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「」せりふ ()こころ
桃 視点 .
体操着に着替えたグラウンドは、容赦のない太陽の光と砂埃で満ちていた。
次の授業は男子合同のサッカー。
クラスの男子たちが「百瀬、お前フォワードな!」と俺を前線に引っ張っていく。
俺がポジションにつくと、すぐ斜め後ろのディフェンダーの位置に、なつが音もなく滑り込んできた。
金髪と赤の毛先を風に揺らしながら、なつは体操着姿でも驚くほどスタイルが良くて、立ち姿が美しい。
だけど、その切れ味のある瞳は、敵チームの男子たちをまるで獲物を狙う猛獣のように冷たく見据えていた。
「なつ、あんまり無理しないでね?」
「大丈夫。らんの周りには、誰も近づけさせないから」
なつは俺にだけ分かる低い声で、甘く囁いた。
その言葉通り、試合が始まった瞬間から、なつの完璧すぎる「防衛戦」が始まった。
相手チームの男子が俺からボールを奪おうと距離を詰めてくるたび、どこからともなく果敢なスピードでなつが現れる。
体格の良さを活かした綺麗な技で、相手を怪我させないギリギリの範囲で完全にシャットアウトしていくのだ。
「うわっ、百瀬の執事、ディフェンス固すぎだろ!」
「ガードっていうか、あれ威嚇じゃね……?」
相手の男子たちが怯えたように声を漏らす。
なつはボールを奪うと、他の誰にもパスを出さず、必ず俺の足元へと優しく正確なボールを転がしてくれた。
「らん、決めて」
なつが俺だけを見て、嬉しそうに微笑む。
俺はなつがくれたボールをゴールへ蹴り込むと、白いネットが大きく揺れた。
クラスの連中が「ナイス百瀬!」と俺の肩や背中に触れて称え合おうと駆け寄ってきた。
その瞬間、背後にいるなつの空気が、一瞬でピキリと凍りつくのが分かった。
なつは笑顔の仮面を貼り付けたまま、俺とクラスメイトの間にすっと身体を割り込ませる。
「らん、お疲れ様。汗かいたね。タオルと冷たい水、用意してあるよ」
なつは周囲を笑顔で威圧しながら、俺の肩にふかふかのタオルをかけ、優しく汗を拭ってくれた。
クラスの男子たちは「あ、おぅ……じゃあな、百瀬」と、なつの放つ異様な圧に耐えかねて引き下がっていく。
(また怯えさせてる……)
いつものように、クラスメイトに威嚇する執事に俺は呆れを覚えつつ、どこか嬉しさを感じた。
授業が終わり、着替えを済ませて誰もいなくなった夕方の教室。
俺は自分の席に座り、壁際に立つなつを見上げた。
なつの表情は一見いつも通りだけど、どこかまだトゲトゲとした嫉妬の残滓が空気中に漂っている。
「なつ」
「なぁに?らん」
タメ口に戻ったなつの声は、少しだけ低くて不満げだ。
やっぱり、グラウンドで男子たちが俺に触れたのが気に入らなかったんだ。
俺は少し考えてから、わざと椅子の位置をなつの方へ引き寄せた。
そして、なつの制服の上着の裾を、両手でぎゅっと握りしめる。
「なつ……あのさ、俺、サッカー頑張ったから、すっごく疲れちゃった」
「……うん。お部屋に帰ったら、すぐにマッサージしてあげるね」
「ううん、今、つかれてるの。……だから、その、なつのお膝で寝てもいい……?//」
俺は前髪のピンクの隙間から、上目遣いでなつをじっと見つめた。
恥ずかしいけれど、なつの機嫌を直すには、これが一番だって知っている。
「車が迎えにくるまで、あと十五分あるでしょ?なつの匂い、落ち着くから……だめ?」
ヒュッ、となつが大きく息を呑む音が聞こえた。
なつの切れ味のある瞳が激しく揺れ、その白い肌が瞬く間に耳の根元まで真っ赤に染まっていく。
「……ほんっとかわい………っ」
なつは髪をがしがしと掻きむしり、限界を迎えたように深くため息をついた。
「もう無理……。そんなこと言われたら、断れるわけないじゃん。おいで?俺だけの可愛いお姫様」
なつは自分の椅子を引き寄せると、俺の身体をひょいと抱き上げるようにして、自分の膝の上に乗せた。
なつの大きくて温かい腕が、俺の腰を折れそうなほど強く抱きしめる。
なつの首筋に顔を埋めると、大好きな、少し甘いなつの匂いに包まれていく。
その匂いで俺の心もすっと満たされていくのを感じた。
【い】
episode . 4 end__
め ろ す ぎ る 。
く ら す の 推 し か ぷ が て ぇ て ぇ の 極 み 。( も ち 、 男 の 子 ☆
ぜ ん か い は ~ と 330 も あ り が と ~ ご ざ い ま し た !
も ~ び っ く り し て お め め が 世 界 一 周 旅 行 い っ て ま し た わ 。
ほ ん と ~ に あ り が と ~ ご ざ い ま す !
あ と 、 そ ろ そ ろ す と っ く が な く な る の で 、 こ ~ し ん が お そ く な る か も で す 。
こ ん か い も 120 ! お ね が い し ま す !!
ば い ち ゃ !
コメント
3件
🌾失っ もぉぉぉ美味しいよぉぉぉぉ てぇてぇがよぉぉぉぉ ちょっと読む手が止まらないよぉぉぉ どうしてくれんだよぉぉぉぉ 膝枕って、とってもいい体勢なんですよね。 特に寝てる方はしてくれてる方の顔が見れるから(略) あれ、なんかカットされてるなぁ。 まぁ取り敢えず美味しかったです。 次回も美味しくいただきますね。
わあ、第5話読みました!体育の授業でなつが完全に「らんの執事」モード全開で、他の男子をシャットアウトするところ、かっこよかったです…!しかも最後、桃が甘えて膝枕してもらうシーン、あれは反則級にかわいいですね。なつの「もう無理…おいで?俺だけの可愛いお姫様」ってセリフに胸がきゅんとしました。嫉妬深いけど桃にだけ甘いなつ、最高です…!次の更新、楽しみにしてますね🌷