誠に申し訳ございません。先に謝らせていただきます。その、前の話よりも圧倒的に文字数が少ないです。理由と致しましては書き方に悩んでいます。アドバイスや感想等お待ちしております。それと、途中で急に軽く何ヶ月か飛ぶ場面がございます。本当にすみません。
続きからです。
—部活—
赤葦「(部室のドアをひらく)あ、ちわっす」
辛い。怖い。
全「ちわ〜」
木兎「ほら、赤葦。さっさと着替えて体育館に行って一番早く練習しようぜ 」
赤葦「あ、はい分かりました。」
木葉「ずっと木兎の話を聞いてても大変なだけだぞ?大丈夫か?」
赤葦「あ、はい。大丈夫です。」
ああ、次こそ失敗しないようにしないと。また俺のせいで迷惑をかけるわけにはいかない。…たとえ練習だとしても。
黒赤葦「今更じゃないか?もう迷惑かけてるだろ?負けた時点で。赤葦のせいで。」
赤葦「分かってる。だから次はせめて練習では迷惑をかけないようにしたい。」
黒赤葦「もう本番の”次は”ないけどなぁ?」
赤葦「………」
木兎「?赤葦?急に黙り込んでどうしたんだ?」
赤葦「いえ、なんでもありません。着替え終わりましたし、行きましょうか。」
木兎「?おう」
—(飛ばして)練習中—
キュッタタッ
トッ
木兎「俺に持ってこい!!!」
赤葦「木兎さんっ!」
タタタッキュッ
木兎「ヘイヘイヘ〜イ」
木兎&赤葦「あっ………」
(タイミングがズレた)
ボールが空に円を描いて床に落ちる。それとともに周りの空気も静まる。
あ、やってしまった。どうしてどうして。大会のときも今日の授業もさっきも。なんで出来ない。どうしようどうしようどうしよう。
木兎「………。」
ああ俺のせいで。ちゃんとやろうとしてるのに何も出来ない。もっと綺麗に。もっと早く。もっと、もっと、もっと……
………俺の生きてる意味ってあるのか?人の期待にも答えられず、自分の役割すらこなせない。大切な人達のあるはずだった未来を、人生を、壊して。
赤葦「すいません。」
口からようやく出た言葉はそれだけだった。
監督「赤葦、今日は一旦休め。」
赤葦「……はい」
どれだけ努力しようが、結果は結果。事実は変わらない。だから、過去は過去と割り切って、過去を乗り越えようと頑張ることが普通なのだろう。だからその誰もが出来る”普通”が出来ない自分は普通からはみ出た”異端”だ。……やっぱり俺にはバレーという厳しい世界は向いていないのだろうか。
—そんなことを考え続けていると何ヶ月もの月日が流れていた……—
赤葦「木兎さん、卒業おめでとう御座います。」
木兎「……泣くなよ…あかーし、。俺の卒業は笑って送り出してよ。」
赤葦「え?泣いてなんて……」
今、自分の視界が歪んでいることに気がついた。濡れた水が頬を伝う。その水は地面にポタポタと雨のように落ちて灰色だったのが黒く染まって染みていく。
ああ、俺はあんなに離れたかったのにいざ離れると勇気はないのか。……もう2度と会えないのかな。
………悲しいな。
そんな思いが頭をよぎった。……アレ?俺、悲しい、のか。…なら俺は、本当は先輩達と一緒にいたかったのか?じゃあ、どうしてずっと俺は逃げていたんだ?……思い出したくなかったから?自分が惨めに感じてしまうから?………違う。……俺は、俺はッ、…本当は、…怖かったんだ。嫌われてしまうことが。先輩達の視線が。別に惨めに見えることはもとからだし、思い出すことは辛かったけれど、先輩達と会わない理由にはならない。でも、先輩達に嫌われることはどうしても嫌だった。少し考えれば分かることなのにな。乾いたような笑いが漏れる。今更分かってももう、遅い。先輩達は卒業してしまうのだから。あ〜あ、やっと分かったのになぁ、…、…。こんな簡単なことすら分からないで避けていた自分自身に呆れてくる。最早、嫌という感情を通りこしてしまうほどにバカだと思った。後悔。その言葉だけが頭に染み付いて離れない。自分の感情をもっと早く分からなかったという後悔。先輩達の未来を壊してしまったという後悔。優しい先輩達を信用しないで逃げ続けたという後悔。それでもなお、頭の中でも逃げてしまったという後悔。本当に俺は惨めで醜くてなにも出来ない生き物だな。それでもやっぱり、醜くても、惨めでも、なにも出来なくても、先輩達の、貴方達の、側に立ちたい。そう、思ってしまった。
木兎「……し…か〜し…あ……し…あか〜し?」
赤葦「!……はい。どうしました?」
木兎「あか〜しが急に喋んなくなるから心配してたんだよ?体調とか悪いの?大丈夫?」
赤葦「あ、え、……と。ご迷惑をおかけしました。体調は特に悪くないです。」
木兎「謝んなよ!あか〜しが体調崩してなくて良かったし。」
赤葦「ふふっ」
木兎「急にどうしたんだ⁉️やっぱり体調悪いのか⁉️」
ああ、木兎さんはやっぱり木兎さんだ。あの頃の、初めて木兎さんを見た頃の木兎さんと変わらない。キラキラ光る、まるで夜空に一つだけ輝いている明るい星のようだ。
赤葦「遠くに行っても俺はずっと貴方のことを応援してますよ。……スター。 」
こんな惨めで醜い俺を受け入れてくれた先輩達。そして俺の光であり続け、これからも光であり続けるスター。
赤葦「本当にッ、ありがとうございました。そして、ごめんなさい。」
木兎「おう!」
—これからも日々は周り続ける。—
コメント
4件
すごくいいお話すぎて読んでるこっちもじーんと来ました笑 素敵なお話ありがとうございました!応援しています!
めっちゃ素敵なお話でした!!!!キャラクターの性格とかもちゃんと捉えられててまじ尊敬です!!😭🙏✨✨💞表現力もすごくて語彙力タヒにましたwww黒赤葦さん赤葦さんに何も言うな!!!!と思いながら読んでましたwwこれからも頑張ってください!!٩(๑>∀<๑)۶♥fight♥
一応、これで話は終わりです。こんな駄作を見て下さった方、ありがとうございましたッッッ!!! 見て下さった方の優しさが心に沁みましたッ!本当にッありがとうございましたッッッ!!!!!