この作品はいかがでしたか?
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チャットノベルの方でリクエストがくるまでこっち書きます!(楽しい)
カプ⤵︎ ︎
パチョフィン
では本編へ
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フィンside
今日も今日とて図書室でカルパッチョ君に勉強を教えて貰っている…まぁ
「こんなことも知らないのか?」
「…違う、馬鹿?」
というように多少(?)言葉はキツいけどカルパッチョ君のおかげでテストの点数が上がってきてることは事実だからこれぐらいのことで根をあげる訳にはいかないんだよなぁ
「あのー…」
「何?」
「ちょっと休憩しても良いかな…?」
「… 十分経ったら戻ってこい」
「ハイ」
たった十分とはいえ二時間勉強した後だ、ゆっくりしよう。そう思って隣で分厚い本を読み始めたカルパッチョ君の邪魔にならないようにゆっくり椅子を引いて飲み物を取りに行く
「はぁー…!」
ずっと座りっぱなしだったからかお尻と腰が痛い、けど 外の空気を沢山吸い込んで少し頭がスッキリしたな
正直いうとカルパッチョ君との勉強は精神的にも体力的にもキツい
一つはさっき散々聞かされたチクチク言葉、僕だって頑張ってるんだよ!!って叫びたい
二つに頭の差、カルパッチョ君のペースで勉強を進められると僕の頭が追いつかない
三つに…ってもう時間がまずい!早く戻らないとまたネチネチ言われる…!
「…え?」
「くー…くー…」
そこには本に突っ伏して寝ているカルパッチョ君がいた。危うく飲み物を落とすところだった
え?は?この人は一体誰?は?
いつも僕にキツい口調で責め立てる鬼のような姿はそこには無く、ただ小さな寝息をたてて眠る小動物のようにも感じられる雰囲気が漂っていた
自分の顔が勝手に緩むのを感じる
「…今なら…ちょっとぐらい良いよね」
「わぁ…!」
カルパッチョ君の髪の毛は以外とフワフワしてて柔らかかった
ずっと触りたかったんだよね。触ったら殺されるのが分かってたから口にも出さなかったけど
…なんていうんだろう、毛が細いのかな?猫みたいな撫で心地でずっと触ってたくなるなぁ〜
そして触ってるうちに気づいてしまった
なんかめっちゃいい匂いする、と
え、カルパッチョ君男の子だよね。香水…じゃないシャンプー…?
好奇心に抗えずカルパッチョ君の頭に顔を近づける
うっわ…近づいたらさらにいい匂いがする
ここまでくると女子なんじゃないかとまで錯覚しかけたけどいつもの様子を思い出しそこまではいかなかった。危ない危ない
っと、流石にこれ以上はバレたらまずいな と顔を離す
「ヒュッ」
喉から変な音が出たがそこを気にする余裕なんて無かった
「楽しそうだったね、フィン」
終わった殺される
そう思ってせめて一思いに楽に…!とそう願っていた時
「僕の髪弄るのそんな楽しかった?」
これはどう答えれば良いのだろうか、どちらにせよ殺される気がする
「答えろ」
「嬉しかったで す」
反射で訳の分からんことを喋ってしまったぁぁぁぁぁぁ!!
「そう」
……あれ、反応が薄い?もっとこう…高圧力で問い詰めてくると思ってたんだけど
そう思って顔をあげると彼は肘をついて僕とは反対方向を向いていた
殺されないのかな?そう安心するにはまだ早いけど、今はカルパッチョ君の後頭部を見るしかやることがない。さっきまで僕が弄っていたせいで少し乱れた髪を見ていたらあることに気づいた
カルパッチョ君の耳が赤くなってる
どういうこと?
何度も目を擦って確認したけど確かにほんのりと赤くなっていた
「えーっと…カルパッチョ君?」
「…何」
こっちを見る気配もなく素っ気ない対応…いつもどうり
「熱でもあるの?」
「は?」
「なんでもないです」
「…少し手洗いに行ってくる」
そう言って立ち上がろうとしたカルパッチョ君の手を僕はとっさに掴んでしまった
「待って!」
「「!?」」
カルパッチョ君の顔は見たこともないぐらい真っ赤だった
「離せ」
「ごごごごめん!?」
すぐに手を離した(半ば振りほどかれるみたいな形だったけど)
「…あのさ」
「…」
「髪…勝手に触ってごめんなさい」
「…」
気まず…
次は何を話しかければ良いのだろうかと考えていた時、急に下を向いていたカルパッチョが顔を上げた
あれ?いつもの顔に戻ってる
そこには真っ赤になって明らかに動揺していた彼の面影は一切なく、さっきまでのは幻覚だったのかと自分の目と頭を疑い始める
「今日の勉強は終わり、明日も同じ時間に来い」
いつもの口調、いつもの態度、いつもの顔で淡々とそう告げて彼は図書室から出ていってしまった
さっきまでの彼は一体なんだったのだろうか?
考えるだけ無駄だとすぐに思考を放棄し、広げていたノートやら教科書やらを無心で鞄に詰めていく
でないとさっきの彼の顔が脳裏に張り付いてしまうから
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カルパッチョside
何が起こってるんだと素数を数えながら体が動かないように集中する
いつも自分より下だと見下していた奴に今頭を触られている、 これがもし他のやつだったらすぐにナイフを足にでも突き刺しただろう
急にピタリと手の動きが止まった
少し残念に思っていると急に顔を近づけてきたのだから反応しないように体を強ばらせてしまう
スンスン…
匂いを嗅いでいる、何が楽しいのか分からないがフィンの顔が嬉しそうだったので動かないでいよう。そう思っていたのに
バチッ
目が合った
「楽しそうだったね」
観察してた率直な感想だったんだけど、フィンは何かブツブツと独り言を喋っている
髪を弄るのがそんなに楽しかったのか聞いたけど何も喋らないから少し強めに聞いた
「嬉しかったです」
僕が聞いた質問に対しての答えとは思えないものが帰ってきて驚いた
髪を触って嬉しいなんて普通じゃない、はっきりいって変質者だ。だけどいつの間にか僕はフィンから顔を背けていた
自分の顔がフィンに見せられるものじゃないことがすぐに分かったから
話しかけられたけど今自分が何を喋っているのか分からない。
とりあえずトイレに逃げよう、そう思って立ち上がったのにいきなり手を掴まれて反射でフィンの顔を見てしまった
「「!?」」
フィンの顔がみるみる赤くなっていく
限界だ
すぐに手を離させて早鐘をうつ心臓を落ち着かせようと顔を見ないように下を向く
フィンが何か喋ってるけど心臓の音で何も聞こえない
…ようやく落ち着いてきた
顔をあげて言うことを言い早々に図書室をあとにする
フィンを前にすると自分が自分ではなくなるようなこの感覚はなんなのだろうか
どれだけ本を読んでも満たされない探究心とは違う何かがフィンと話しているだけで暖かいもので満たされていく
…いつかは僕の物に
暖かいもので満たされる反面、何か黒い感情で満たされたものが染まっていくのは今は知らないフリをしておこう
明日も楽しみだな
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やっぱりパチョフィンは良いですね!ウヘウヘ
で思いつきなんですけどなんかいい題名ありませんか?このシリーズ『小さな〇〇〇』みたいに内容に沿ってまるの部分を変えてるんですよ!なのでフォロワーさんにこの〇の中身をなんでもいいので提供してもらって内容はこっちで考えるっていうの楽しそうじゃないですか!?(反応が無かったらこの文書は消えます)
では!
コメント
13件
_:(´ω`」 ∠):_尊、、、、、( ´ ཫ ` )照れてるカルパッチョ君可愛すぎる!!!!幸せ、、、「小さな○○」かぁ〜考えてもいいですか??
やばい、元気でた