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防音室に入り、一度歌わせてみることにしてみた。
「ん、ちょっと一回歌ってみて。」
「ぇ、ぁ、なにをですか、?」
あ、そういえば新曲、出してたよな、一回だけ聞いた。
BLUE……だよな。
サビ、ミユさん担当だったはず。
「BLUE 。ミユさんサビ担当だろ?一回歌ってみて」
「あっ、はい!」
そういってミユさんは水を一口飲んだあと、息を吸い、歌い出した。
「멍든 채 남겨진 하루는 blue (打ち身のまま残された一日は青くて)
가까워질수록 흐릿한 꿈(近づくほどに霞む夢)
턱 끝까지 차올라 made in blue
(顎の先まで湧き上がる、青く染まって)
Ooh, 그게 나인 걸(それが私なの)」
綺麗な歌声でリズムもいい感じ。
ん、いい感じじゃんか。
「……上手いじゃん」
「ほんとですか、!うれしいです!」
でも、少し気になったことがある。
何て言うんだろうか。
声の大きさと強さががなにか足りない気がする。
いや、曲調が綺麗で滑らかだからあれだけど、うーん、何て言うんだろう、
難しいな……
「ミユさん、ちょっとmede in blueのところもう一回。」
ちょっと気になったところを聞いてみよう。
「턱 끝까지 차올라 made in blue ~」
あー、ちょっと高くなりすぎてるな。
まぁ、ほぼ直感だけど、
「mede inに入る前地声だよな?地声から結構高くなる?」
「はい、そうですね、」
「ちょっと上がりすぎてるな、少しだけ下げて歌ってみて。」
「……~~♪」
あ、良くなった。直感ってなんか当たるもんなんだな。
「あ、そうそう。そういう感じ。いいじゃん。」
「、ありがとうございます!」
褒めてみるとうれしそうな顔をしてやったと言わんばかりに喜んでいる。
……素直だな。
なんか、ちょっとだけかわいさを覚える。
「じゃあ、ちょっと踊って歌ってほしいんだけど……」
アイドルは歌って踊るからな。ちょっと見せて、聴かせてもらおう。
「サビだけ、ですか?」
「そうだな、サビだけ。」
がんばってみます、と不安げに言ったあと、見せてもらった。
「~~~♪」
うーん、やっぱなれてねぇのかな、
声の感じがぶれるのはわかるけど声がもっと小さくなったって言うか。
うーん、歌いながら踊るってやつが欠けてるな……。
そんなことを考えながら見てみた。
「ど、どうですか、?」
「うーん、声がちっちゃいな、マイクあるからと言ってマイクにあんま任せんなよ」
「ほんとですか、すいません……」
「んー、別に謝ることじゃないけど、生歌じゃないと後々叩かれることもあるから…」
そういえば、前にステージにたったときに俺のマイクがオンになっていなかったことがある。
横にいるバビヒョンに文句言って、そしたらバビヒョンがユニョンイヒョンに言ってくれて、そのままスタッフに抗議しに言ってくれたけど……
なんか、口パクで歌えって言われた感じがして腹が立ったんだ。
10年も活動してこれは、まぁ事務所が悪い。
ミユさんも声はいいんだけどLIMELIGHT期の歌番組を見ると口パクが多めな気がした。
MADEIN期からは生歌聞こえるようになったんだけど、うーん、難しいところだな。
「そうですよね、」
「ミユさん、さっき、お腹から歌った?」
「あ、歌ってないかもです……」
「基本だよ、笑 とりあえずバテてもいいからもう一回お腹から歌ってみて」
「はい!」
元気な返事をしてくれたあと、またやってくれた。
うん。さっきよりかはめちゃくちゃいいな。
こうして約一時間が経ったころ……
「そろそろお開きにするか?ミユさんも疲れてんだろ」
疲れてそうなミユさんにそう聞いてみた。
そうしたらミユさんは息切れになりながらも、
「したいですっ、先輩も疲れてますよね」
「まぁ、ねみぃな。」
「ならおわりにしますっ!先輩付き合ってくれてありがとうございましたっ、!」
ペコッとお辞儀をしたあと、宿舎に戻る荷物をまとめだした。
準備が早いことで……笑
「先輩は帰らないんですか?」
準備をしながらそう聞いてきた。
んー、ほんとは帰りてぇしねみぃけど、練習がな、
「んー、ちょっと居残るかな。」
「あっ、そうなんですね、!それでは私はお先に、失礼しますっ!」
そういってミユさんは、ドアを開ける前にありがとうございましたと言ったあと、宿舎に戻った。
偉いなぁ、と思ったあと、俺も少しだけ自分の歌を練習した。
───🔚