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#オリジナル
芽花林檎
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#オリジナル
前世掃除機~眠れぬ民~
121
金欠チャン
855
「あッ、あ、」人は、生まれながら平等じゃない。
頭がいい、顔がいい、スタイルがいい、
人生が幸せなんて、生まれつき決まるもの。平和も生まれつき、決まるもの。妹の頭がない、内蔵がない、脳みそがない、眼球がない、綺麗にくり抜かれていた。
妹は生まれながらに元が良かった、そんな妹は、今僕の前で皮だけの状態だ。肉片は四方に散らばっている。山で星を見ていた妹の肉片はまるで星のように広がっていた。滴った血は星の光のようだった。
平和とは、何だ?平和のためなら人が死んでもいいのか?平和のためなら何だって利用していいのか?泣け叫ぶ人を殺してもいいのか?何の犯罪もしてない人を殺してもいいのか?平和のためなら、種族を滅ぼしていいのか?それで、平和は来るのか?《ヒーロー》は、能力を持っている者たちの事だ。それなら我々、稗塵(はいじん)は、《ヒーロー》の部類だ。我々ただ、己の体の形を変えれるのだ。しかし我々は、《ヒーロー》ではなく、死んで当然の諸族のようだ。《ヒーロー》は、くり抜いた妹の皮で装備を作るそうだ。形を変えて戦える有能なスーツらしい。僕は今、動物由来の物を嫌う人の気持ちが分かる気がする。
妹を、家族を、種族を、殺した《ヒーロー》を必ず殺す。スーツを作っている奴らを殺す。必ず。
この体が、元に戻らぬとも、人間じゃ無くなろうとも、世界から否定されても、神からも見捨てられても、自分からも呪われても、
死なないこの体を使って化け物になって全てを壊す。平和を、人生を、未来をも。この狂絶(きょうぜつ)が!種族の怨念を胸にして。叩き殺す!
狂絶は昔から恵まれてはいなかった。種族の中で変形があまり得意ではなかった。家も貧乏だった。だけど、村の人たちと過ごす日々は楽しかった。あの、全てを奪われる日までは、残されたいもうとの皮も《ヒーロー》が持っていこうとした。僕は止めたかった。村長がいつも言っていたことを思い出した。
「今は使えなくても。大事なものを守る時に必ず使える」
僕はそれを胸にし、無理やり体の形を変えた。初めての変形のためとてつもない激痛が全身を被った。変形するためには自ら骨を砕き筋肉を裂き思いの形に変える。
バキバキボキ メリメリ
骨の折れる音でそこのヒーロー《化け物》
は僕の方へ振り向いた。
ヒーロー「んだ小僧、なんか用か?」
狂絶「妹を、離せ、」
ヒーロー「おぉ、これお前の妹か、だが返せねぇこいつは俺の彼女のヒーロースーツのになるんだよ!スーツだよスーツ!」
狂絶「妹は、スーツじゃない!」
ヒーロー「こいつは死んだ、殺したのは俺、俺のものになる。だからこの皮は俺の彼女のヒーロースーツになる、」
狂絶「お前に、妹の何が分かる!俺は兄だ!兄は、妹を全力で守らなくちゃいけないだよ!」
狂絶は右腕を完全に変形させた。見た目は骨がむき出しではち切れた筋肉が姿を見せていた。形は剣であり、骨が刃で塚は腕と結合していた。
狂絶は腕を大まかにふり当てようとした。しかし化け物は見て避けて、嘲笑っていた
「お子ちゃまが!、守れねぇのに戦うんじゃねぇよ!」
狂絶は化け物に腹を蹴られ木に叩きつけられた。
狂絶の心
クソが、何で、何でだよ、何で守れねぇ、守りたいのに、あ、ぁぁあ!!!!
化け物は何かを感じ取りすぐ後ろへ後退した。
狂絶は頭を抱え込んだまま、全身から無数のトゲが飛び出させた。そこら一体穴だらけになった。
「お兄ちゃん!落ち着いて深呼吸して、もっかいやってみようよ!」
昔の記憶だ。あの時が1番楽しかった。
狂絶は、妹が教えてくれたように深呼吸をした。伸びたトゲは狂絶の体に戻って行った。
狂絶は真っ直ぐ化け物を見つめた。その目には殺意だけが残っていた。
化け物「てめぇ、嫌な目してるじゃねか!いいぜ、兄弟仲良く皮にしてやるよ!」
化け物が飛び出そうと瞬間、狂絶が化け物の目の前まで迫り、体の全身をうねらせ化け物を切りつけた。化け物は少し驚きを見せた。しかし化け物はこう言った。
化け物「きかねぇよ!」
化け物はそういうと鋭利な骨を掴み引き離そうとした瞬間、狂絶がうねらせて隠れていたもうひとつの剣を作っており勢いに任せて力ずよく刃を突きつけた。
化け物「クソが!」こいつ、体を捻りながら近ずいて左腕を変形させていたことを隠していやがった!まずいまずいまずい、切られる俺が、こんな奴に!死んで当然の種族に!
「くたばれや!クソ野郎!地獄で天国の妹に、種族に一生謝ってろ!」
狂絶はそう言うとヒーローの右肩から左腰まで見事に叩ききっていた。
「種族は、家族は、妹は!俺が守る!」
狂絶は戦いが終わった後腕を戻そうとするがもう既に戻す体力気力を失っていた。
兵士A「おい、ここら辺最近殺人が起きたってよ」
兵士B「あれだろ、噂のぐちゃぐちゃ死体」
2人の兵士は夜中見回りをしていた。
クチャクチャ
兵士A「おい、なんか変な音しねぇか?」
兵士B「なんの音なんだよ、早く見回り終わらせようぜ」
ズン
空気を切り裂く音が聞こえると同時にナニかが真横に立っていた
ナニかは腕を伸ばし手を巨大化させ2人の兵士を掴み問いただした。
「お前ら、家族の死体が天井へぶら下がってるのを見たことあるか?妹が目の前で綺麗にくり抜かれてたことは?好きだった人の肉片が窓にへばりついていた事を見たことは?尊敬している人が目玉くり抜かれて、内蔵出されてたのを見たことは!!!」
2人の兵士は困惑そうに答える
「ない!そんなことない!」「何がどうなってるんだよ!」
ナニか人のようなものはこう答える
「そうか、無いのか、なんでてめぇらだけ無いんだ?俺の家族は、種族はそうされたのに、なんでてめぇらはのうのうと生きてるんだ?なんで平和があるんだ?何で幸せがあるんだ?俺からは、奪い取ったくせに!」
人間のような化け物は、手のひらから無数の槍の形をしたものを兵士らに浴びせた。
化け物は兵士の頭を叩き潰して兵士らが働いていたであろう場所へ投げ捨てた。
「全ては、我が種族の為、怨念のため、未来のため!」
警察署長「何がどうなってるんだ、最近行方不明者や殺人が多すぎる。」
「署長!また昨日新たに2名の兵士の死体が発見されました!」
軍隊長「どうしますかな、署長どの、警備を強くしたのにも関わらず人が死んでいるではありませんか。」
ヒーロー協会「その地域に我々のヒーローを贈りましょう。」
警備署長「ありがたいが、それでヒーローが減ってしまったらどうするのだ、」
ヒーロー協会「しかし、そうもしないと減らないですよ!」
軍隊長「私達も軍を手配するので」
警備署長「分かった協力に感謝する」
コメント
1件
うわっ…第1話からめちゃくちゃ重いし痛い…😭 妹の皮をスーツにされるって、もう胸が潰れる思いだよ。 「守れなかった」って叫ぶ狂絶の心情が生々しくて、戦闘シーンも骨を砕いて変形する代償が痛々しいほど伝わってきた。 ヒーローが正義じゃない、むしろ加害者側っていう構図がすごく刺さる。これは続きが気になる…!