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パカッ、パカッ。
・・・なに・・・?・・・ここ・・・
藍色の空には初めて見たたくさんのお星さま。
左右には薄暗い森が広がっている。
となりにいるのは・・・
透き通るような白い肌に、桃色のほほ。
宝石のような唇。小さい鼻。白いヒールが、紫色のワンピースに似合ってる。
ピアスは・・・ルビー・・・?
バッ!
私は飛び起きた。どうなってるの?
初めて見る景色に、知らない人。
これは夢?
さっきまで、カップラーメンを食べてこたつでゴロゴロしてたはずなのに!!
学習能力が飛び抜けてるとかなんとか言ってて、両親に何も言われないから、好き放題ダラダラしてたのに!!
なんで・・・こんなことに・・・?
なんで馬車なんかに乗ってるの?
だれか・・・!助けて・・・!
あの・・・すみません・・・ここはどこですか・・・?
「・・・もぅ起きたんだ。ごめん!気づかなかった!」
あの・・・はやく居場所を教えて・・・
「あっ、はいはい!えっとね、ここはパウデ。王宮の近くだよ。」
えっ!パウデ・・・?家よりずっと遠い・・・
「あなたはスカウトされたの。数字国立執事専門学校に。メイドとしてさ。」
・・・え?なんで私がメイドにならないといけないの?
「・・・あなた、名前は?」
ルメド・・・
「いい名前ね。私は、アドルメレク。よろしくね。」