半年前の出来事
(私の名前は聖母れりあ…最近ものすごく体調が悪く、ものすごく不機嫌である…)
れりあ「あー。イライラする」
「心無き撃ち殺しまくろうかな…」
「はー、疲れた。歩くのもしんどい。」
「やば…たおれ…」
ガジ
???「あのー、大丈夫ですか?」
れりあ「あんた…確か…伊藤ぺいん?」
ぺいん「おーよくご存知で。なんか倒れそうだったんで支えたんですけど。立てそうですかね?」
れりあ「あー、もう大丈夫だから、警察が私に触んな… 」
ぺいん「あ、ごめんね。つい反射で…」
れりあ(あー最悪だわたし。助けてくれた人に対してクソみたいな態度取って謝らせた…また嫌われたかなぁ…)
ぺいん「君みたいな可愛い子モテて苦労してそうだし、急に警察が近寄ってきたらそりゃ警戒するよねw」
れりあ「あんた…私の事嫌いにならないの?」
ぺいん「え…なんで嫌いになるの?」
れりあ「だって…だって私は!今助けて貰ったのに!お礼も言わず文句を言って!さらにギャングときたら!最低最悪でしょ!」
「はぁ…はぁ…」
「あんた達みたいな生まれた時から恵まれた人間に私の気持ちは分からないでしょ…」
ぺいん「んー色々勘違いしてるなぁ」
れりあ「勘違い…?」
ぺいん「うん、勘違いを4つしてる」
「まず1つ、僕は犯罪してる時、指名手配の時以外は基本的に犯罪者に敵意を向けるつもりは無い。 」
「2つ目、確かに助けて貰ったらお礼は言うべきだけど。絶対じゃない。余裕が無い時とかは言ってる場合じゃないしね。 」
「3つ目、君が最低最悪な態度をとっても僕は寛大な心で受け止める。」
れりあ「それは…警察だから?」
ぺいん「まぁ、警察だからってのもあるけど、僕自身が苦しんでいる人を放っておけないからね。」
れりあ「私みたいなギャングでも…?」
ぺいん「誰かを助けるのに理由は必要ないし、そこに白も黒も関係ない。」
「まぁ、勘違いしてるのはこれくらいかな」
れりあ「でも4つって…?」
ぺいん「あー、言ったねw」
「気になる?w」
れりあ「うん…」
ぺいん「勘違い4つ目は…僕は”恵まれて生まれてきたんじゃない”ってことかな」
れりあ「それって…」
ぺいん「まぁそんな暗い話は置いといて 」
「 とりあえずもう気分へーき?」
れりあ「はい…」
ぺいん「なら良かった!」
「一応病院行って見てもらいなね?」
「送っていこうか?あ、でもやっぱ警察といるのは嫌か💦でもやっぱ心配だし…💦」
れりあ「ふふ…w」
「あんたは私の親かw」
ぺいん「あ」
れりあ「?」
ぺいん「やっと笑った!」
れりあ「え、あ…///」
ぺいん「やっぱり僕の思った通りだったな〜 」
れりあ「思った通り…?」
ぺいん「やっぱれりあちゃんには笑顔が似合うよ!!すっごい可愛いもん!!!」
れりあ「💘」
(やばい…何これ!?すっごいドキドキしてる!?病気!?でも凄い心地いい…これって…)
ぺいん「大丈夫?」
れりあ「うん…///」
「今日はありがとう。私帰るね。」
ぺいん「気おつけて帰るんだよ〜」
れりあ「これが私がぺいんに惹かれ始めたきっかけの話かなぁ…」
「その日からぺいんを見る度に、話す度にどんどんトキメキが強くなっていって。彼の前だといつも真顔で人を殺してる私も心から笑顔になることが出来るの…」
「ぺいんといると心地いいんだよね…」
さぶ郎「いい話を聞かせてもらった…!!」
れりあ「それは何よりでw」
さぶ郎「これからも頑張ってね!!全力で手助けするから!!」
れりあ「ありがとぉ🥺」
さぶ郎「ぺいんさんは恋敵が多いから頑張らなきゃね!」
れりあ「うん!」
ピンポーン
さぶ郎「はーい?」
れりあ「さぶろー?女子会中申し訳ないんだけどさ〜!俺の仕事道具部屋に置きっぱだから取ってきてくんない?」
さぶ郎「自分で取りなよォ」
ぺいん「入れるわけないだろッ」
「あれ、れりあちゃんもいんじゃん」
さぶ郎「そー!さぶ郎達恋バナしてたんだよ?」
ぺいん「え、れりあちゃん好きな人とかいんの!?」
れりあ「えっと…」
さぶ郎「さぶ郎ちょっと部屋行ってくる!」
れりあ「あー!私のヘルパーが…!!」
(でも頑張るって決めたんだから…少しでも意識してもらうために…!!)
「ま、まぁいるよ?2.3人くらい?」
(変な嘘ついちゃったー💦)
ぺいん「へー!知らなかった!れりあちゃん落とすなんてやるなその人!教えてよ!」
れりあ「教えるわけないでしょ!」
(てかあんたの事だよこの鈍感バカお!)
ぺいん「ヒントヒント!」
れりあ「え…よく一緒にいる人…とか?」
ぺいん「飴の人か…」
「わきを…?」
れりあ「なわけあるか!」
ぺいん「あーよかったw」
「えーてもれりあちゃんに好きな人がいるのは意外だなぁ〜ってか羨ましいな」
れりあ「え。羨ましい?」
ぺいん「れりあちゃんが好きなのは僕だけだと思ってたんだけどな(ボソッ)」
れりあ「それって」
ぺいん「( *´-ω・)シーッ!」
「それじゃあまた!女子会楽しんで!」
れりあ「ま…!」
さぶ郎「どうしたのれりあちゃん?ぺいんさん帰っちゃった?」
れりあ「さぶ郎…私春きたかも…」
さぶ郎「ゑ?」
~完~
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