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朝晴ももか/新作出した✌️
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啓祐ride
9月9日日曜日、台風が丁度来ていて外出も儘《まま》ならないので公美子は気を回して一緒にオンラインショッピングサイトで参考になる本を購入しようと提案してくれた。
そして公美子のママこと陽子おばさんはミュージカル映画のマイフェアレディのDVDを貸してくれると言ってくれた。
最初は、この親子が口喧嘩しているのでなんとか宥《なだ》めたい一心だったのが、今では嘘のように二人ともけろっとしてまるで何事もなかったかのように、オレのために必死になってくれているのが伝わり凄くうれしくなった。
食事も終え、約束通り公美子の部屋へと向かうオレたちは階段を上り始めようとした途端
おばさん「そのあいだ食器洗いなど片付けるからそれが終わったらDVDを公美子の部屋に持って行くから啓ちゃん待ってて」
オレたちはその瞬間、おばさんが話終えるまで階段を上ろうとしている足の動きを止めていた。
そして白猫のミルキーは缶詰がとても美味しかったのか、満足そうに一声「ミャー」と甘え声で泣くとそのまま動かなくなり大きく口を開けて欠伸をすると再び丸くなりそのままスヤスヤ寝てしまった。
公美子「さあ、行こう」
「うん」
そして公美子は、階段の二段目辺りで止まっていた右足を再び動かすと階段を上り出しオレはそのあとを付いていくため停止していた右足を階段に踏み込み上る。
部屋の前に着きドアノブを右手で掴み外側に引いて開けると
公美子「どうぞ、、先に入って座って待ってて、、わたし、何か飲み物持ってくるから、、確か、、ホットコーヒーのブラックっでいいわよね?」
「うん、ありがとう。」
そう言うとオレは、公美子の部屋に入り丸いピンクのテーブルの下に敷かれているピンクのラグマットの上に胡座《あぐら》をかいた。
直ぐに目に入ったのはピンクのテディーペアの抱き枕で、相変わらず可愛いなっと思って暫く見ていたら
公美子「こら!啓祐!女の子に戻りたいんでしょ?胡座なんてみっともない。」
公美子の喝が入り思わずびっくりして体育座りに変えてみた。
それでも公美子の眉間は穏やかではないらしく
「ごめん、、いつもの癖で、、、これでもダメなのか、、じゃなくてこれでもダメなの?」
公美子「ハァ~直ぐに直すのはやっぱり難しいか~時間があまりないから、、焦らせちゃってごめんね。だけどこの前にわたし、言ったよね?厳しいよって、、ここまできたらやるしかないでしょ」
「そうだけど、、オレ、違った、、わたしもお手柔らかにって言ったよ」
公美子「仕方ないか~ほんとはこんな事したくなかったけど、、とりあえずコーヒー飲んで休んで待ってて、そのかわり女の子らしく座っててよ」
公美子はお盆に乗っているコーヒーの入った白いマグカップをテーブルの上に乗せるとまた階段を下りていった。
なんだか忙《せわ》しねえな、、公美子
女の子らしく座るってよくわかんねえ、、この場合よくわかんないって言い方の方が正しいのか、、ハァ~なんだか自信なくしてくる、、、やっぱりずっと男の振りしてるとわかんねえ、、わかんないな、、正座が無難かな、、
最近、心で呟くのが日に日に増えてるような、、
再び階段を上る音が聞こえてきた。
公美子かな?そう思っていたらドアをノックする音が二回、
「どうぞ、、」
ドアが開くとおばさんだった。
思わず嫌な予感がしたのでおばさんだとわかるとホッと安堵《あんど》の溜め息をしているオレに気づいたのか
おばさん「もしかして、、公美子だと思った?そんなに公美子厳しいのね、、啓ちゃんに溜め息させるほどに、、図星だったかしら?(笑)はい、お待たせ、、映画のDVD持って来たわよ 」
「ありがとうございます。有り難くお借りします。」
おばさん「?公美子が正座して待っててって言ったのね。ごめんね。足、痺《しび》れたでしょ」
「いえ、違います。女の子らしく座っててって言われたけどわかんないので、自分なりの解釈で正座が無難かなっと思いまして」
おばさん「そっか、、女の子らしく座っててって言われても具体的に教えてくれなきゃ、、啓ちゃんも困惑するわよね、、ごめんね、、うちの子、言葉足らずで」
「いえ、そんなことはオレ、いやわたしが胡座かいてたのがいけなかったので公美子は悪くありません」
階下から上ってくる足音が近づいてきた。
今度こそ公美子だろう、、≪《《《ほんとはこんな事したくなかったけど》》》≫すごく気になる台詞なんだけど、、
嫌な予感当たりませんように、、
ドアが勢いよく開くと公美子が部屋へ入ってくる。
公美子「あれ?ママいたんだ。」
おばさん「あれ?じゃないでしょ(怒)啓ちゃんのこと執拗《しつよう》以上に弄《いじ》ってないでしょうね」
公美子「な、、なにいってるの?ママ、、そんなわけないじゃない。」
おばさん「じゃあ、啓ちゃん、なんで溜め息ついてたのかしらね」
公美子「それは、、その、、(目が泳いでいる)」
公美子っておばさんには頭があがらないよな。
オレは、思わずクスっと含み笑いをしてしまった。
公美子の顔は、段々と後ろめたい顔から豹変《ひょうへん》して鬼のような形相に変わる。
おー!こわっ
公美子「はい、これ」
「これって、、ミルキーじゃん」
公美子は不機嫌そうに起きたばかりの白猫のミルキーをオレに渡す。
オレは、疑問に思いながら両手で慎重に受け止めた。
ミルキー「ゴロゴロ、、フニャアー」
ミルキーは眠そうに大きく口を開けて欠伸をすると力をいきなり抜いておもいっきり体重がオレの両手にのしかかり急に重力を感じ、両手が痺れてきた。
「公美子、、ちょっと、助けて、手が痺れてきたよ」
公美子「それが良いのよ。それで片足上げてみて、啓祐の弱点は骨盤の歪《ゆが》みと体幹の弱さよ」
と言う公美子は般若からどや顔の形相に変貌した。
いきなり?マジか、、オンラインショッピングで本購入するんじゃないのかよ?
公美子「ママ、、今から、啓祐を至極から、、出てって、、邪魔なの」
陽子「わかったわよ、、啓ちゃん!DVD ここに置いて置くからね、、公美子!少しは啓ちゃんの気持ちも考えなさい。いきなりそんな顔で登場したら怖いでしょ」
そう言うとおばさんはDVD の入った青い紙袋を入り口の右の隅っこに置いて急《せ》かされるように部屋から出ていき元いた場所へ下りていった。
公美子「ねえねえ、啓祐?正直に言って、、怒らないから、、わたしの顔、そんなにこわかったの?」
「正直に言えばこわかったけど、、いつもの公美子と違うからギャップを感じてしまったかな」
公美子「////あのね、、今日あんまり調子よくなくて、言いにくいんだけど、、はじまちゃって、、今回多いから、、凄くイライラしてて無意識に当たってたらごめんね」
「あ!生理だったんだね。女同士だから別に恥ずかしがらないで直ぐに言えばいいのに、、確かにそういうこともあるよね。腹《はら》、、おなかが痛すぎて般若みたいな形相になるときって、、オレ、、わたしもそう言うときあったからわかるよ。自分では気づきにくいもんな、、だけど、、この態勢凄くキツイ、、もう限界(汗)」
右、左足と交互にミルキーを両手で受け止めながら片足で立ち続けること数分、実際どのくらいこのストレッチをやり続けていたのか定かではないが、変な汗が額辺りから流れてきた。
公美子「お疲れ様~かなり体幹安定してきたんじゃないかな。この感覚忘れないでね。じゃあ休憩しよう。それからミルキー、臆病でもあるからストレッチするときは絶対落とさないよう意識を集中してね。これが一番大事」
ひえー!変な緊張の汗が新に滲《にじ》み出てきた。
休憩後、数分間その繰り返しをして漸くストレッチから解放出来る瞬間がきた。
公美子「今日はここまでにしよう。お待たせ、オンラインショッピングサイト一緒に見ようね。」
ハァ~助かった~ゆっくりミルキーを床におろす。
ミルキーは前足を交互に舐める仕草をしたあとオレに近づき身体全体を委ねるようにオレの膝の上に落ちた。
ミルキーの寝音が再び聞こえてきて、オレが辛いストレッチを頑張って乗り越えたご褒美にミルキーがしてくれてるのかと思うとめちゃ癒される。
頑張った甲斐があるというものだ。
公美子はノートパソコンを丸いテーブルに乗せると電源を入れ立ち上げる。
電源が入るとスクリーンセーバーの画像(海辺のサンセット)の上に数秒後サインインのウインドウが表示され、公美子はブラインドタッチでキーボードを叩きインする。
次の操作も見事なもので、オレは、その素早さに目が追いついていけず、ただただスゲーと心の中で呟いていた。
正に神業だ!きっと普段からパソコンを使っているんだろう。
親父のパソコンを時々借りて操作したことあるけどこんなに素早く打つには至難の技だろうな
「、、、」
公美子「啓祐?どうしたの?急に黙りこんで」
「いや、どうしたらそんなに早く打てるようになるのかなって思って見てたら公美子全然指先見ないでパソコン画面みて打ち込んでるから、、正直、凄いなあと思ってただけだよ」
公美子「あ?これね、、慣れてくると指で触れただけで感覚でキーボードの位置わかるようになってくるんだよ。ストレッチも同じ、慣れてくればミルキー両手で受け止めなくても感覚で片足で30分は揺れずに安定して立てるようになるし、これさえキープ出来るようになれば胡座かいたり足を組んだり、がに股で歩く癖が自然と治るとわたしは思うのよ。そのかわり毎日続けなきゃダメだよ。」
「なるほど、その為のトレーニングだったんだ。」
公美子「あ!あった!これよ、、漸く見つけた。この本もつけ加えると尚、女の子らしくなると思うよ。タイトルは≪《女性らしさとは?》≫この本、なんかのテレビ番組で紹介されてたんだ。この本みて、わたしピンときたの、、これだってね。要するに話し方、仕草とかわかりやすくイラスト付きで解説されてるんだよ。値段も低価格で税込1000円、送料無料だし頁数1000あるわりに断然お得よね。啓祐?頼んじゃうよ」
頁数1000?スゲーマジで読みきれるか自信ないけどやるってきめたのは自分だしヨシ!頑張るぞ!
自分に言い聞かせ、覚悟を決め、相槌をうつと公美子は相変わらず慣れた手つきで商品をカートに入れ、注文という項目にカーソルを合わせるとポチっとクリックした。
次の画面には届け先、支払い方法、配達指定日を入力する画面に切り替わる。
どうもオレは、キーボードで文字を入力するのが苦手なので公美子に任せる事にした。
そんな時だった、オレのスマホの着信が鳴り出したのは、、
スマホの液晶画面を見るとメールのアイコンに数字がついていてタップすると誠からだ。
突然だったので動揺してしまい、返信出来ず
《≪「啓祐、、田辺から聞いたけど悩みごとがあるんだって?明日学校で教えろよ。それとお願いがあるんだが頼む、従妹の啓子ちゃんの連絡先教えてくれ」≫》
公美子にも聞いて貰いたく声を出して内容を読むと、、
「公美子!どうしよう。連絡先教えてくれって言われてもスマホ一台しか持ってないし」
公美子「啓祐、LINEのアカウント啓子用に作ったらどう?」
「LINE?知ってるけど使ったことないよ、、LINEってチャットだよね」
公美子「チャット以外でも無料通話も出来るよ。」
「公美子、悪いけどやり方わかんないからやってくれるかな」
丁度、本の注文を済ませていたので公美子にお願いした。
公美子「良いけど、、あとは自分で使いこなせるようにね。使い方はとっても簡単だからアカウント作成後、使い方教えてあげるからね。なんだか啓祐の意外性を見てしまった感じ(笑)機械音痴なんてね(笑)」
コメント
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お疲れさま!第23話読んだよ〜。 啓祐の女の子らしくなるトレーニング、ミルキー使った体幹ストレッチめっちゃキツそうだったけど、公美子の指導が的確でプロっぽくて感動したわ。あと公美子が♡♡♡でイライラしてたの正直に言えたシーン、女同士だからこその空気感がリアルで良かった。 機械音痴な啓祐にLINE教える公美子も頼もしかったし、陽子おばさんのフォローも優しくて、この親子と啓祐の関係性がじわじわ温かいなあって思ったよ。続き気になる!