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アラスターside
アラスター「誰しも自分が可愛い・・・勿論、私も例外ではありません」
アラスター「どんな善人と呼ばれる人だろうと、命が懸かれば最期には自分を守るものです」
アラスター「他人か自分か・・・ひとたび天秤に懸かれば、私は迷いなく自分を選びます」
今でも、誰かの為に己を犠牲にする自分の姿など微塵も想像ができない。
人間だったあの頃、俺は散々見てきた。
誰しも最後は自分が大事なのだ。そう思う心は今でも変わらない。
アラスター「ただ・・・・・・」
そこまで言葉を紡いだところで、数瞬だけ声が詰まった。
この心情を伝えるべきなのかと逡巡したが
なぜだか、今。ここで伝えておかなければならないような気がした。
再び〇〇の目を見据え、小さく息を吐く。
緊張を逃がすように瞬きしたその一瞬が、いやに長く感じた。
アラスター「私にも、何かを大切に思う心くらいはあります」
アラスター「前にも言ったでしょう。貴女と共に過ごしていた時間は、悪く無かったと・・・」
そう、心のどこかでは・・・本心から感じていたのだ。
彼女と過ごすあの空間は、自分にとって心安らぐ場なのだと。
――――素直に言うのであれば、“心地よい”ものだと。
だからこそ、ここまでした。
例え傷を負う結果になろうとも、彼女を取り戻す選択を。
アラスター「・・・私にも、失いたくないものはあるのですよ」
今の私は、ちゃんと笑顔を浮かべられているだろうか。
切なげに私の顔を見つめる〇〇は、眉尻を下げて口を震わせる。
〇〇「アラスター、それって・・・・・・」
細かく震える唇から小さな言葉が滑り出した、その時――――
コメント
3件
うわあ…アラスターの「私にも、失いたくないものはある」って言葉、胸に響きました。ずっと「自分が最優先」って言い張ってきた彼が、ここまで本音を重ねて吐露するなんて。自分を犠牲にする想像すらできなかった男が、今まさにその境界を越えようとしている…その心の変化を追えて、すごく熱くなりました。続きが気になる終わり方だ…!