テラーノベル
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私は今日、帝立学園に入学する。
帝立学園とは、初代皇帝が建てた由緒ある学園。入学できるのは国に選ばれた者のみ。
多くの者は魔法に優れている
帝立学園に入学した者は、将来国の重要な役割につくのが約束されている
帝立学園は全国民の憧れの的。入学しただけで人々に尊敬される。
そんな帝立学園にこの私が入学するのだ
魔法の才が無い私がすることはただ一つ
「美少女達を眺める!ただそれだけ!」
これは、魔法の才が無い少女の物語_____
セレーネ・シルバマリン、シルバマリン辺境伯の長女として生まれた。セレーネは多くの人に愛されている。
彼女が人々に分け隔てなく愛される理由、それは_____
女神の象徴である金髪に紫紺の瞳を、セレーネがもって生まれたからだ
あっちへ行けば女神降臨と騒がれ、こっちへ行けば聖女…と、周りに尊敬され愛される存在となっている
セレーネは自室で物思いに耽っていた「はぁ …なんで私、魔法の才能無いのに…」
そう、セレーネには魔法の才能が無い。魔力量も平均より遥かに少ない。
だが、セレーネにとってこれはさほど問題では無い。何故かって?セレーネは顔だけで食っていけるからである。本人も自覚している
「ほんとなんで帝立学園に入学する事になっちゃったの…?」
遡る事10分前…
父に呼び出され執務室に来たセレーネ。
「なんの御用でしょうか、お父さま」
「あぁ、セレーネ。今日はお前に話があってな」
(ひょっとして婚約話だろうか…どうせ学園には行かないしな)
「帝立学園に通え。と皇帝陛下からの御命令だ」
(ん?今、帝立学園へ通えと言ったの?)
セレーネフリーズ
「あぁ、驚いているよなセレーネ。色々不安だろうが入学式まであと1週間なのだ。今すぐメイド達に準備させる。お前は自室で休みなさい」
(え?)
「え?」
「どうかなさいましたか、お嬢さま」
「あぁ、シア。なんで学園に通えと言われたのかなって」
「そうでございますか。帝立学園に通うなんて、名誉な事です」
「…あなたはどう思ってるの?」
「いえ、私に意見などありません」
鋭く無感情な声の主はシア・シャクナリム。シルバマリン家の優秀なメイドだ。
「御安心くださいませ、お嬢さま。お嬢さまに何かあった場合、辺境伯が兵をあげるでしょう」
真顔で怖いことを言う。
「それ真顔で言われたら怖いわ」
昔からこんな感じのシア。なんやかんや十数年の付き合いだ
「大丈夫です、お嬢さま。今年の入学者は美女と名高い…さまらがご入学とか」
ぴくっ
「あらそう。みんな早く準備なさい」
鋭い目つきに変わるセレーネ。ある言葉に反応したようだ
「御命令とあらば。ではこれで私は失礼致します」
(行ってやろうじゃないの、帝立学園)
何かを企てている悪役のような笑みを浮かべるセレーネ。
(美少女達を眺めるために!)
セレーネの目的は美少女を眺める、ただそれだけだった
コメント
3件
めっちゃすこ
いいねぇぇぇ〜!シアちゃん!でてきとる!
ひまだったので投稿してみました。もうちょっと人が集まり次第、ちゃんと書き始める予定です。 ノベルむずいしぬ