最近いよわさんの曲しか聴いとらん
🦍社二次創作
🍌、☃️のおはなし
記憶喪失あり
すみません、🍌ばっかり書いているのはお許しを。
☃️「おにーちゃん、なんで泣いてるの?」
🍌「…」
☃️「ぼくのなまえはおらふっ‼︎」
🍌「…」
☃️「おにーちゃん、はい、おはな!」
🍌「……お花…」
☃️「えーでるわいす、っていうんだって‼︎」
🍌「…っ、可愛いね…っ…」
☃️「ほら、わらって!げんきだそう?」
花をこちらへと向けてきて、ニコニコと笑顔を見せてくれる、小さな子。
この子は、毎日同じことを繰り返す。
昨日も、一昨日も、一週間前も、こうやって花を渡してきた。
「可哀想な子」として村で脚光を浴びているこの子に、哀しさやら妬みやら、全てがぐちゃぐちゃになって鬱陶しい。
俺の事は誰も見てくれないのに、
この子は嫌でも注目される。
ずっと誰かがあの子のことを見ている。
どうして?
「また弟くんがお兄ちゃんに花渡してる…」
「あら…あの子も諦めないわね…」
「あの子のお兄ちゃん、記憶障がいなのに。」
弟くんはとても可愛くて、小さな山の中の村でのアイドルみたいな存在。
一方で、そのお兄ちゃんは出来損ないとして蔑まれてきた。
お兄ちゃんは、弟くんへの苛立ちや、自分への葛藤で、記憶障がいになったんだって。
彼は、家族についてのことが、すっぽりと頭から抜け落ちている。
それでも、
何も知らない弟くんは今日も、明日も、お兄ちゃんが自分の名前を呼んでくれるように、花を渡して、名前を教えているんだって。
弟くんも確かに注目を浴びていたけれど、一番注目を浴びていたのはお兄ちゃんだった。
エーデルワイスの花言葉、調べてみてね。
コメント
3件
〖忍耐〗〖大切な思い出〗… どちらも意味が込められてるの凄いですね…
もう天才すぎて褒め言葉が出てこないんだが