極短物語「努力の結晶」
ついに俺はこの東大の試験を終え、合格発表を待ち受けていた。
精一杯俺は受けた。
今まで3年間努力したはずだ。
発表は午前9時。今は8時30分。残り30分。緊張しだした。
大丈夫だ。俺は頑張った。あとは待つだけ。
そして残り1分となった。
俺はパソコンを起動して合格発表のサイトを開いていた。
(大丈夫。絶対合格しているはず。俺は努力の結晶を作れたんだ。)
そして9時になりサイトを再起動して自分の番号を見つける。
(1589…1589……)
探していると俺は見てしまった。
1540
1562
1588
1592
……
あぁそうか。俺は落ちたんだな。
そして俺はそのサイトを閉じようとした瞬間あるものに目を引かれた。
なんとそのサイトの一番最後に
努力の結晶合格者というものがあった。
「は?なんだこれ。」
それをクリックして見てみたら俺は笑うしか無かった。
「ハハハ…これはやられたな。」
その画面にはこう書かれてあった。
〈努力の結晶合格者〉
この合格者は努力をしてこの東大に受けて見事合格した合格者になります。これに合格した方は努力の結晶を差し上げます。
以下が合格者となります。
1589
~完~
この物語はフィクションです。
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