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「星空が綺麗だよな〜」
夜の中、真っ暗の中でも眩しいぐらいに目を光らせている君は僕にとっての星であった。
『そうかもね』
君という星が隣にいるところで他の星がくすんでしまうから僕は夜空に顔を向けた。
色とりどりの星が規則正しく並べられている。
確かにこれは綺麗。夜の空気も澄んでいていい感じにマッチしている。
ゆっくりと瞼を閉じてこの夜の空気を感じていると頬に柔らかい感触があった。
目を開けてそっと彼の方を見ると耳まで紅を帯びている彼が顔を背けていた
『バレバレだよ』
「す、すまん…目瞑ってたから」
必死に理由を考えている彼のしどろもどろとした状況を見てちょっと笑ってしまった。
「やっぱ慣れないな…」
呟く彼を見つめては不意に笑ってしまった
可愛い。彼はうぶで、何にも慣れないし探究心だって強い
『そっか』
君が笑ってると僕も笑ってしまう。
こうやって見ると、僕達は仲良かったな。
いつも一緒に居た、どこへ行くのにも2人で。
まるで恋人みたいに………いや、恋人だった。
あちらから告白してきた。ずっと好きだったんだ。
あの夜空を思い出す度に彼が横にいる。
そして、ドロドロに溶ける。
彼……いや、陽も、夜空も全てがドロドロに溶けて淀みとなり僕に張り付く
あの楽しい思い出も無くなり、増えることもない。
どうすれば良かったんだろう…
これは、迷いながらつけた日記だ。