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こんにちは!圖阿です!
前回からの続きです!
どうぞ!
・・・
🐇side
髪をりうちゃんに乾かしてもらった後、ゆうくんたちが使うようのタオルを持っていった。
ゆうくんたちがお風呂に入ってから時間が経っているため、少し急ぎながら、持っていった。
脱衣所の扉をノックする。
しばらく待ったが返事がないため、まだ上がっていないのだろうと考え入った。
予想通り3人はまだ上がっていなかった。
タオルを置いて、リビングに戻ろうとしたところで、ウチの足は止まった。
🦁「実は、この間親父に呼び出されて、1人のやつとお見合いしたんよ」
…………え……
ゆうくんが……お見合い…。
そうよな……ゆうくんは王子なんやから…お見合いなんて当たり前……。
ゆうくんの立場を再認識した途端目の前がぼやけた。
……あかん…泣いたら駄目や…。
そう自分に言い聞かせても現実は残酷。
ないちゃんたちの話を聞いていると、いつもならその場ですぐに断るところを今回は返事を先送りにしたらしい。
…………返事を先送りにするくらい…その人のことを考えたんやな……。
頬に溢れかけていた涙が頬を伝い、床に一滴…また一滴と落ちていく。
ウチなんかがゆうくんを好きになるなんて…おこがましいんかな…?笑
この場にいるのが嫌で、今すぐにでもここから離れようと思ったとき
またしてもウチの足は止まった。
🦁「………俺さ……初兎のことが好きなんよ…」
…………好き………??
ゆうくんが…ウチのことを…?
先程のゆうくんの発言と今の発言があまりにも違いすぎて、ウチは理解ができんかった。
🦁「……初兎には好きな奴がおるんよ」
好きな奴…??
確かにウチはゆうくんのことが好きやけど……
それがなんなんや…??
🦁「ほんまは良くないんやけど、初兎がらびまるに話してるとこを盗み聞いちまったんよ…」
そう言ってゆうくんはある日のウチとらびまるの会話を話し始めた。
う、嘘やろ…!?あれ聞かれてたん!!??///
そう思っていると、話が進むにつれてゆうくんがウチのことを本当に好きなこと。
ないちゃんとまろちゃんがウチのゆうくん大好きエピソードを話し始めたこと。
りうちゃんといむちゃんウチの話2人にしたんッ!?
色々な感情が混ざり、自分でもよくわからなくなってしまった。
ウ、ウチは今なんの感情持ったらいいんや!!??
ゆうくんがウチのことを好きだったことに喜ぶべきなんか??
ないちゃんとまろちゃんがウチのゆうくん大好きエピソード話したことに怒ればいいんか??
それとも、妹2人がウチの話を2人にしたことを怒ってやり返せばいいんか??
そんな感じで、1人悶々と考えていると、ゆうくんの声が聞こえてきた。
🦁「……そやな…!やっぱ縁談断るわ♪!」
その言葉を聞き、ウチはどんな感情よりも、嬉しいという感情が1番大きくなった。
一先ず安心したため、ウチはリビングで待っている妹2人のもとに戻ることにした。
…………今度ないちゃんとまろちゃんにりうちゃんといむちゃんの大好きエピソード聞かせてあげよ♪
もうすでに、それぞれのことを好きでいる2人の話をあの王子たちに聞かせてあげようと決意し、3人にバレないようにその場を後にした。
💎side
💎「……あ!…初兎ちゃん帰ってきた」
🐤「遅かったけど、なにかあったの?」
🐇「なんもあらへんよ♪」
🐇「…………ウチさ…ゆうくんに今日告白しようと思うんよ…」
💎🐤「ブッーーーーッッッ!!!」
初兎ちゃんが戻ってこないため、お茶を飲んでいたのだが、戻ってきて早々予想もしないことを言われて、僕ら2人は飲んでいたお茶を吹き出してしまった。
🐇「あ~ぁ…きったないなぁ笑」
🐤「ゲホッ…ゲホッ…!!そんなことどうでもいいんだよ!!」
💎「そうだよ!そんなことより、突然どうしたの!?」
🐇「いや、実はな……
ウチがタオルを届けに行った際に何があったのかを話すと、2人は歓喜の声をあげた。
🐤💎「アニキよく言ったーーーー!!!✨✨」
💎「話聞いてたとき、アニキがどこの馬の骨かもわからない人と結婚するのかと思って焦ったよ…!」
🐤「ほんと、ほんと!その女は初兎ちゃんに勝てるところがあんのかって話だよ!」
💎「初兎ちゃんに勝てないのにアニキと結婚とか絶対ありえない!」
🐤「わかる、わかる!!そもそも、初兎ちゃんに釣り合う人なんてアニキ以外いないって話♪」
🐤💎「ね〜〜♪」
🐇「2人とも、ありがたいけど…仮にもゆうくんと縁談の話が出た人は貴族の方なんやからあんまりそんなこと言ったらあかんで?」
🐇「そもそもウチなんか貴族の人に比べたら綺麗やないし……」
🐤💎「何いってんの!?初兎ちゃんは可愛いし綺麗だし最強だよ!?」
🐇「あ、ありがとう……」
ありがたいけど、ちょっとその勢いは引くわ。
そんな賑やかに話をしていると、まろちゃんたちの声が聞こえてきた。
🤪「ないこお前はわかってへんッ!!ほとけの膝枕知っとるか!?あれに勝てるもんはあらへんッッ!!」
その発言聞いた瞬間にウチら2人は同時にいむちゃんのことを見た。
🐤「……ほ、ほとけっち…まろに膝枕したの…?」
💎「ッッ…!!!////」
🐤「……ちょっとお姉様…これは確定でやってますわよ」
🐇「そうねりうら…これは美味しそうだから詳しく聞きたいところだわ♪」
💎「ち、ちがくて!いや、違くもないんだけど…!」
💎「イフくんが膝枕してほしいって頼んできたからやっただけだよ!」
💎「ふ、2人ともからかわないで!////」
🍣「はぁ…まろお前はわかってない!!りうらの抱き心地に勝てるものなんてないんだよッッ!!」
💎🐇「抱き心地…ッ!?」
🐇「り、りうちゃん…もうないちゃんとそんなところまで…ッ…!」
💎「りうちゃん、僕たちに一言言ってくれればよかったのにッ!」
🐤「ち、違うからッ!///」
🐤「ハグ!ハグのことだよッ!!///」
💎🐇「いいのよ嘘つかなくて…♪」
🐤「嘘じゃないから!ないくん疲れたときとかりうらのこと後ろからハグするの!」
🐤「それの”抱き心地がいい”って話ッ!!///」
🐤「2人とも変な勘違いしないでッ!!///」
🦁「いや、初兎が1番やろ」
🦁「あいつ何事にも一生懸命やし、ほとけとりうらのこと考えて、自分にあんまり金使わねぇんだよ」
🦁「膝枕だの抱き心地だの以前にあいつは人として1番」
🐤💎「アニキかっっっっっこよ。」
🐇「……////💦」
💎「アニキの発言がかっこよすぎてイフくんがただの変態に聞こえるんだけど」
🐤「りうらも…ないくんのことは好きだけど、今回ばかりはアニキが1番かっこいいわ」
その後も、男たち3人による大好きエピソードは続いた。
わりと壁は厚いはずなのに、ここまで聞こえるってどんだけ大きい声で話してるんだ??
……………………イフくん…僕のことそんなに好きなんだ。
よし…!決めた
💎「…………僕も今日イフくんに告白する…!」
🐇「…え!?」
🐤「りうらも今日ないくんに告白する!!」
🐇「え!!??」
🐇「ふ、2人ともなんで急に??」
🐤「なんか、ないくんがりうらのことあんなに好きなら、りうらもその気持ちにこたえたい!」
💎「僕も!…それにイフくんがいつ他の人のことを好きになっちゃうか分からないから…!」
🐇「2人とも……」
🐤「よし!そうと決まれば、今晩決着をつけよう!」
💎🐇「オーー!!」
💎「……とは意気込んだはいいけどあの3人話長くない??」
🐇「流石に聞いてるこっちが恥ずかしいわ…ッ!!////」
🐤「うー…結構恥ずかしいこと何個も言うから顔から熱が抜けないんだけど…////((パタパタ←顔を手で仰ぐ」
💎「そろそろやめてほしいね…?////」
その後、ようやく3人がリビングに来た時には恥ずかしさで顔を真っ赤にしている僕ら3人がいた。
続く
・・・
最近短いことが多かったので、今回はちょっと長めです!
見てくださりありがとうございました!