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2 - 2 「お兄ちゃんと弟」

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2024年11月05日

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最近いよわさんの曲しか聴いとらん


🦍社二次創作

🍌、☃️のおはなし


記憶喪失あり


すみません、🍌ばっかり書いているのはお許しを。



☃️「おにーちゃん、なんで泣いてるの?」

🍌「…」

☃️「ぼくのなまえはおらふっ‼︎」


🍌「…」


☃️「おにーちゃん、はい、おはな!」

🍌「……お花…」

☃️「えーでるわいす、っていうんだって‼︎」

🍌「…っ、可愛いね…っ…」


☃️「ほら、わらって!げんきだそう?」


花をこちらへと向けてきて、ニコニコと笑顔を見せてくれる、小さな子。


この子は、毎日同じことを繰り返す。


昨日も、一昨日も、一週間前も、こうやって花を渡してきた。


「可哀想な子」として村で脚光を浴びているこの子に、哀しさやら妬みやら、全てがぐちゃぐちゃになって鬱陶しい。


俺の事は誰も見てくれないのに、

この子は嫌でも注目される。


ずっと誰かがあの子のことを見ている。


どうして?





「また弟くんがお兄ちゃんに花渡してる…」

「あら…あの子も諦めないわね…」


「あの子のお兄ちゃん、記憶障がいなのに。」



弟くんはとても可愛くて、小さな山の中の村でのアイドルみたいな存在。

一方で、そのお兄ちゃんは出来損ないとして蔑まれてきた。


お兄ちゃんは、弟くんへの苛立ちや、自分への葛藤で、記憶障がいになったんだって。


彼は、家族についてのことが、すっぽりと頭から抜け落ちている。


それでも、

何も知らない弟くんは今日も、明日も、お兄ちゃんが自分の名前を呼んでくれるように、花を渡して、名前を教えているんだって。


弟くんも確かに注目を浴びていたけれど、一番注目を浴びていたのはお兄ちゃんだった。



エーデルワイスの花言葉、調べてみてね。


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