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【愛おしい】
「私はアンリと申します!」
潔「アンリ?さん?」
アンリ「気軽にアンリとお呼びください!」
潔「アンリちゃんって呼びます!この人と結婚してるんですか?」
絵心「おいこの人って言うな」
潔「お父さん?絵心 甚八?」
絵心「お父さんでいい」
潔「じゃあ、お母さん?」
アンリ「いやいやいや!私はただの家政婦(?)というかサポーター?みたいなものですね」
潔「なるほど」
絵心「飲み込み早いな。まぁいい、とりあえず風呂に入れ」
潔「どこにありますか?」
アンリ「こっちにありますよ」
潔「ありがとうございます!」
潔がシャワーを浴びている時に2人が話す
アンリ「やけに慣れてますね」
絵心「そうだね。自己肯定感が低いというか自分に期待をしてないって感じだね」
アンリ「そうですね、片目がオッドアイで重度の火傷、全く親は何をしてたんだか。」
絵心「そこんとこは探らないでおこう。あいつも思い出したくないだろう」
アンリ「そう、ですね」
潔「す、すいませーーん!タオル使っていいですかー???」
絵心「そこに置いてあるやつどれでもいいから使え」
潔「はーい!」
絵心「何か暖かいもの作ってくれ」
アンリ「分かりました。」
絵心は潔の服を取りに行きアンリはご飯をつくりにいった
絵心「世一、服持ってきたぞ。」
潔「ありがとうございます」
絵心「敬語はやめろ。あとお前は今日から絵心世一だからな」
世一「あ、え、はい!いや、うん!」
絵心「お前、やけに冷静だよな」
世一「お前って言わないでよ、おとーさん」
絵心「世一!!はなぜそんなに冷静なんだ」
世一「まぁ、人生経験?」
絵心「まだ小3の癖に人生語るな」
ピシッとデコピンをした
世一「いたっ酷いよお父さん」
絵心「さっさと着替えてリビングに来い。ご飯がある」
世一「ほんと?!やった〜!」
髪を乾かしリビングにいく。リビングに近づくにつれていい匂いがする
世一(いい匂い。この匂い、なんだっけなぁ)
それを見て涙が出てきた。
絵心「お、おい何泣いてんだよ。嫌いだったか?」
世一「ちがう、ちがうんだ、うれしくて」
と自分の涙を拭いながら席に座る
絵心「ゆっくりでいい。」
世一「ぅん、」
おいしい、それ以外の何者でもない。幸せそうに食べる世一を見て今までに感じたことの無い感情が出てきた。これが【愛おしい】というやつか。
世一「なんでそんなに見てくるの?」
絵心「さぁーな、」
世一「へんなのー!へへ」
絵心は少し驚き、それと同時に可愛いという感情が出てきた。これからこいつと暮らすんだなと思うと少し楽しみになってきた。