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#薇天の小説部屋
薇天の小説部屋
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異世界すいーつわーるど
時はxxxx年——第n並行鏡界、パラレルワールド。
それは未発見の実際する世界。
そしてとある少女が夢の中で見つけた特別な世界だった。
土砂降りの中で大きなリュックを背負った少女が歩いていた。彼女はそのまま家に帰るなりシャワーを浴び、微睡んでしまった。そして夢の世界に迷い込んだ少女。見慣れない幻想的な世界をしばらく彷徨い、やがて木製の小さな扉を見つけた。レトロな雰囲気が柔らかい白い“街”に馴染んでいる。真新しい触り心地がするドアノブに手をかけ、少女は扉を静かに開けた。目の前にあったのは少女に似た——兎耳の別の少女であった。
——しばらく彼女を眺めていたとき、少女は気がついた。鏡の向こうの彼女は“チョコ”と言う名前で呼ばれており、自分とは対照的に違かった。少女には持ってないものをチョコと呼ばれたもう1人の自分は持っている。そのまま扉を潜り抜けた先の世界は少女が住んでいる“現世”とは違って個性にありふれていた。高く結ったツインテールを揺らしながら走ってくる別の少女がいた。そしてチョコとその少女は楽しそうに話しながら出かけて行った。どうやら昼夜もこちらとは逆だ。
——すいーつわーるどコア街道初の大規模スイーツビュッフェ店の開店セール!
猛烈に眠気がさして視界が白くなったときに誰かの記憶が流れ込んできた。
——そうだ。ここはすいーつわーるどコア市6.02区。私は
意識が途切れ、気がついたら朝になっていた。
また寝たら行けるかな。
そんな淡い希望を抱きながら少女は今日も闘いに行く。
世の中の理不尽と——
ドン、と大きな音が響いて巨大な歯車の歯が一つ落ちた。それを一瞬眺めて、幼い声が呟いた。
——サファイヤ、か。ついにサファイヤが落ちた…!
口元が少しにやけてその子は言う。
甦れ。第n世、並行鏡界。(パラレルワールド)
世の悪魔共よ目覚めよ。あるべき場所に還れ。苦痛を知らぬ者共よ、偽善を消し去れ。現在あるべき場所に還れ。
けたたましく鳴り響くサイレンの音。尖った破片が残った歯車。
「止め。」
その一言でサイレンの音が止まり、再び不穏な静けさが戻る。
これは最大で最難の試練だ。過度に信条を持つ者共よ。これを味わうがいい。いずれこの世は近いうちに滅び始める。
危機感を持て。
そして立ち向かえ。
小さな体が腕を振った時、壊れた歯車は回り始めた。
大昔、善の女神と呼ばれ続けていたものがあった。彼女は完璧に歯車を創り、回した。
第一世と呼ばれる人々は争うことなく平和にその人生を終えた。
しかし娘の方はそんな母が気に入らなかった。全てに対して平等であるなど行きすぎている。特別があるからこそ幸せなのだ。彼女は母を止めるため何度も説得したが母親は皆平等に愛していると夢を見ているかのような綺麗事を繰り返す。ついにうんざりした彼女は母の歯車の鍵を隠した。
これがなければ歯車の歯を締めることができずに歯が落ちる。人の作品を壊すのには勇気がいった。罪悪感もあった。
でもこれはみんなのため。この世界は滅びようとしている。
——今に見てろ。Lamour・est・tout。
コメント
3件
あおいです、読ませていただきました🌷 「すいーつわーるど」、タイトルからは甘くて可愛い世界を想像していたので、土砂降りの日常からふと夢の世界に迷い込む導入に、優しい驚きがありました。チョコと呼ばれるもう一人の自分——鏡の向こう側の存在と出会う感覚、とても繊細で惹かれます。 一方で、巨大な歯車が落ちる不穏な気配や「滅び」の予感。善の女神とその娘の因縁も気になりますね。 少女の「また寝たら行けるかな」という淡い希望に、なんだか胸がきゅっとなりました。この世界をもっと知りたいです。続きが楽しみです🤍