テラーノベル
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…ほんまに大丈夫かな……
この前失敗してもうたし…
いや、ウチはあの親父の娘や!
絶対に仇とってやる!
血ぃなんかちっちゃい頃からぎょうさん見てきた
親父が掃除サボってた場所行ってもうて大量の血見たことなんて死ぬほどある
親父がヤクザやったことも、最後まで自分を貫いたことも誇りに思っとる
殺されてしゃーないこともしてた。
でも親父は優しかった。困ってる人がいたら助けてた。
やのになんで…
「個人的な理由だけで殺されなアカンねん!」
「うわ、どうしたん花音チャン」
篝さんが大声に反応する
「ああ、スンマセン…ちょっと感情が…」
「ああそう?まあしょうがないよなア」
「ほんまにスンマセン…」
「いやいや、気にしてないよオ」
かさかさ、蠢く死の影
這いずり回っては消える輪廻を生きる概念
手に持ったレンガを見つめる。
本当にこの選択で良かったのか。
アイツを苦しめられるのか。
「よう、久しぶりやな、西谷」
この数年間、一時も忘れたことのない名前を呼ぶ
「…あ?藺草…?」
「ああ、藺草花音や。」
「今日こそ復讐しにきたで」
「あ?お前またそんなこと言っとんのか」
「お前も大概アホやなあ。どっかの父親とよう似とるわ」
ぷっと噴き出す。その態度も数年前から変わっていなかった
「てめえ…」
「自分の状況がわかってねえんじゃねえの?」
できる限りの冷たい口調で話す
ウチは冷静なんや。目の前に嫌いなヤツがおったって怒るなんてことはない
「っ!?」
「ようやく立場がわかったらしいな。アホはどっちやねん」
「今回は本気やぞ」
はらり落ちる花びら
水の底に沈んでいった
「なあ藺草、親父を殺したのは謝るって…」
何をいけしゃあしゃあと
自分の命が危ないってなったら手のひら返しやがって
「欲しいのは謝罪じゃない」
「てめえの恐怖と悲鳴だよ」
「──」
ゴンっという鈍い音がする
それは西谷が声を発する間もなく振り下ろされたレンガの音だった
「っうああああああああ!!!」
「なあ、痛いか?死にそうか?でも残念やなあ、そんなんじゃ死なれへんもんなあ」
続けてもう一発
今度は頭じゃなく、手に
「もう使えへんな、親父殺した手、もう使えへんなあ」
「なあ、どうもできひんって言ったんはアンタや」
「ウチのこと邪魔やって言ったのもアンタや」
ゴッ…ゴッ…ゴッ…
殴られるごとに増える血液
だがまだ死ねない。
「親父に死んで詫びろ!!」
ただ空虚
中身なんてない。
人の気持ちの掃き溜めだ
「親父…やったで。」
「許されることじゃないけど」
「なあ、褒めてくれるか?前みたいにさあ」
この物語はすべてフィクションです。実際の人物、団体、事件とは一切関係ありません
コメント
17件
うわあああああん花音よ゛く゛や゛っ゛た゛ぁぁぁぁ(泣) いやもうよく頑張ったよ花音、本当にありがとう... もう私は4んでもいい(((
ワァ〜〜意味深なシーン大好きです 真っ先に頭を殴るでもなく手から殴るのが、恨んでいるからこそなるべく苦しんで死んでほしいんだろうなぁと思いました…
きっと親父さんは褒めてくれるさ……誇れ お前は強い
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Yuka@宿題の敵(あたおか)
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