『ついに第3試合、最終試合です!!』
『最終試合は2体2での対戦です!』
『属性、妖力剣術なんでもあり!最終試合最初はルーム学園VSヴェルダン学園代表者!』
『次にレイート学園VSメルーデル学園代表者!』
『勝ち残った2チームの対決になります!』
『現在メルーデル学園が優先…ですが!もしこの決闘でポイントを稼げれば逆転も有り得る試合です!』
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ルカ「シャル、魔力は大丈夫?」
シャル「大丈夫、ルカは?」
ルカ「俺も大丈夫…シャル、あーん」
シャル「あー」
また何処からか出したクッキーをシャルロットの口に運ぶ、シャルロットも食べさせてもらうことに慣れきっていてサクサクとほろ苦いチョコクッキーを味わっていた。
シャル「ん…ルカは剣使うのか?」
ルカ「うーん、最近使ってなかったからなぁ…」
シャル「…頑張れ、俺の騎士様」
うーん、と顎に手を置きながら悩むルカにシャルロットは顔を覗き込むようにして言う。もちろんシャルロットの顔は赤い
か わ い い
シャル「ルカ?」
シャル「えっ?…ロイお兄様!!」
突然鼻血を出してその血でかわいい。と文字書き力果てたルカに訳が分からずとりあえずロイを呼ぶ事にした。
ロイ「なになに、どうしたの?」
シャル「突然鼻血出して倒れたんですけど」
シャル「これ大丈夫ですか?貧血とかは…」
ロイ「大丈夫だとは思うけど…」
シャルロットは??となっていると後ろから数人の足音が近づいてきた。
ユーリ「あっ、なんだびっくりした、ただのルカの発作か」
ナターシャ「ルカさんの発作ですか、危うく医師呼ぶところでした」
ゼナ「そっかシャル様見た事ないか」
ユーリ「ほら、ルカはシャルロットの前になるとカッコつけるから」
シャル「???」
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遡るは魔道大会前。
シャル「…」
ゼナ「シャル様眠そうだねぇ」
ルカ「少し寝る?」
シャル「ねぅ…」
ルカ「ん”ッ…ブランケット出すねっ」
ルカは呻き声を上げながらシャルロットを膝の上に乗せ収納魔具に入っているブランケットを取り出し、掛ける。
すいっ、と指を軽く振りシャルロットだけに聞こえないよう防音魔法を掛けるとルカは1呼吸置き口を開ける。
ルカ「えぇぇええ!?ねぅ、ねぅだって!?」
ルカ「俺もうシャルの事産んでたかもしれないんだけど!?」
ルカ「俺はシャルを産んでいた…?」
ダンっ!と机を叩きながら叫ぶルカに3人は慣れきっていた。
ゼナ「始まった…」
ナターシャ「ルカさん鼻血拭いてください…」
ユーリ「産んでるわけないだろ」
ゼナ「いやもうシャル様が寝そうな時点で分かってたけどさ」
ユーリ「俺達はあと何回これを聞かせられるんだ」
ユーリ「てかさりげなく膝の上に乗せてるのはツッコまないからな」
ナターシャ「それはもうツッコんでます」
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ナターシャ「てなことがありまして…」
シャル「……」
(ルカが俺オタクになってっシャルロットオタクの時に似たことしてたっっ!
ゼナ「夫婦のせいで1試合目見逃した!!」
ユーリ「おいふぅ〜ふ!」
シャル「俺たちの所為!?」
『1試合目!ルーム学園VSヴェルダン学園、勝者はルーム学園!』
『2試合目のレイート学園VSメルーデル学園は20分後に行います』
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10分後_待合室
シャル「ルカ起きて、始まるよ」
ルカ「ん…シャル」
シャル「おはようルカ、あと10分で始まるよ」
ルカ「おはよう」
シャル「ルカ、剣は何にする?」
ルカ「んー、シャルの水属性の剣がいいかな」
シャル「え、まだ形保てないぞ?」
ルカ「大丈夫だよ」
シャル「でも俺のミスでルカが怪我したら…」
ルカ「シャル」
ルカが優しい声で名前を呼び頬を手で包む、目を合わせ首の後ろを撫でながら言う。
ルカ「シャルの騎士はそんなに弱くないよ」
シャル「うん…」
ルカ「それに怪我したらシャルが治してくれるでしょ?」
シャル「任せて」
リル『きゃんっ!』
するりと扉の間から入ってきたリルがドンッ、と前足で地面を蹴りつけながら鳴く。
シャル「リル!もう時間?」
リル『わぅ!』
ルカ「あっリル、また翻訳機落としたでしょ」
リル『!〜〜♪』
ルカ「誤魔化さないの、しょうがないなぁ」
ルカ「とりあえず予備のつけてあげるから無くさないでよ?」
リル『うんっ♪』
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『レイート学園代表者、ミスターエイベル、ミセスカーラ!』
『メルーデル学園代表者、ミスタールカ、ミスターシャルロット!』
『エイベルとルカは剣を使います。』
『では……』
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『試合開始!!』
シャルロットは水属性を剣の形に変え、それをルカに投げる。それを受け取ったルカはグリップを握ったり剣身に指を滑らせ確認する。
ルカ「うん、流石シャル完璧だよ」
シャル「もし形が崩れそうなら氷に変えろよ」
ルカ「分かった。」
返事をしながら目の前に降りてくる剣を受け止める。ぶつかりあった剣からはがきんっと音がなり風がおきた。
ルカ「もうちょっと落ち着いてもいいんじゃない?」
エイベル「其方のタイミングに合わせるギリなど無い」
ルカ「すぐ突っ込むの辞めた方がいいよ?だからデニスにも負けるんだ」
エイベル「っっ!貴様!!!!」
突っ込んでくるエイベルを剣で流しつつ煽り続ける。
(ルカって戦闘になるとすぐ煽るんだよな…
カーラ「援護します」
『カーラの援護魔法によりエイベルに速度上昇、攻撃力上昇が付きます!』
援護が着いたエイベルにより押されたルカはシャルロットの方に一度戻ってきた。
ルカ「剣が久しぶりすぎて訛ってる…よしシャル元気ちょうだい」
シャル「?元気?俺援護魔法得意じゃ」
ルカ「大丈夫大丈夫、魔法じゃないから」
シャル「?どういっ!?!?」
ニコニコと微笑んでいたルカが突然シャルロットの顎を掴み横を向かせ頬にキスをした。
シャル「うなっ、えっ?」
ルカ「じゃあ行ってくる」
シャル「え、あ、え?」
シャル「っっ馬鹿があぁぁぁぁ!」
(そんなので元気って……うわ、本当に押してる…
相手の援護魔法が切れた訳でもない、なんならさらに強化されているエイベルに押されていたはずのルカがさっきのキスだけで本当に押していた。
カーラ「光の精霊よ、我の魔力と共に立ち向かいたまえ。」
シャル「っ…!」
カーラの光属性の呪文が放たれ当たる直前で闇属性で打ち消し、光を吸収する。
カーラ「試合中にイチャイチャしないでください」
シャル「いちゃ!?」
カーラから放たれる光がビカッと強く輝き闇属性が押されゆらりと揺れる。足元で揺れる闇属性に込める魔力を増やし揺れが収まる、そのまま光を吸収しカーラから距離をとる。
第2試合の時のように球体にした水属性を浮かせ半分を闇属性の幻術で隠す。
カーラ「その技以外にないんですか、もうその技」
シャル「まだ2年生な者で、使える魔法は多くないんですよ、先輩」
カーラ「そうですか。」
カーラは 無表情のまま一言を言い終わると杖を上に向け呪文を唱える、が
シャル「バン」
唱えていた呪文が止まる。
カーラ「っ…」
上に掲げた杖はシャルロットの水属性によって切られた。驚き動きが鈍くなったカーラの足元に闇属性で絡め動けなくする。
カーラ「この杖を壊せるほどの威力とか聞いてないんだけど…」
パリン シャルロットがとどめを刺しカーラのリングが割れ退場する。カーラが退場した事によりエイベルへの援護魔法が解除される。
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2章 10話 エンド 2⁄4
やっと10話完成しました!
戦闘センスが無さすぎて戦闘のシーンだけですごく時間がかかります、何が属性でいい戦い方があったら教えてください
コメント
1件
普通に気づいたけど水と雷なら雷が勝つな😇😇