議を終え、社内廊下を二人の歩幅で歩く。
「……ありがとうございました、目黒さん。助けられました」
宮舘が頭を下げると、目黒は不機嫌そうに宮舘の額を軽く指で突いた。
「言ったでしょ。俺たちは夫婦だって。一人で抱え込んでんじゃねぇよ」
突かれた額を押さえながら、宮舘は目黒の顔を見つめた。
(ああ……私のは、もうただの感謝ではないのだ)
三十五歳にして初めて知る、甘やかで切ない胸の痛み。
宮舘は、自分がこの二十四歳の生意気で優しい青年に、心底恋落ちたことを自覚した。
コメント
1件
お疲れさまです、第14話読ませていただきました! 目黒さんの登場シーン、本当にかっこよかったですね。「誰が誰に興味ないって?」の一言で空気が一変する感じがして、思わず巻き戻して読み返しました。それでいて、あとで宮舘さんの額を指で軽く突く仕草が優しくて。その温度差にやられました。 そして「ああ……私のは、もうただの感謝ではないのだ」という気づき。35歳で初めて知る恋心という描写に、胸がぎゅっとなりました。大人の恋の始まりって、静かで、それでいてすごく深いんですよね。続きがとても気になります!