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やあ、元気にしてたかい?
この手紙が届いているということは、君は僕に選ばれた幸運な人だというこだろう。
歓迎するよ。
ようこそ、この狂った世界へ。
この街は、僕が僕のために作り出した街だ。
しかし、ただホットスナックや出店が並んでいるだけの街ではない。
少々遊び心が過ぎたみたいでね。
ある時は時が巻き戻ったり。
ある時は逆さまになったり。
またある時は………ないはずの何かがあったり。
これらはきっと君たちを飽きさせないはずだ。
…もし、君が早くここを出たがっているのなら。
僕を見つけると良い。
『僕』は何者なのか。
僕は光の中にいるのかもしれないし、闇の中にいるのかもしれない。
おかしな世界を作り出す『陽気な道化師』なのかもしれないし、あるいは君たちの情けない姿を見て笑う『冷酷な狂人』なのかもしれない。
ただ、いつだって僕は君たちの近くにいる。
そしてもし、君たちが僕を見つけられたのなら、元の世界に戻す術を教えてあげよう。
… とは言っても、元の世界に戻るのはそう難しいことではない。
君たちがここから出るのに必要なこと。
それは、4つの扉を開けさえすれば良いだけ。
どうだい、簡単だろう?
この複雑怪奇な街はは君の想像よりもはるかに複雑だが、だからこそ『簡単』と言える。
人の感情だってそうだ。
何かとがんじがらめにして複雑にしたがるが、その実際は「嫌い」「腹が立つ」「気に食わない」というシンプルな理由だ。
それを正当化して、ぐちゃぐちゃにかき回して、次はその気に食わないやつをどうやって排除しようか。
僕が生まれたのも、そんな自分勝手な奴らの手によるものだ。
ただ、勘違いしないでほしい。
僕は美しいものが好きなだけのただの『道化師』だ。
物語はハッピーエンドでなければならないし、そのためなら僕は何でもできる。
そう、なんでもね。
さあ、幕が上がる時だ。
この物語は喜劇か。
はたまた悲劇か。
僕は君たちの行く末を見守るとしよう。
君たちが、この陰気臭い物語をハッピーエンドへと導いてくれることを期待している。
Joker