第11話
あらすじ
想像以上に、藤澤に恨みを抱いていた若井。
藤澤に触れると、嗜虐心が暴走してしまう。
しかし、藤澤に対する気持ちは恨みだけではなくて…
⚠️注意⚠️
⚠️wki攻 fjsw受⚠️
11-1 〜愛情〜
「じゃあ、入れるよ?」
若井は媚薬ボールをローションで十分湿らせる。
藤澤の窪みに当てると、親指でゆっくりと押し込んだ。
「ぅ…」
藤澤は少し身体を縮めた。
小さなボールなので、指よりも圧迫感は無いだろうと思っていた。
しかし実際は、硬さがあるからか、指よりも圧迫感が強い。
若井はボールが見えなくなるまで、中に入れる。
全て入ると、今度は 中指を使ってゆっくりと奥へと入れていった。
「…は、」
藤澤が息を詰まらせて、ちらりと若井を見る。
「ん? どうした、涼ちゃん」
なぜか、若井がやたら優しい声で聞いてくる。
藤澤は首を振る。
「なんでも…ない」
若井はボールをある地点まで進めると一旦、指を引き抜いた。
藤澤は、一段落着いたと思って息を吐き出す。
しかし 若井は指を一本増やすと、 再び窪みに当てた。
藤澤は肩を強ばらせると、若井を見る。
「え…」
若井の指が、再び中に入ってくる。
藤澤は油断していたからか、それが気持ちよく感じた。
「ちょ、…と」
藤澤は少し腰を揺らすと、指先でぎゅっと枕を掴んだ。
内心 まずいと思いながら、平常心を保つ。
若井からの刺激で反応したくない。
若井の指先がボールを、ぐっと上に押し上げ上げる。
「…っ」
藤澤の中が、ぎゅっと締まる。
藤澤は呼吸を整えていると、若井が顔をじっと覗き込んだ。
「…なに?」
藤澤は不思議そうに眉を寄せる。
若井は答えず、瞳を閉じると指先に意識を集中させた。
性感帯の場所を思い起こしながら、二本の指でボールの位置を調節する。
藤澤は、その様子をただ怪訝そうに見つめた。
何か企んでいる事だけは分かる。
若井の指がぐっと、ボールを押し上げる。
藤澤は少し身体を、強ばらせただけだ。
若井が首を傾げる。
「ここじゃねーか」
藤澤は、つい眉を寄せた。
やろうとしてる事が理解できた。
「ねぇ、そういうのいいから」
藤澤が、ぶっきらぼうに言う。
しかし、若井は集中しながら答える。
「まって、 あと少し…」
藤澤は天井を見つめて、ため息をつく
何があと少しだよ
さっさと終わらせてほしい
若井は一旦、指先で藤澤の性感帯を探る。
藤澤の肩が、びくっと跳ね上がった。
「…ここか」
若井が、ぼそっと呟く
藤澤は動揺を隠すように、唇を舐めた。
なんか、想像と違う。
もっと、あっさりとやると思っていた。
若井の徹底さに、少し恐怖を覚える。
若井は 性感帯の場所を特定すると藤澤の中でボールを転がす。
そして、ボールを性感帯の真下で止めた。
藤澤は それだけで、ぞわっと微かな快感が背中を撫でた。
まずい、当たってる。
若井は瞑っていた目を開けると、藤澤の顔を覗き込む。
若井と目線がぶつかると、藤澤は自分の口を ぱっと塞いだ。
「ふふ、」
若井はそれを見て笑う。
「なんで口塞ぐの」
藤澤は羞恥でどうにか、なりそうだ。
顔が、ぶわりと熱くなると涙が滲む。
「恥ずかしい?」
若井が さらに聞いてくるので、 藤澤は羞恥心が溢れそうになる。
「手、どけてよ」
若井が 片方の口角だけをあげて、ニヒルに笑う。
「気持ちいとかありえないんでしょ」
藤澤は そっと口から手を離すと、祈るように若井を見つめる。
若井の視線が目から唇へと降りる。
そして 顔を寄せると、藤澤と唇を合わせた。
このタイミングで、キスをされると思っていなかった藤澤は驚いて固まった。
ぬるっと若井の舌が入ってくる。
「ん゛、」
若井の舌が 藤澤の前歯の裏を、くすぐる。
藤澤はくぐもった声を上げながら、頭を引いて逃げた。
「う…ぁ」
若井は藤澤の中にあるボールを 軽く押し上げて、ころころと転がす。
藤澤が苦しそうに顔を歪めると、シーツをぎゅっと握った。
「う゛ん、ん」
藤澤の苦悶の表情に、若井の性衝動が掻き立てられた。
唇を押し付けると、 しつこく舌を絡ませる。
藤澤の力が抜けて来たタイミングで、若井は藤澤をキスから解放した。
同時に、性感帯を潰すように指先でボールを押し込んだ。
藤澤の背骨に快感が流れる。
薄く開けていた口元から、想像以上に声が出てしまった。
「っあ゛!!」
藤澤は声を上げた後、慌てて口を塞いだ。
その様子に、若井は興奮を抑えられずに笑った。
「涼ちゃん、これ好きでしょ」
藤澤が顔を赤らめる。
それでも懸命に若井を見つめて、もごもごと何かを言う。
残念ながら聞き取れなかったが、もうやめて欲しいと思ってる事は確かだ。
可愛いな
若井は気がついたらそう思っていた。
「もう1回欲しい?」
若井が優しく聞くと、藤澤の動きが止まる。
藤澤が ぎゅっと唇を結ぶと、肯定にも否定にも取れる返事をする
「う…んん」
若井は、つい笑ってしまう。
「なに?どっち」
藤澤は瞳を揺らすと答える。
「や、僕はそんな…かも?」
藤澤は言葉を濁すと、ちらっと若井を見る。
若井は藤澤が、途端に弱気なったのでさらに攻めてみる。
「あ、好きって事?」
藤澤がゆっくりと首を横に振る。
若井は それを無視して無理矢理、話を進めた。
「おけ、もっとやろう」
若井は中のボールを、ゆるゆると動かす。
藤澤が小声で呟く。
「や、やめて」
若井はあえて、性感帯を刺激する前に藤澤に言う。
「いくよ?」
藤澤が息を止めると、じっと身構える。
若井は、しばらく何もせずに藤澤の顔をみつめた。
衝撃に備えていた藤澤が、あれ?というように若井の顔を見る。
その瞬間 若井は、ぐっとボールを押し上げた。
藤澤の両足が跳ねる。
「んっあ゛!!」
藤澤は自分の喘ぎに驚いて、恥ずかしそうに瞬きをする。
若井のテンションが一段と上がる。
「やべ、たのしー」
若井は ぺろりと自分の唇を舐めると、ベットに手をついて藤澤の顔を覗き込んだ。
そして、ギラついた笑顔で言い放つ。
「もっとやろ、な?」
藤澤は圧倒されて 何も言えず、ただ若井を見つめた。
若井はその笑顔のまま、もう一度 中のボールを押し上げた。
「ぁ゛…」
藤澤は何とか声を抑える。
しかし今度は、ボールが性感帯を潰すようにゆっくりと動く。
藤澤はつい、 腰を浮かせて唸った。
「ぅ゛う、ん゛」
若井はその姿に、心臓の鼓動が上がって行く。
もう一度、ボールを跳ねらす様に押し上げると藤澤が高い声で鳴いた。
「っ…あ!!」
藤澤の瞳が震える。
手を伸ばすと、若井の動きを止めるように胸に触れた。
若井は下半身が熱くなるのを感じた。
呼吸を荒くして、藤澤に聞く。
「涼ちゃん…挿れていい?」
藤澤は溶けたような視線を 若井に向けると、 こくりと頷いた。
若井は自分のテクニックが藤澤の心を解いた事を実感をした。
若井の心が満足感で満たさる。
「かわいい」
若井が呟くと、藤澤が目を見開く。
目線を合わせるが、藤澤は慌てて目線を逸らした。
若井は怖がらせたかなと反省していると、顔を背けていた藤澤が、嬉しそうに頬を緩めるのを見てしまった。
若井の心が、ぎゅっと掴まれる。
可愛さが愛しさへと変化していく。
若井は上向きに寝ている藤澤の腕を引く。
藤澤の上半身を起こすと、若井は背中側に回った。
若井が耳元で囁く。
「後ろから…でもいい?」
藤澤は少し、ほっとした。
そっちの方が表情を見られない。
「う、うん」
藤澤は頷く。
若井の手が、藤澤の耳元の髪を掬いあげる。
「涼ちゃんゴムない?」
藤澤は一瞬、思考が混乱した。
「…それは、えっと」
藤澤が困惑しながら聞くと、若井も気がついたようだ。
少し笑って答える。
「あ、そっか…ヘアゴムある?」
藤澤は、恥ずかしくなる。
危なかった
別の方を想像していた。
藤澤は俯いて答える。
「あ、あるよ」
藤澤はベット横のチェストから ヘアゴムを取り出すと若井に渡す。
若井は それを受け取ると、優しい声で言う。
「髪、結んであげる」
「おいで」
藤澤は、心がそわそわとした。
なんだか、嬉しい
「うん」
若井の指が、藤澤の髪を掬いあげる。
くすぐったいような、心地の良さに藤澤は目を閉じる。
若井は後ろの髪も上げて、首の後ろを観察した。
線の細い、肩と首が露出する。
若井は顔を寄せると、うなじにそっとキスをした。
藤澤はつい、息を吐いた。
ぶわっとした甘い快感が、沸き立つ。
「…は、」
藤澤は薄く目を開けると、若井を見つめた。
若井は、その瞳に吸い寄せられるように顔を寄せる。
唇を重ねると、その 柔らかさを慈しむように 優しいキスをした。
何度か、 重ねると まるで呼吸が混ざり合うように息が合っていく。
若井は対照的に藤澤の腰を、ぐっと強めに掴んだ。
藤澤の呼吸が荒くなる。
腰を少し浮かせると、後ろの窪みに若井の下を当てた。
藤澤は、期待と緊張が混ざった眼差しで若井を見る。
若井は出来るだけ、優しく聞こえるように声のトーンに気を使った。
「涼ちゃん、挿れるよ」
藤澤は少し震えると、こくっと頷いた。
若井が、腰をゆっくりと前に押し出す。
藤澤は覚悟はしていたが、想像以上の圧迫感に身を強ばらせた。
若井のが半分ほど入った所で、藤澤が苦しそうに唸る。
「…うぅ゛」
若井は藤澤に声をかける。
「あと少しだから…深呼吸して」
藤澤が こくっと頷くと、息を吸う。
若井はそれを確認すると、再び下を押し進める。
あと少しという所で、下の先にボールが当たった。
若井は、このまま進めていいのかと悩んだ。
ちらりと、藤澤の様子を見る。
藤澤は、下を向いて懸命に呼吸を整えている。
若井は、まぁいいかと思うと根元まで押し込んだ。
それにより、中にあるボールが押し上げられる。
藤澤の性感帯を潰すように刺激した。
「ぅう゛、あ゛!!」
藤澤が叫ぶような喘ぎ声をあげる。
中が、ぎゅっと締まる。
若井はつい、吐息を漏らした。
柔らかい肉と硬いボールの感触の違いが癖になる。
「これ…めっちゃいい」
若井は後ろから藤澤の肩を抱き込むと、勢いをつけて腰を引く。
藤澤がくぐもった声を漏らす。
「んぅ、」
息付く間もなく、若井は再び腰を打ち付けた。
ごりっとしたボールが、藤澤の性感帯を刺激する。
痺れるような強い快感が、腰から頭に走る。
「は、ぁあ゛」
藤澤は震えながら、息を吐いた。
頭でパチパチと快感が弾ける。
後ろから、若井が首筋を軽く噛む。
そして、その跡を舌で舐めた。
その痛みが快感に変わっていく。
「わかい…」
藤澤が甘い声で名前を呼ぶ。
若井もそれに、返答した。
「涼ちゃん」
若井のスピードが早まっていく。
藤澤は呼吸が少しづつ、喘ぐような声になっていく。
「ん゛…あ、あ゛ 」
若井から与えれる刺激で、藤澤の感度が一気に高まる。
一方、 若井は絶頂が近くなり もっと刺激が欲しくなった。
腰の動きが早く深くなっていく。
藤澤の身体が痙攣する。
息が詰まらせて、天井を仰ぐ。
「う゛、ぅ゛ん」
太ももが痺れて感覚がない。
性感帯が常に刺激されていて、快感が痛い。
藤澤は絶頂の直前だが まるで蓋をされた様に、それを解放できなかった。
「は、あ゛、」
それでも襲ってくる強い快感に、頭が焦げそうになる。
若井は 藤澤の腰を、ぎゅっと抱え込むと自分の方に近づけた。
角度が変わると、さらに深く突き刺さる。
藤澤の喘ぎが、切羽詰まった物に変わる。
「あ゛っ!!」
藤澤の頭の中で絶頂したい欲求と、強い快感から逃げたい感情が混ざる。
再び、若井のキスが首筋に降ってくる。
藤澤は苦しくて、切ない気持ちになって若井の名前を呼んだ。
「わか、い」
同時に 藤澤の中が、ぎゅっと締まる。
若井は気持ちよさに、息を吐き出す。
若井が 藤澤の声に答えるように頭を、するりと撫でる。
二、三回撫でると、今度は抑え込むように頭を抑えた。
「う゛ぅ…あ」
藤澤が唸ると中が、ぞわっとうねる。
若井は それに誘われる様に、さらに強く腰を打ち付けた。
藤澤の身体が、がくがくと震える。
「い゛!!…あ゛、」
藤澤が熱に浮かされた表情で、首を逸らす。
だらしなく開いた口から、唾液がこぼれた。
若井は 藤澤の普段は見えない妖艶な色気に、興奮が溢れ出す。
「えろ…」
若井はつい、呟くと続けて聞く。
「気持ちい?」
藤澤は短い喘ぎを繰り返しながら、こくっと頷いた。
若井が、ふっと耳元で笑う。
「まじで?話と違くない」
若井が遠回しに、強がっていた藤澤を攻める。
しかし 藤澤は快感に溶かされて、そんな事はどうでも良く感じた。
「う、ん…きもちい」
藤澤が甘い声で答えるので、愛しすぎて嗜虐心が顔を出す。
若井は藤澤の腕を掴むと、後ろから突きながらベットに押し倒した。
体制が変わると、若井の体重が上から伸し掛る。
それが、不思議と気持ちがいい。
若井の下が奥を強く刺激する。
藤澤は、完全に力が抜けてしまって猫のような声を上げた。
若井が耳元で囁く。
「嘘つきじゃん、謝って」
藤澤は 少し疑問に思ったが、頭が働かない。
それより、若井にもっと触って貰いたい。
藤澤は縋るように謝った。
「あ…ごめ、ん」
若井の下がより、硬さが増す。
興奮しているのが、息遣いから伝わった。
「強がってごめんって…言って」
若井が、さらに求めてくる。
藤澤は、流石に羞恥心が湧いた。
しかし 若井が腰を打ち付けると、それもすぐ消えた。
「つよがって…ごめん」
藤澤は 息も絶えだえになりながら、言うと 若井に腰を擦り付けて甘えた。
「もっと、ほしい」
若井は、ぐらっと脳が揺れると腰を押さえつけた。
精一杯 腰を引くと、勢いをつけて奥を抉る。
「あ゛ぁ゛」
藤澤が 心底、気持ちよさそうな表情で喘ぐ。
若井は抱えきれない欲望を放出するように、激しく腰を動かした。
藤澤の中が一層、締まると痙攣し始める。
若井の頭が快感で、溶かされる。
藤澤の腰が仰け反ると、苦しそうに喘ぐ。
「い゛…、」
若井は藤澤の肩を抱きしめると、優しく言った。
「イッていいよ」
藤澤が 一生懸命に頷くと息を、はっと吸い込んだ。
「ん゛ぁ゛、」
藤澤が若井の下を、強く締め付ける。
若井も吐く息が震える。
下で奥を、とんとんと叩く。
「あ、あ゛、っ」
あと一歩と言う雰囲気がしたので、若井は藤澤の首筋を甘噛みした。
「ぅ゛んあ゛あ゛!!」
藤澤が聞いた事もないような声で、喘ぐと前から体液が飛ぶ。
同時に、若井も藤澤の中に出した。
藤澤はしばらく、荒い呼吸を繰り返す。
酸欠で頭が、がんがんと痛んだ。
コメント
13件
わああああ遅くなりました😭 若藤もいいなぁ…… 堕ちちゃった💛さん良、、
好きだ!!!!!!! いやあやっぱり若藤最高です…… 堕ちた藤澤さん良い!! 今回も最高でした!!
うヘヘ…あれ、大森さん…ま、いっか…(?)わかさん怖いな…