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×××覚醒
夜明け前。
空はまだ、薄暗かった。
その時――
ズズ……。
大地が、わずかに揺れる。
「……?」
キルアが目を開ける。
「この気配……」
クラピカも起き上がる。
「……来たか」
霧の中。
無数の影が、現れる。
蜘蛛。
幻影旅団。
「……逃がすと思ったか?」
フィンクスの声。
フェイタンの冷笑。
シャルナークの無機質な視線。
そして――
中央に立つ、クロロ。
「……決着をつけに来た」
×××の胸が、ざわつく。
でも。
もう、逃げない。
キルアが前に出る。
「今度は……終わらせる」
ゴンが拳を握る。
「絶対、守る!!」
クラピカは鎖を構える。
「因縁に、終止符を」
戦闘開始。
一斉に、ぶつかる。
爆音。
閃光。
念が、飛び交う。
キルアは雷のように走る。
フェイタンを圧倒。
ゴンはフィンクスと正面衝突。
クラピカはシャルナークを拘束。
×××は、クロロと向き合う。
「……まだ迷っているか?」
クロロが問う。
「……いいえ」
はっきりと。
「私は……選んだ」
「ここにいる」
クロロは微笑む。
「ならば――」
「力で証明しろ」
激突。
異次元の攻防。
本を開く。
能力発動。
幻覚、拘束、刃。
×××は、必死で避ける。
でも――
押される。
(……強い……)
視界の端で。
キルアが、敵に囲まれる。
「キルア!!」
その瞬間。
敵の刃が、キルアに向かう。
時間が、止まったように感じた。
(……また……)
(……失う……?)
胸の奥が、燃える。
「……嫌……」
「もう……嫌ぁぁぁ!!」
感情が、爆発した。
オーラが――
変質する。
青と銀が混じった光。
空気が、震える。
皆が、動きを止める。
クロロが、目を細める。
「……覚醒か」
×××は、一瞬で移動。
――ドン!!!
敵を吹き飛ばす。
キルアの前に立つ。
「……守る」
「今度は……私が」
キルア、呆然。
「……×××……?」
その姿は――
かつての“番号”ではない。
仲間を守る、戦士。
×××は、クロロに向き直る。
「……終わりにしよう」
全力。
念、解放。
二人の力が、ぶつかる。
――轟音。
山が、揺れる。
閃光の中。
クロロは、膝をついた。
「……見事だ」
「……君は、もう蜘蛛ではない」
そう言って、去っていった。
旅団は、撤退。
戦いは、終わった。
――静寂。
キルアは、×××に駆け寄る。
「……おい……」
「無茶すんなって……」
でも。
声が震えている。
×××は、ふらつく。
「……ちょっと……疲れた……」
倒れる。
「×××!!」
キルアが抱きとめる。
「……ばか……」
「……心臓止まるかと思った……」
額を寄せる。
「……なあ……」
「……俺……」
言いかけて、止まる。
×××は、薄く笑う。
「……なに?」
「……いや……」
「……今度な」
逃げた。
耳真っ赤。
×××は、くすっと笑う。
「……待ってる」
「……っ!!」
完全にフリーズ。
ゴンが遠くで叫ぶ。
「キルアー!!顔赤いよー!!」
「黙れぇぇ!!」
平和、復活。
でも。
2人の距離は――
もう、友達じゃない。
to be continued…
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