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「こんなに多いの⁉」亜漕はビックリした。金隠氏が檀家を回り、『永久投棄』を持ちかけると、殆どの家が、「うちも、うちも」と申込みが殺到した。寺の一部にお骨を撒き、総合墓石に氏名を書き込む。お参り自由。一名五万円。まるで厄介払いの様に有難がられた。小さな合祀のやり方さえ、面倒らしい。 分割月賦を受け付け、お骨を少しずつ運び、投棄する。墓標には一文字づつ書き込み、完納で全ての氏名が入る。坊主で無くては出来ない。檀家は残骨を残されたら困るので支払う。
幻覚寺のほうは暖かい正月になりそうである。