何処かの世界で

「終わりにするとは言ったが………どうするべきかな」

本当に、終わりにしたいなら。この世から、消えるなら。別れを、告げるなら。

色々準備だのなんだのしなくてはいけないな。遺書とか。遺言は……言えばいっか。

今動けば確実に封魔達や医者側にもバレることになる。

バレない様にするには最低でも1、2週間は諦めて大人しくするしかない。

諦めるか…流石にバレて色々対策される訳にはいかないし、しょうがいないか。

ｺﾝｺﾝ

んあ…こんな時間に珍しい。だぁれだ？看護師…じゃないな。

だってまだ夕飯の時間じゃないし……いや、誰？

「…どうぞ」

「し、失礼します……」

って、なんだガーレか。びっくりした…何かあったか？

例えば、封魔と母さんが喧嘩して巻き込まれたから病院きたとか。ありそう。

「どうした……その腕」

「封魔様と初代様の喧嘩に巻き込まれました。それで負傷しました…」

うん！予想的中！やっぱりやったなアイツら………あとでボコボコにしよう……！

って、危ない。取り乱す所だった。ま、話と愚痴は聞いてやるか。

しばらくすると、ガーレは帰っていった。なんかまたクッキー置いていった。

ま、ガーレの菓子はうまいし、いいや。さーて、裏サイト見ながら食うかー。

うん。うまい。めっちゃうまい。甘味控えめで素材の味がちゃんと引き立ってる……

って味の感想もいいが、サイト見なきゃな。えーっと……あ、あったあった。

てか、自◯場所の提供数やっばいな……1、10、100……120近くあるな…有りすぎじゃね？

ま、まぁこのサイトを作った奴がやばいって事にしよう……うん、そうしよう。

うーーん……近くに中々ねぇな………………んあ？

何だ…ここ………って家から結構近い！しかもあんま知られてない！よし勝ち確だ！

早速…と、言いたい所だが、流石に下見くらいするか。周りがどうかって言うのも重要だしな。

それに、封魔達にバレない様にするのも大事だ。あと人混みとかそこに何があるとかな。

警戒は絶対されてるだろうし、夜中に抜け出して行くか。いや、夜中の方が警戒してそうだな。

いつの間にか深夜０時だ………

「さて、下見しに行きますか……………ごめんな、封魔」