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「聖女様、こちらでございます」
無事に隊服へと着替え終わったわたしは、侍女のひとりに付いて、レインの待つ居室をめざして西翼の回廊を歩いていた。
ここは建物中央部ではなく翼にある建物のはずなのに、数多くの部屋があるのか、通路の壁に沿って両開きの扉が途切れなく続いている。
回廊の反対側に目をやれば、王宮の庭園の一角に面しているらしく、刈り込まれた生け垣に赤やピンクの薔薇が咲き誇っているのが見てとれた。
外は青空が広がっているようで、庭園の陽光が回廊に差し込み、場内を優しく照らし出している。
「なんか、綺麗だなあ……」
侍女の後ろをついて歩きながら、わたしは誰に言うわけでもなくぼんやりと呟いた。
まだ夢が醒めないでいてくれるなら、時間のあるときにあの庭園をのんびり歩いてみても楽しいかもしれない。
なかなかこんな景色を見ることもないので、なんだかうきうき*****************************
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