俺はknが取り出した物を見た瞬間、嫌な感覚が湧いてきた。
kn「これ、shに飲んでもらうからね」
sh「えっ…⁉︎」
kn「…?」
br「どうしたの、sh?」
sh「え、…あ、あっ…その、」
br「shもしかして、
錠剤苦手なの?」
sh「うっ..、」
俺は錠剤、というか薬全般嫌いだ。
苦味が舌に残って、とても飲めた物じゃない。
kn「あはは!sh錠剤苦手なんだ!」
sh「し、しかたないだろ…」
俺は反抗的に答える。
sh「…ていうか、何で俺が飲むんだ?俺、体どこも悪くないぞ?」
kn「あー、それはね…
sh前のこと覚えてる?」
sh「前…?」
正直色々な出来事があり過ぎて、前と言われてもすぐに思い出せるものが見当たらなかった。
kn「、俺が血を吸った後の…」
sh「…!……動機の、こと、?」
kn「なんだ、覚えてたんじゃん」
sh「あれは一体何だったんだ…?」
kn「うーん…説明しようとすると難しいんだけど…」
knは首を捻る。
kn「俺らは血を吸う時、毒みたいなのを送るんだよ」
sh「ど、毒⁉︎」
俺は既に消えかけている噛まれ痕を咄嗟に押さえる。
br「人間に対して有害な物質、みたいなものだよ〜。そんなに驚かなくても、死ぬような毒じゃないし」
sh「なる、ほど…」
kn「まだ血を吸われ慣れてない状態で急に動くと、心臓の動きが早くなってその毒が体に巡って動悸を引き起こすんだ」
sh「…だからあの時、」
kn「それでこの錠剤は、その毒の抗体を作るために必要な物質が含まれているんだ」
sh「へー…」
かなり説得力のある話だ。
sh「…ぅう、でも…」
たしかにあの動悸は、ろくに息も吸えなくてしんどかった。
だけど、それに勝るほど俺は薬が大の苦手だ。
第一、薬にほんとうに効果があらわれるとは限らない。
それぞれ体質の違いはあるものだ。
br「まぁちゃちゃっと飲んじゃおうよ。僕お水持ってくるよ」
sh「ぅえ⁉︎…の、飲むなんて言ってな−−−
〈バタン〉
俺は水を取りに行くbrを止めようとしたが遅く、無慈悲にも扉は閉められてしまった。
kn「ちょ、br!」
sh「…?どうしたんだ…kn」
kn「えっと…お水もう持ってて、」
そう言うとknは小さなペットボトルを取り出した。
sh「あっ…」
kn「まぁいいや、先に飲んどこうか!」
sh「…いや、だから俺は飲まないって…」
kn「え〜、そんなこと言ったって…
shはここに残りたくないの?」
sh「…えっ、?」
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