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おぉ!なんと! 奥が深そうで浅いような、浅そうで深いような話、なんとも言えない終わり方、納得のいかないような、でもどこかで少し納得した部分があるような不思議な感覚になる作品! 面白い!
ずっと、つまらなかった。
でも、そんなつまらない日々もあの人のお陰で
色鮮やかな世界へと変わっていった。
ばぁう:更新されてるかな、?
俺は朝起きてすぐ各SNSを開いた。
僕の救世主は、同い年のしゆんって人だった。
最初は軽い気持ちで
遠くから眺めてる存在だった。
でも、今は違う
いち早くしゆんと同じことをして褒められたかった。
しゆんの真似をして投稿すると、
しゆんが直接リプをくれて褒めてくれる。
でも、最近は内容がずっと過激で
真似する人も少なくなっている。
今なら、しゆんは僕だけを見てくれるのだろうか。
例え、死ぬようなことをしても
僕はちゃんと真似をする。
傍から見れば馬鹿みたいな事でも
僕にとっては真似をすることが救いだった。
ばぁう:更新されてる、!
今日は、お薬か…
正直ODは好きじゃない。
まだ、そこまでやったことないから
毎回副作用が強くって気持ちよくなんか全然ないけど
しゆんに褒められるためなら、出来てしまう。
最近、メジ規制厳しいもんな、、
どうしよう、今回出来ないかも
やだ、絶対やらなきゃ…
褒められなきゃ僕を見てくれなくなっちゃう、。
あー、もうどうにでもなってしまえ。
僕はそこら辺にあった薬を手に取って
一気に飲んだ。
Twitter
@V_0307a
しゆんへ
メジ最近規制が厳しくって、
同じこと出来なかったけど
いつもよりそこら辺の薬多く飲んでみた!
褒めてくれると、いいな。
ばぁう:こんなんじゃ、絶対褒めてくれない、。
もう少しちゃんと、生きたかった。
僕の人生は人に話せるぐらい
幸せな事は無かった。
生まれた時から親には放置され、
少し大きくなった時からずっと殴られて蹴られて
親のストレスは全部僕に来た。
でも、親の機嫌がいい時にスマホを駄目な覚悟で
ねだってみたら、「いいよ。」と帰ってきた。
僕にとっては、それが唯一の幸せなのかもしれない。
今は、父親は会社で揉め事を起こして逮捕された。
母親は他に男を作ってしばらく帰ってこない。
結局、今が1番幸せなんだ。
誰にも邪魔されない、愛してくれる人が居る
今が1番いいんだ。
少しずつ薬が効いてくる。
声が遠くなって、床に倒れ込むことしか出来ない。
いつもより多かったからかな、?
上手く息が吸えなかった、苦しかった
あぁ、今日死んじゃうのかな、。
でも、今死ぬのが1番いいのかもしれない。
僕は生きてた。
あの後連絡が無いのを不審に思った先生が
家に訪ねて来たところ、
カーテンの隙間から僕が倒れているのを発見して
すぐに救急車を呼んでくれたらしい。
薬を飲んで、少ししか時間が経ってなかったから
胃洗浄を受けて
精神科に強制入院、そして今に至る。
自殺する可能性が高いからなのかは、知らないけど
周りは何も無かった。
常に監視の目があって息が詰まったように苦しかった。
早く、しゆんと話したい。
認めてもらいたい。
今日もきっとまた何かしてるんだろうな。
早くスマホを触りたい。
入院して約1ヶ月経った頃
1日1時間までならスマホを触っていいことになった。
僕はすぐTwitterを開いた。
しゆんのツイートは数週間前で終わっていた。
しかも最後のツイートは、
来世に希望を持って、この世に幕を閉じる。
みんなの人生が少しでも華やかになるように
祈ってる。さよなら。
きっと、上手く死んだんだろう、。
DMには、しゆんから
長い長文が送られて来てた。
毎日真似してくれてありがとうとか
君が居てくれたから明日も生きようと思ったこと
これからも生きて欲しいこと。
何回も読んだけど、
やっぱり、どこかで生きてるんじゃないかと思う。
僕にとっての救世主はしゆんで、
しゆんにとっての救世主は僕だったのかな、。
意味不だね。