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本編中伏せ字なし
〈リトがね、たばこ…吸ってたんだ〉
《……っ!?》
〈僕の考え過ぎかもしれないけど…でも、今までたばこ吸ってなかったし!タイミングがタイミングだから心配で〉
《…そうやったんや》
ウェンの言う通り、リトは今まで喫煙者じゃなかった。きっと
テツを……
《ごめんな、俺も何かできたらいいんやけど》
〈ううん、マナも頑張ってるよ。〉
〈いつも楽しませようと話してくれて、僕にはできないから〉
《…うん》
〈ねぇ、やっぱりあの日のリトと関係してるのかな 〉
《…そうかもしれんな》
数日前
いつも通り俺らは三人で任務をこなしとった
特に苦戦することもなく敵を倒して…でも。
「ッ!」
リトが急に顔を歪めて体を震わせた。
《リト?どうしたんや!》
「……あいつが…あいつがテツを」
〈え……?〉
《まさか…》
リトは少し離れた場所にいる敵を睨んだ。
リトの口振りからしてあいつがテツの命を奪ったんや。
「ぜってぇ殺してやる…!」
憎悪に満ちた今までで一番低い声。
リトは叫びながら敵に一直線で向かった。
《リト、待てや!》
〈ちょっと…一人で危ないよ!!〉
「ぅああ”あ”あ”ッッ!!」
俺らの声も聞かずに飛んでいく。
ドカッッ
リトの拳はあの敵ではなく地面に叩きつけられた。
《くッ!》
〈行こう!〉
すぐに俺らもリトの方へ向かったとき、
「!…待てよ!!」
その敵は素早く遠くへ逃げていった。
「くそッッ!!」
《俺が追いかける!》
「……マナ、待て」
《…え?》
〈リト!いいの?逃げられちゃうよ!〉
あんなにあいつを殺したがっていたのに、あっさり諦めるリトを見て俺らは混乱した。
「あいつは時空を移動して逃げやがる」
「いくら速くても絶対追いつけねぇんだよ」
〈そんな…〉
「だから…俺が、俺が一撃で仕留めなきゃなんねぇのに…」
リトは唇を噛んだ。
その任務のあと、リトはまたテツのことを思い出してしまったようだった。
〈…リト、大丈夫かな〉
《テツのかたき逃してしまったからなぁ》
俺だって悔しいし。
《今はそっとしといたらな》
またあの時の暗いリトへと戻ってしまう気がした…………いや、もっと、もっと深くおちてしまう気が。
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続きます