テラーノベル
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あなたに出会った瞬間、どうしようもないくらいに目を奪われた。
あなたと関われば関わるほど、心を奪われた。
こんなにもあなたに惹かれてしまうのは、なぜなのだろう。
ずっと昔から知っているような気がした。
その人を虜にするような笑顔、吸い込まれそうなくらい綺麗な瞳を。
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スンリside。
昔から繰り返しよく見る夢があった。
全く同じってわけではなくて、1人の男の人が何度も何度も夢に現れた。
その男の人と二人で空を見上げていたり。ステージに立っていたりもする。
近くの公園に咲いている、デイジーの花。
『 俺、デイジーが好き。 』
そのデイジーの花を見つめている男の人は、
夢の中で俺にそう言った。
子供の頃、その花。デイジーの花が好きだった。宿題で絵日記がでたりすると、僕はよく、デイジーの花を書いていた。
だから、デイジーの花が夢に出てくるのかな?と思う。
でも、知らない男の人の夢を見るのは不思議だった。
知らないはずなのに、夢の世界でその子と出会う度に、その後ろ姿を見るだけで、どうしようもなく懐かしいような、言葉にできない気持ちになる。
その夢を見た日はいつも妙に早く目が覚める。体を起こして、窓の外をぼんやりと眺めている。
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今日は、高校の入学式!!
スンリ
制服、どうかなぁ、、似合う、??
テソン
すごい似合うよ!!
この子はテソン。俺の幼なじみ!!
小さい頃からよく一緒に遊んでるんだ~
テソンにも、どこか懐かしみを感じる。
もっと、もっと前から仲が良かったような、
なんなら、前世一緒にいたんじゃないかってくらい。
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スンリ
ぇ、時間やばくない??!
テソン
まってまって、もうすぐ始まるよぉ、!!
スンリ
走るよ!!( 焦
テソン
はぁ、ッ、はぁ、はやいよぉ、、
スンリ
間に合ったぁ、!!
二人で息を整えていると、
ふいに、背後から足音が聞こえた。
何気なく振り返ると、すぐそこには、1人の男の人が立っていた。
視線が静かに絡まり合う。
時の流れが止まったような気がした。
スンリ
、、、あ、
「 、?? 」
俺が思わず声を出すと、なんだ??という風にこちらを見つめた。
なんて印象的な人なんだろう。
なぜか、顔も知らない夢の男の人を思い出した。
そんなはずないのに、
『 やっと見つけた 』と、自分でも意味不明な思いがこみ上げてくる。
思わず魅入られたようにその人を見つめてから、はっと我に返った。
たぶん先輩だよな、、
今日からここに入学する1年が、しかも黙り込んでこんなにガン見していたら、不審に思われるよ、、
どうすればいいか、分からなくなったその時。
「 君達、今日から入学する1年生?? 」
スンリ
はぃ、
テソン
そうです!!
「 ふーん、俺ジヨン。よろしく。 」
テソン
ジヨンヒョンですね!!
よろしくお願いします!!
スンリ
よ、よろしく、お願いします、
ジヨン
ふふ、笑 またね。
そう言い、こちらに背を向けた。
その後ろ姿は、見覚えがあった。
スンリ
ジヨンっていうんだ、
テソン
え、なになに、恋しちゃった??笑
スンリ
、わかんない。
どこかで、会ったような気がする。
テソン
えぇ、、、ぁ、!!
入学式は、??!
スンリ
ぇ、あ、やばい、!! 急げ――!!!
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こうして、俺の高校生活は始まった。
コメント
4件
わわ、続きがたのしみすぎる!!
つ……続きが気になる…、🫣💓