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短編です。
グロ 注意
苦手な方は見るのをやめてくださいね
OCメンバー レウルー
だぐちゃぐちゃに潰された肉片を見ていた。
ただ、どろどろな流れる鮮血を見ていた。
ただ、ひどく嫌な鉄錆の匂いが嫌だった。
たった、それだけのこと。いつものことだし、こんな事に説教垂れ流すなどしない事だ。
いつもの縛られたループの様に続く日常に嫌気もさしていないし、異臭にも、血にも、死体の目のガラスが吹き飛んで自身の体に傷をつけることにも、弾けて死んでいく奴の体の肉片がびしゃびしゃとこちらを濡らすことにも。すべて慣れていることだったから。
苦手なものは慣れだ、とよくいうが。それはきっと、本当に等しいのだろう。
毎日のルーティーンは簡単に壊れることは朝起きれなかったりすることなどであるが、やる事はなかなか変わらない。学校にいく事か?それとも仕事か?指定された道を進むだけ。ただ、それの大部分はそれは自身で引く物。例えばテストだ。テストは周りから受けた知恵と自身の頑張りでやるだろう?
ただそのテストで0点を取ったって100点を取ったって行き着く先は卒業かテスト終了を知らせる死なのだから、別に怖気付くことはない。
レウルーはきっとテストの平均は下回る。
まずまず死体を積み上げる事なんて人生無いだろうから。目の前で月明かりに照らされた酷く残酷な世界は藍色のフィルター越しで見えて、死体を前に通報しない彼女を照らす。
廃工場なのか廃倉庫なのか知らないが、近くの海が波を立てて岩を打ちつける音がオルゴールの様に聞こえる。
温まったマフラーを巻き直し、艶々と青白い光に照らされた目を閉じ、ただそこで立ち止まる。 外の波の音が、鳥がなく声が、ただ目の前で小さく燃える死体の山が、自身にしか聞こえないメロディーを奏でる。別に、これを聞くために来るなんて無い。ただ暇だからなんて、そんなこともないし。
なんとでも無い日常に終止符は自分自身で打つとか嫌。そんなの自分が許さないから。
死ぬなら正々堂々戦うか寿命で死にたい。
そう思いながら、レウルーはその場を後にした
終わりです。