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帰り道。
早瀬が喜清に声をかけた。
「 あの、喜清先輩。 」
「 ん、早瀬か。どうした?腹減ったか? 」
「 いえ…あの青城のことなんすけど… 」
「 あぁ…あれな。確かに俺は正セッターだけど、正直勝てる要素を持ってる人間が動かずじっとしてるのは本当に無駄だと思う。 」
「 俺… 」
「 だから、早瀬は思う存分やってこい。別に負けったって良いんだから。練習試合は負けてなんぼだろ。 」
そうしてにこっと喜清は笑う。
その笑顔は誰よりも真っ直ぐで紛れのないものだった。