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キルアの過保護看病
朝。
診療所の小さな庭。
柔らかい日差しが差し込んでいた。
「……よし……」
×××は、ゆっくりと立ち上がろうとする。
足が、ふらつく。
「危ねぇ!!」
即。
キルアが抱き止めた。
「ちょ、キルア……」
「ちょ、じゃねーよ!!」
「まだ無理すんな!!」
×××は苦笑する。
「……過保護」
「うるせ」
「お前が無茶するからだろ」
腕、離さない。
ゴンがニヤニヤ。
「キルア、ずっと一緒だね〜」
「トイレの前まで来てたよね」
「言うなァァ!!」
顔真っ赤。
×××は、ちょっと照れる。
「……そこまでしなくても……」
「する」
即答。
「もう二度と、あんな思いしたくねー」
真剣な目。
×××は、何も言えなくなる。
リハビリ。
歩く。
体を動かす。
呼吸を整える。
全部、キルア付き添い。
「はい、次」
「……疲れた」
「じゃあ休憩」
即。
毛布。
水。
クッション。
完璧。
レオリオが呆れる。
「介護係かよ……」
「文句あんのか」
ない。
午後。
ベンチで休憩中。
ゴンが、×××の隣に座る。
「ねえねえ×××」
「また一緒に修行しよ!」
「……うん」
その瞬間。
キルアが割り込む。
「ダメ」
「は?」
「まだ早い」
「俺が管理する」
ゴン、ぽかん。
「えぇ〜!?」
×××は笑う。
「……キルア先生?」
「そうだが?」
ドヤ。
夕方。
散歩中。
村の青年が話しかけてきた。
「大丈夫?具合よさそう?」
「……あ、はい……」
その瞬間。
キルア、前に出る。
「何」
圧。
青年、後ずさる。
「い、いや、その……」
「用ないなら行け」
「す、すみません!!」
逃走。
×××、ぽかん。
「……今の、なに」
「……別に」
「……怖かった」
「知らね」
夜。
部屋。
×××はベッドに座っていた。
キルアは、椅子。
でも、近い。
めちゃ近い。
「……近くない?」
「近い方がいい」
「……なんで」
少し、黙る。
そして、小さく言う。
「……また……」
「消えるんじゃないかって……」
「……怖い」
×××は、胸がきゅっとなる。
そっと、キルアの手を握る。
「……大丈夫」
「……もう、行かない」
キルアの目が揺れる。
「……約束な」
「……うん」
しばらく、沈黙。
でも、心地いい。
キルアがぽつり。
「……ゴンと話してたの、ちょっと嫌だった」
「え?」
「……なんでもねぇ!!」
耳真っ赤。
×××は、くすっと笑う。
「……嫉妬?」
「違う!!」
「……ちょっとだけ」
正直すぎる。
×××は、少しだけ身を寄せる。
「……キルアが一番だよ」
「……え……」
フリーズ。
「……今の……」
「聞き間違い?」
「聞き間違いじゃない」
顔真っ赤。
思考停止。
「……ば……ばか……」
でも、離れない。
その夜。
キルアは、×××のそばで眠った。
手を繋いだまま。
二度と、離さないように。
to be continued…
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