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書斎、修羅場のあと。逃げ場を失ったハイネとヴィクトールの前に、王子軍団が迫る。
「ねーねー!!!センセーと父上ってどういう関係なの!?」
一番乗り、リヒト。目に光を貯め、ウッキウキで話しかける。
「先生と…父上…いちゃいちゃ…」
カイ、真顔で的確に刺す。
「ど、どういうことですか師匠!!!!」
ブルーノ、顔真っ赤で頭の中真っ白。
「い、いちゃいちゃ!?!?おいハイネ!!父上に下世話な真似はやめろ!!!」
レオンハルト、誰より混乱してる。
「い、いやこれは……!落ち着いてください、皆さん!」
ハイネ、いつもの冷静はどこにもなく、「教師としての信頼」が焼却されそう。
「“ハイネ”、って呼んでたじゃ〜〜〜ん?」
リヒトがにやにや近づく。
「父上だって〜、“君の言う通りだ”って!あんな優しい声、聞いたことないんですけど〜〜?」
「……ヴィクトール……助けてください」
「……無理だ。私も混乱している」
「嘘でしょう……」
「とにかくっっ!!」
ブルーノが眼鏡を押し上げて、真面目モード。
「関係を、明確にしていただけませんか!!曖昧なままでは、いけません!!!」
「そ、そうだ!!っていうか!!いちゃいちゃってなんだよ!!」
レオンハルト、耳まで真っ赤。
「おめでとう……」
カイ、まさかの微笑み。
「……もう……誤魔化しきれないな……」
ハイネ、諦めの境地。
「では、はっきり申そう」
ヴィクトールが立ち上がり、深く息を吐いて――
「……我々は、いちゃいちゃなどしていない。多少、距離感が……その……近いだけだ」
「「「説明になってない!!!」」」
王子たち、総ツッコミ。
「二人が、幸せなら、俺も、幸せ…皆、仲良し……」