ru「…..」
家の玄関の前、レウは家に入るかホテルに泊まるかのどちらかを玄関前に来てまでずっと悩み続けていた。
時刻は5時間前に遡る
11時頃、運営の中でも仲の良いコンタミとレウの二人は居酒屋で飲んでいた。
いつもはこういった飲み等は、金豚きょーとの約束で12時には帰るということになっており、レウも金豚きょーも今までずっと 約束を守り続けてきた。
そのため、レウは12時頃に帰るという連絡を残し、 そのままコンタミと飲みを続けていたのだった。
が、気が付いた時にはもう遅かった。
ru「お願いします…泊まらせてください..」
レウは人通りの少ない道の真ん中で、視線関係なくコンタミに土下座していた。
周りをよく気にするレウがこんなことをするのも無理もない
ru「きょーさんに殺される…」
時刻は3時49分
金豚きょーとの約束を4時間も超えたことに、レウは怯えていた。
約束を破ってしまった場合…想像すらだけで身震いが起こる。
それも1時間だけならまだ間に合ったかもしれないがもう4時前。
ほぼ死のカウントダウンが耳元でカチカチと言っている様な幻聴まで感じられた。
ru「だから…本当にお願いします…」
cn「うーん…」
何度も懇願し、頭を下げた結果は
cn「まぁ俺だって死にたくないしなぁ、ごめんレウさん☆」
てへぺろと舌を出し手を合わせるコンタミの姿だけだった
そして冒頭に戻る
ru 「まだ、まだ分からないし….きょーさん寝てるかもしれないしね..」
何度も胸に手を当て、自分を落ち着こうと何度も繰り返し、深呼吸をする
どうしてここまで怯えるのか、
それは1度、別のここできょーさんとの約束を破った ことがあったのだが、それが本当に酷かったからだ
暴力とかそういうのではない。
というよりも…..いや、ある意味快楽で殴られたみたいなものだし暴力かもしれない
まぁ、今ので分かってくれた人も居るとは思うがそういうの方の仕置きをされ、こっぴどく分からされたことがあるのだ。
いつもはあんなに優しいのに…闇を見た気がしたと、未だに思い出すだけで顔が熱くなる
もう一度深呼吸をし、覚悟を決める。
ギギ、と出来る限り音が鳴らぬ様に扉を開け 暗い玄関を見渡す。
ru「暗いし…起きて、ない?」
起きていないという淡い希望を抱きながらも、そろりと、足音を鳴らさぬよう廊下を歩き真っ暗なリビングへと入る。
そしてリビングへ入り、起きていないことを確認して、安堵する。
ru「良かった…もし起きてたら…」
kyo「起きてたら、どうするんや?」
ru「うわぁ?!!!」
後ろから聞こえる声に叫び、後退る。
なんで居るのか、起きているのかと聞く前にきょーさんの声によって遮られた。
kyo「いやー、遅かったな?レウ」
カチッと鳴ったかと思えば、リビングが明るくなり、きょーさんの顔が完全に見えた。
苛立ちを隠せてなし\笑みを浮かべ、腕を組み、ジリジリとこちらへ近付いてくる。
ru「ア、アノ本当にこれに関しては色々と事情があって…」
kyo「4時間も放置して弁解かぁ???」
ru「ご、ゴメンナサイ….」
背中に壁が当たり、もう逃げ道がないと悟る。
そして、近付いてくるきょーさんを見ながら、心の内で自身の腰が壊れることに怯えるのであった。
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