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……ホテルで一晩を過ごして、翌朝ベッドの中で目を覚ますと、バスルームからはシャワーを浴びる音が聞こえていた。
もう熱は下がったんだろうかと気になって見に行ってみると、私に気づいた彼が頭を振り返らせ、
「来なさい、こちらへ」
不意打ちで、手首が掴まれた。
明るい照明の下で見る裸身につい目が泳いでいると、ぐっと手が引かれて胸に抱きかかえられた。
「あっ……服が濡れちゃう…」
着ていた服にシャワーがあたっていることに今さらのように気づいて、身体を引こうとするも、
「……逃がさない」
と、さらに両腕に抱え込まれた。
「……綺麗ですね。服が濡れて肌が透けて見えて」
指先でブラをつけていない胸の膨らみがなぞられて、腰が僅かに後ろへ仰け反る。
「もっと、触ってほしいのですか?」
濡れた服の上をすーっと這い下りた指が足の付け根を辿り、
「……触ってほしくなんて……」
言いかけるそばから指の一本が下着の隙を入り込んで、中をくちゅっと探った。
「やっ…あっ…」
「おとなしくしていなさい」
下着の奥を手で弄りながら、布地越しに透けて尖る胸の突先を唇で啄まれて、ビリビリと全身を震わすような感覚が走り、
腰から砕けそうになって、立ってもいられなくなった。
「昨夜はキスまでだったので、その先へ……いいでしょう?」
出しっぱなしのシャワーでぐっしょりと濡れて貼りついた下着が、ずり下げられ脱がされてしまうと、
既に固くなっている彼自身が股の間を割って、内腿を押し開いた。
「ボディソープで、もう少しぬめらせてあげましょうか」
ソープの付けられた手と泡まみれの彼の半身に執拗にいじくられて、くちゅくちゅという厭らしい音ともに粘り気が糸を引いて下腹部を垂れ落ちる。
「いやぁ…っ…」
「……いいと、言ってみなさい」
ふるふると首を左右に振ることしかできない私に、
「言いなさい」
彼が低く告げて、「言えなければ、このままにしますよ」と、身体を離そうとする。
意地悪で、けれどそれさえもひどく感じさせられるようで、涙目になりながら、「……それも、いや…」と、口にした後に、
「…………いい……挿れて……」
ようやくそう声に出すと、指が外されて、代わりにあてがわれた彼のものがゆっくりと私の中に押し入った。
「あっ……ん…」
お尻が両手で抱え上げられより奥を貫かれて、「はっ、はっ…」と短く息を継ぐことしかできなくなる。
「……気持ち…いぃ…」
思わず漏れた声に、
「…ん…私も、気持ちいいですよ…」
吐息混じりの声が返って、恍惚として映る彼の表情に、自分の官能も引き出されていくようだった……。